谷川岳
たにがわだけ
1963m
みなかみ町

 今年はまだ谷川山系に登っていない。年に一度くらいはご挨拶をしておかないといけないし。山頂では登頂3000回を目指している谷川おじさんに出会った。滑落事故、交通事故を克服して元気に登られている。
登山日 2012年8月23日(晴れ) しんぷる
行 程 西黒尾根登山口6:55…7:40山頂3時間道標…8:45最初の鎖…9:03ラクダの背9:10…10:05氷河の跡…10:50▲トマノ耳11:00…11:05肩ノ小屋12:00…12:50熊穴沢避難小屋…13:20天神平
 平日の西黒尾根は登山者が少ないようだ。蝉の鳴き声は全く聞かれず夏も終わりが近いことを感じる。最初の道標を過ぎるまでは全く風がなく、日蔭の樹林帯歩きではあるが暑さがこたえる。最初の花はタマガワホトトギスで花も秋へと移り始めた。

天神平方面

ラクダの背から谷川岳
 夏の谷川岳はとにかく暑い。用意したものはスポーツ飲料1000mL、水道水1000mL、パン、おにぎり2個。他には着替え一枚と救急用品だ。こんな軽装備なのに足取りは重い。尾根を吹く風が唯一の涼だ。花と展望は慰み。ラクダの背まではなんとかやってきたが、この先の急登を見ると心が折れそうだ。巌剛新道を下るかとの思いが少しだけ脳裏をかすめる。良く見ればゆっくりと急登を登っている登山者が見える。今日はトマノ耳まででいい、ゆっくりと歩いていこう。

天神尾根と阿能川岳

山頂が晴れてきた
 二人の登山者に抜かれお気楽に歩いていく。風は吹いたり止んだりで暑さがこたえる。山頂はガスに覆われたりすっきり晴れたりとめまぐるしい。いっそガスの中なら涼しくて良いかな。花はアキノキリンソウ、オトギリソウ、コゴメグサなど。ウメバチソウも咲き始めている。夏山ももう少しで終わりだな。

白毛門、笠ヶ岳方面

トリカブトが秋を告げる
 何度も立ち止まっては、腰をおろしたり水分補給をしたりとカメの歩みだ。暑さばかりではなく体力が落ちていることも事実だろう。ザンゲ岩まで来ればもう少しだ。遅くまで雪渓が残る四ノ沢の頭からはイワイチョウが咲いていた。天神尾根を登る登山者は多い。肩の小屋に着いたら冷えたビールと念じながら歩く。ゆっくり休みたいから先にトマノ耳に登ってしまおう。ノロノロと歩みを進めればうっすらとガスのかかった山頂に着いた。

トマノ耳から西黒尾根を見下ろす

川棚の頭(左)とオジカ沢の頭(右)
 山頂の岩の一角に腰をおろし西黒尾根を見下ろす。ザックを枕にして横になりたかったが、少し身体が楽になったところで肩の小屋へと下った。売店に入り「冷えたビールくださ〜い。」厨房の冷蔵庫から冷えた350mL缶が出てきた。おにぎりを一つ頬張り横になったら少し眠ってしまった。汗で冷えた服を着替えて天神尾根を下る。

天神尾根を下る

二つの頭をつなぐつり尾根
 中ゴー尾根から草刈り機の音が響いてくる。馬場さんの後を継いだ新管理人さんが頑張っているのだろう。天神尾根の笹刈りは終わったようです。久しぶりに川棚ノ頭からオジカ沢ノ頭の吊尾根を見ることができた。初めて見たときは素晴らしい景色だと感激したんだよな。山は変わらずそこにある。

武尊山と夏雲

西黒尾根を仰ぎ見る
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