仙ノ倉山
せんのくらやま
2026m
谷川連峰
みなかみ町

 仙ノ倉山は、谷川連峰の最高峰で唯一標高2,000mを越す頂である。一般的には元橋から平標山を経由して登られることが多い。平標山との鞍部はお花畑があり夏には多くの登山者で賑わう。
登山日 2011年10月12日日(晴れ) しんぷる
行 程 元橋P8:00…8:50鉄塔…9:25△松手山…10:30△平標山…11:10▲仙ノ倉山12:00…12:30△平標山13:00…13:50△松手山…14:12鉄塔…14:45元橋P
 三国峠を越えて平標山登山口駐車場に着くと、平日にもかかわらず10台近くの車が置かれていた。平標山は春から夏にかけて花がいいことで人気がある山だが紅葉も良いのだということだろう。もっとも夏の谷川は暑いから涼しくなった秋に歩くのが正解かもしれない。今日も松手山経由で平標山を目指す。気分が乗ったら仙ノ倉山まで足を延ばしてみよう。

鉄塔までが大変だ
 丸太階段の急登から始まる。このあたりはまだ紅葉が始まったばかりだ。先日の薬師岳登山から腰痛があるが歩いているだけならば気にならない。最初はゆっくりとペースを作っていこう。最初の目的地は鉄塔だ。近そうに見えて以外と時間がかかるのだ。急登を一歩一歩踏みしめるように歩いていく。水は500mL2本、そのうち1本はラーメン用で、ほかにみかんが1つ。こんなもので十分だろう。いざとなれば山の小屋へ降りればいい。

紅葉と平標山稜線

午前中は逆光となる
 先行者2組を追い越して順調に足は進む。やがて鉄塔へと出た。いつもはここで一服だが、今日は汗も出ないので水を一口飲んでそのまま歩く。再び急登になるがわずかで松手山が見えてきた。山腹が紅葉している。なかなか良い感じだぞ。赤も鮮やかだ。

北面の紅葉がよい

松手山付近の紅葉が最高
 松手山に立つと平標山に向かってゆっくりと歩いて行く登山者の姿が何組か見える。そして笹に山肌が覆われた平標山への稜線が青空の下に続いている。この風景はお気に入りの一つだ。今日は紅葉もいい感じで嬉しくなってくる。

赤が眩しい

一面が笹に覆われる平標山
 松手山からは傾斜が気にならない道となる。やがて高山植物を大切に立札まで来ると階段つきの急登となる。このあたりは夏にはお花畑となり登山者の目を楽しませてくれる場所だ。今日は紅葉を振り返りながらの登りとなる。北から吹き抜ける風が心地よい。

平標山から平標新道を見下ろす

山頂標識

仙ノ倉山へと道は続く
 笹原に切られた登山道を快適に歩けば平標山へと着いた。天気は良いが薄らと霞んでいて遠望は決して良くない。大源太山との鞍部には山の小屋が見える。平標山新道を見下ろせば、これもまた気持ちのよさそうな登山道が延びていて、いつかは歩いてみたい気もする。仙ノ倉方面へは一本の道がまっすぐに延びてこっちへおいでと誘っている。今日は平標山が目的だったが、天気も調子もいいので足をのばしてみることにした。

仙ノ倉への稜線から平標山を振り返る
 仙ノ倉との鞍部へ下っていく。北からの風が冷たい。ザックと背中の隙間を風が吹き抜けていく。初めてここに来た時は南からのガスが同じように隙間を吹き抜けて行った記憶がある。夏のお花畑はすっかりと枯れ野原となって冬の訪れを待つだけだ。風は冷たいが登山者も少なく真っ直ぐな登山道は本当に気持ちが良い。平標山で終わりにしないでこっちにおいでよ! 振り返ればお気に入りの、たぶん最もお気に入りの風景が目の前にある。仙ノ倉の登りに入った辺りから見る平標山は最高だ。

仙ノ倉山が近付く

エビス大黒の頭
 仙ノ倉山頂へと続く階段が見えてくると、谷川主稜線も視界に入ってくる。エビス大黒のピラミッドはなかなかのものだ。ここから6時間も歩けば谷川岳に立てるだろうか。山頂で風避けのために方位盤の陰に隠れて昼食だ。もう少しすっきりと晴れていればなあ。やがてエビス大黒方面から女の単独行が登ってきた。縦走かと訊くと「大障子避難小屋から来ました。昨夜は一人だった。」と。続いて男の単独行が追いかけてきたように登ってきた。「谷川岳肩の小屋に泊った人は結構こちらに向かって歩いてきているよ。」

万太郎山と遠景は茂倉岳・谷川岳方面

平標山方面を一望する
 花の季節の縦走も楽しみが多いが、秋この時期の縦走も清々しく気持ちのいい山歩きを堪能できるだろう。いつかは歩いてみたいものだ。二人の登山者は先を急ぐのか昼食に良い時間と山頂ではあるが平標山に向けて歩いて行った。私はもう少しゆっくりしていこう。

松手山付近の紅葉

同じく北斜面
 二人の登山者が見えなくなった頃に昼食を終えて平標山へと戻る。あわてて戻る必要もないのだが二人を追うように足は進む。追い越してきた何組かは足を延ばしてきたようだ。挨拶を交わしてすれ違う。山頂に戻りどちらへ下るか考える。山の家方面は大源太山の紅葉がいい感じだ。ただ、平元新道を歩くのは面白くはない。松手山の紅葉がよかったし、午後になって光の加減が違って紅葉が映えてきている。来た道を戻ることにした。

午後になり光がはっきりとしてきた
 松手山の紅葉を見下ろしながら歩く。松手山付近では団体がたむろしていた。挨拶するでもなく登山道をわがもの顔に占拠している。どうやらこの辺りの紅葉を見るツアーのようだ。今まで気持よく歩いてきたのに少し気分を害してしまった。しかし紅葉に免じて許してあげよう。清々しい秋の一日をありがとう。

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