大源太山 だいげんたさん 1764m みなかみ町・新潟県 |
三国山とか大源太山はこのところ登山の対象から外れていた。今日は一人なので花見山行きのコースは残しておかないとライフさんに叱られてしまう。そんなわけで久しぶりに三国トンネルまでやってきた。 |
登山日 | 2013年5月17日(五月晴れ) | しんぷる |
行 程 | 三国トンネル登山口8:40…9:10三国峠…9:55▲三国山10:00…11:20三角山…11:30大源太分岐…11:45▲大源太山12:00…12:25三角山…13:33三国山分岐…13:41合流点…14:00三国峠…14:25登山口 |
旧新治村永井(現みなかみ町)を過ぎて国道17号を三国トンネルに向かって車を走らせる。曲がりくねった道はきついが新緑が美しい。これが初夏の素晴らしいところだ。三国トンネルを抜け新潟県側の登山口に駐車する。群馬県側には一台の車が止まっていたから先行者がいるだろう。 こちらは一台も止められていない。平日だし特に珍しいことでもあるまい。外に出ると風が強く冷たい。途中で一枚着るようかな。谷川岳には雲が貼りついていたが湯沢側は晴れているようだ。今日は天気は良くなる予報なので昼頃には雲もどこかに消えてしまうだろう。 |
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新潟側登山口 |
三国街道は風が冷たい |
三国大権現 |
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三国街道を歩き始めるとニリンソウが今を盛りと咲いている。沢沿いには地味ではあるがハシリドコロもある。こちらでは初めて見る。紫のスミレは元気いっぱい。咲き残った山桜も色を染める。歴史に思いをはせながらジグザグと登っていけば三国峠に出た。雪は街道の日陰にわずかに残っているだけだ。三国山方面には残雪は見えない。たしかナエバキスミレが咲いてたよな。 | |||||
苗場山には雪が残る |
遠く白砂山方面 |
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三国大権現が置かれる三国峠からは木道階段の登りとなる。階段が苦手な人にはつらい登山道だ。花は少ない。立木も芽吹いたばかりで新緑にはまだ時間がかかりそうだ。徐々に高度があがってくると苗場山や上信国境の山々がすっきりと見えてくる。遠く白砂山や四阿山も見えるねえ。 | |||||
お花畑から三国山が見える |
笹の中の階段を行く |
天国に続くような階段 |
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富士山も見える、いいねえ。お花畑はまだ開花の準備も終わっていない。しばらく時間がかかりそうだ。吹く風はまだ冷たい。平標山近道を左に分け三国山を目指す。山頂台地までは階段が真っ直ぐに空に向かって続いている。一段一段踏みしめるように登っていけば頂上台形の西側にでた。 | |||||
稲包山へと続く稜線 |
三国峠からの登山道を振り返る |
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南を見れば歩いてきた道が見える。稲包山への登山道はすっかり笹刈りがされている。以前は背丈ほどの笹の中を登った記憶があるが、ずいぶんと歩きやすくなったようだ。ダケカンバの道を進むとわずかで山頂だ。幸福の鐘を一つ撞いてみた。山頂からは谷川方面の眺めは悪い。さて時刻も余裕があるし体調もまあまあだ。大源太まで行ってみようか。 | |||||
赤城山と子持山 |
三国山頂上 |
遠く小野子山と榛名山 |
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いったん道を戻って大源太に向かう途中に一人の登山者にすれ違った。初めての三国山らしい。先には行かないのかな。道にはムラサキヤシオの木があるがまだ蕾も小さい。近道と道を合わせて少し進むとようやく平標山と仙ノ倉が見えてきた。まだ雲が貼りついているなあ。 | |||||
中央手前に大源太山 その背景は平標山・仙ノ倉 |
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ショウジョウバカマが咲く |
置かれた道標 |
イワナシの花 |
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10年前に歩いた時には山頂まで2:45だった。おおよそ3時間見ておけばいいだろう。しかし大源太はずいぶん遠くに見えるなあ。この稜線には足元に花がある。黄色のエチゴキジムシロが多い。ナエバキスミレは色が同じで葉も花も小さいのでしっかり見ていかないと。 | |||||
大源太山と谷川連峰 |
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雪が残る武尊山と袈裟丸連峰 |
吾妻耶山・大峰山の遠景に袈裟丸、赤城 |
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三角山と大源太山 |
ダケカンバが多くなる |
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アップダウンが続く稜線には雪が残る。夏道は出ているが一部残雪に隠されている。10時を過ぎてから風も暖かく気温が上がったようだ。特に迷ううこともなく順調に歩いて行く。雪の上の歩きも快適だ。ウグイスや名も知らぬ鳥のさえずりが耳に心地よい。 | |||||
三国山を振り返る |
ナエバキスミレ |
三角山から大源太山 |
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白く小さなヒメイチゲも咲く。好きな花のイワナシも稜線上にずいぶんと咲いている。天気は最高。景色もいい。こんな時には疲れもすぐに癒される。三角山からの展望はいい。大源太に登らなくてもここでいいかなとも思ってしまう。もうすぐだ、もうひと踏ん張り。 | |||||
三国山方面を振り返る 幾つかのピークを越えて歩いてきた |
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山頂台地はダケカンバ |
残雪を踏んでいけば頂上だ |
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三角山を過ぎて大源太は近い。山頂への分岐道標に従い山頂を目指す。鞍部の残雪を乗り越え最後の登りに入る。頂上の西端に立つともう山頂はすぐそこだ。快適に残雪の上を歩いて行くと山頂に人が見える。残雪の上にはずっとトレースがあったから予想はしていたが。 | |||||
大源太山頂上から谷川連峰 |
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あまり広くない山頂からの展望はいい。平標山や仙ノ倉が近い。エビス大黒の頭の岩顔がすごい。初夏に残雪がまだらになった景色は最高だ。 | |||||
山頂手前の残雪から赤城方面 |
同じく榛名山方面 |
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遠く白砂山方面 左手奥に本白根山と四阿山 |
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帰路で振り返る大源太山 |
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山頂では貼りついていた雲がすっきりと消えていた。谷川の稜線も雪は消え夏道が出ているだろう。またいつか歩いてみたいものだ。 |