袈裟丸山
けさまるやま
1878m
みどり市

 かつて利根郡と勢多郡を分ける尾根を群界尾根と呼び後袈裟丸山への登山道となっていた。その群界も利根郡利根村は沼田市に、勢多郡東村はみどり市に名称を変えていて、群界尾根と呼ぶにはふさわしくなくなってしまったようだ。袈裟丸山塊を合理的に周回するには適当な登山道がない。この山域をよく知る登山者は登山道のない尾根と登山道とをうまく利用して周回を楽しんでいる。
登山日 2012年6月2日(晴れ曇り) しんぷるライフ
行 程 群界尾根登山口7:20…7:58南西尾根…8:30裸地…10:13▲前袈裟丸山10:25…11:05後袈裟丸山11:40…12:33石宮…13:50群界尾根P
 袈裟丸山には南東尾根と南西尾根が本来の登山道の間に存在する。袈裟丸山は全山これピンクに染めるとも言われるアカヤシオが有名だが、そのほかシロヤシオ、ヤマツツジ、ミツバツツジなどもその数は非常に多い。それらを余すところなく楽しもうと、東南尾根や南西尾根に立ち入って花を楽しんでいる登山者が多い。これらを利用すると手軽な周回コースが出来上がる。そんなわけでしんぷる隊も南西尾根から群界尾根を周回するコースを計画してみた。この計画にはtomoの奥利根山歩き楽しい群馬の山歩きを参考にさせてもらった。

南西尾根を目指して小尾根を登る

南西尾根にはシロヤシオ

ミツバツツジとシロヤシオのコラボ
 群界尾根登山口を少し下ると林道がある。そこを入るとすぐに広場になるのでそこから小中川源流を対岸へ渡渉する。水量が多く少し手間取ってしまった。しんぷる隊よりやや年配かと思われるお二人も同じコースを歩くということだ。そちらも初めてのコース取りのようだ。南西尾根に向かって小尾根を適当に登っていく。鹿道か登山者の踏み跡かと思われるようなところを辿って何とか主尾根に出た。高みを目指していけば必ず尾根には立てるので心配はない。それでも急登だったので一息入れよう。

ミツバツツジが色鮮やかだ

南西尾根を行く

ヤマツツジも咲いている
 周囲を見渡せばシロヤシオが咲いているじゃないか。そもそも何を目的にここに来たかと言えば、何となくツツジやシャクナゲはどうかな程度であまり期待はなかった。歩いていくに連れ色鮮やかなミツバツツジも多いことに気づく。シロヤシオは新緑の葉に隠れるように純白の花を咲かせているものだから、気付かずに通り過ぎてしまうことも多い。きょろきょろと周囲を見回しながら歩いていく。尾根道は笹や灌木もなく快適に歩ける道だ。登山道として十分歩ける道となっている。

刺を抜いているライフさん

八重樺原の向こうに赤城山
 樹林帯から抜ければ群界尾根から赤城山の展望が広がる。生憎と上空には薄い雲が広がり遠望は利かないがそれは仕方ない。山の幸も所々にあって道草を食いながらのんびりと尾根を行く。そんなわけで例のお二人に抜かれてしまった。その後下山するまで抜きつ抜かれつを続けることになった。

小ピークの手前には山菜が

シロヤシオとミツバツツジ

膝ほどの笹原が続く
 南西尾根は延々とミツバツツジ、シロヤシオが続く。アカヤシオだけではないんですねえ。本当に木の多さには驚きです。この時期は山の選択に迷うのですが今日は袈裟丸山を選んで良かったねえ。高度を上げるにつれ石楠花もいい感じになりました。数は多くはありませんが色合いがいい。花花花に囲まれて足取りも軽やかです。

石楠花がいい感じだ

シロヤシオをアップで
 標高1600を越えたあたりにはアカヤシオが残っていました。落花も新しい所から昨日一昨日の雨で散ったものと思われます。まさか残っているとは思わなかったので少し得をした気分です。山頂で弓の手コースを上ってきた登山者に小丸山(小袈裟)の様子を聞いたところ、もうアカヤシオは終わっていると聞いたので、南西尾根のほうが少し遅いのでしょうかね。

意外にもアカヤシオが残る

同じくアカヤシオ

しつこくアカヤシオ
 やがてツツジの木も途絶えて周囲には白樺の木が目立ちます。登山道にはコメツガが多くなり足元の笹も深くなってきました。頂上は近いはずです。鹿道なのか登山者の踏み跡なのか山頂へはいくつもの小さな道が付いています。笹の薄い所を選んで登っていくと一等三角点が置かれた袈裟丸山の頂上に出ました。ライフさんには初めての山頂のはずだが来た覚えがあると言う。前(袈裟)も後(袈裟)もはっきりしないくらいだから、どこか別のところと勘違いしているのだろう。同じような山頂はあるからね。

南西尾根から▲袈裟丸山

石楠花の群生地を後袈裟丸へ向かう

山頂付近は蕾が多い
 さあ、後袈裟へ向かおう。山頂の石楠花は蕾ばかりだ。前袈裟から後袈裟までは石楠花の群落だが花数は少なめ。標高を下げればいい感じのものもある。澄みきった空であれば上信越国境の山々や奥日光の山々が見渡せるようだ。八反張に向かってどんどん下っていく。すれ違う登山者も多い。一応八反張りは通行止めとなっているが実際の効力はないなあ。よほどの初心者でない限りは全く問題ないのだから。八反張には小さな雪割草が咲くがまだ開花には少し早かった。

後袈裟丸山

同じく

残るアカヤシオと

石楠花は良い色を出している

八反張は特別危険ではない
 八反張りを越えて笹の急登を行く。前袈裟を目指して下ってくる登山者とすれ違いながら後袈裟を目指す。狭い山頂にあふれんばかりの登山者が休憩していた。その一角を陣取ってランチとした。今日は久しぶりの煮込みうどん。ライフさんと来ると手が加わったものにありつけるから良いですねえ。

弓の手コース方面を望む

後袈裟丸山の案内図

石楠花の花付きがいい
 雲行きが怪しくなったので腰を上げましょう。群界尾根へ向けて樹林帯を下ります。石楠花がいいねえ。急な斜面を尻餅をつかないように注意深く下っていく。コメツガの林にはまだツツジが見当たりません。標高を下げていくにつれ再びミツバツツジやシロヤシオの蕾が見られるようになりました。やがて鮮やかな花を見せてくれるようになる。

石宮 この付近には石楠花が群生する

ミツバと白のコラボ

見事なミツバツツジの株

シロヤシオズームイン
いいね。
群界尾根もツツジと石楠花が登山者を迎えてくれている。こんなに見せつけられるとまた来なけりゃいけない気持ちにさせられてしまう。秋の紅葉も良いのは当たり前だよ。

ミツバの優良株

八重樺原から前・後袈裟丸山を望む

前袈裟丸山と上った南西尾根
 ツツジと石楠花を十分に堪能して八重樺原に下りてきた。ここはわらびが自生している。さっそくライフさんが見つけたよ。「さっさと採って。」とお声がかかった。小ぶりではあるが数はたっぷりある。小さな袋一杯になって、「もうおしまいだよ。終わりにしようよ。」と声をかける。切りないからね。振り返れば登っていった南西尾根とその先に前袈裟丸山その奥に後袈裟丸山が連なっている。花三昧の山歩きもそろそろ終わりが近付いた。

八重樺原を過ぎて林へと入る

ここではヤマツツジが幅を利かす
 落葉樹が混じった笹道を行く。紅葉がいいだろうなあ。やがて登山口への階段付近に来るとヤマツツジの赤が鮮やかだ。「秋にもう一度来ようか。」などと話しながら群界尾根登山口に着いた。

赤が眩しい

階段を膝の痛みを押して下る

群界尾根登山口だ

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