天狗岩
てんぐいわ
1,234m
上野村

 春の大型連休前になると西上州のアカヤシオが気になる。三ツ岩岳や笠丸山、物語山など南牧村や上野村に人気の山は多い。今年は咲き始めに霜や雪の被害を受けて元気がないというが…。
登山日 2013年4月28日(晴れ) しんぷるライフ・HK・KM
行 程 天狗岩登山口10:10…11:35ニリンソウ分岐…11:10▲山頂12:30…登山口(13:10)
 実に半年ぶりの山歩きとなる。山歩きを始めてこんなに間があいたことはなかったが長い人生には色々とあるさ。この間に体重は3kgほど増えて筋肉も落ちてしまった。その代わり腹周りに3cmほどの脂肪が蓄えられてしまった(^_^;)。そんなわけで山歩きの再開は緊急の課題だ。
 例によって湯の沢トンネルを抜けて上野村に入る。旧道を天狗岩登山口に向かって上っていくと路駐の車で一杯だ。駐車場ではいいタイミングで入れ替えとなり駐車が出来た。

新緑の道を行く

避難小屋の分岐点

天狗岩山頂
 日差しは暖かいが吹く風はひんやりとしている。久しぶりのザックに肩こりを覚えた。これでは泊まりでの山行きは無理だぞ。ライフさんが使わないで先を歩いて行ったのでWストックで登り始めた。女性陣が先頭を行く。杉の林の中をHKと男二人ゆっくりと歩いて行く。足元にはヤマエンゴサク、ネコノメソウ、ハシリドコロ、ニリンソウ、エイザンスミレなどが迎えてくれる。足元ばかり見ながら歩いているから、時折顔をあげると新緑が眩しい。

山頂展望台から西上州の山々を望む
 避難小屋で一息つく。ニリンソウ群生地は帰りに通ろう。下ってくる登山者と声をかわしながら登っていく。ミツバツツジが鮮やかな色を見せてくれるが花は少ない。アカヤシオも同様。いつもは見上げれば岩肌に花を確認できるのだが本当に少ない。烏帽子岳への分岐を分けて最期の急登を踏ん張れば天狗岩の頂上に着く。期待したアカヤシオは数がない。つぼみの段階で駄目になったようだ。花弁が落ちていないのも風のせいばかりではないだろう。

妙義山を近くに見て上毛三山
 女性陣を追って展望台に進もう。展望はいいね(^−^)。シラケ山方面もアカヤシオの色は薄い。烏帽子岳までの稜線には登山者の姿は見えるがピンクは少ない。西上州の山並みを眺めて思い出の写真を一枚撮ってもらう。冷たい風を避けてランチといこう。山頂に戻ってやや下った場所にシートを広げた。

アカヤシオの花はまばら

この山域では初めてのカモシカ

ニリンソウ
 ゆっくりとしたランチタイムを過ごした後で岐路に入る。予定通りニリンソウ群生地コースで下る。しばらく降りると大型の生き物が走り去っていく。「カモシカだよ」の声に目を凝らすと、珍しいことに本当にカモシカだ。十分な距離をおいた後でこちらをジッと観察している。西上州ではカモシカに初めての遭遇である。アカヤシオは駄目だったがカモシカに会えたので良しとしよう。
 ニリンソウの群生地には期待通りの花はなかった。この冬の雪の量が少なかったのかな。水不足の感がある。久しぶりの山歩き。二人とも足に疲労感を覚えたようだ。少しずつリハビリをしていこう。
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