至仏山
しぶつさん
2228m
片品村・みなかみ町

 海の日あたりは尾瀬沼のニッコウキスゲが最盛期を迎える。同時に尾瀬の夏も盛りにと入っていく。至仏山はゴールデンウィークを終えると登山禁止となるので7月の解禁を待たねばならない。高山植物も一斉に咲き始めて登山者の目を楽しませてくれる。
登山日 2011年7月24日(晴れ曇り) しんぷるライフ、IT
行 程 鳩待峠(7:00)…原見岩(7:52-57)…オヤマ沢田代(8:20)…小至仏山(9:13)…▲至仏山(9:50-10:30)…小至仏山(11:05)…オヤマ沢(11:40)…鳩待峠(12:35)
 今日は山はお休みの予定だったがITさんに誘われて尾瀬至仏山にやってきた。歩き始めは山頂も見えていたが徐々にガスに覆われてしまった。うっすらとガスが流れる道を歩くのもなかなか粋なものだ。

ニガナ

武尊山が見えるのだが今日はガスの中だ
 至仏山は蛇紋岩で有名だがこれがよく滑るのだ。晴れの日でもズズッといくのだから、雨に濡れた日は細心の注意が必要になる。しかしこの蛇紋岩によって至仏山は独特な植生を持っているのだ。この時期の楽しみと言えばやはり高山植物ということになるなあ。

ゴゼンタチバナ

ヒオウギアヤメ
 鳩待峠からの樹林帯は見る花も少なく、笹も多いことから黙々と歩くことになる。やがて森林限界を過ぎると展望が広がり可憐な高山植物が姿を見せ始める。原見岩が近付くにつれモミジカラマツが多くなる。休憩にもってこいの岩周辺ではウスユキソウ、ヒオウギアヤメ、ニッコウキスゲ、タテヤマリンドウなど何種類もの花が登山者を迎えてくれる。

ウスユキソウ

ニッコウキスゲ

オオバギボウシ

クルマユリ

尾瀬ヶ原の向こうに燧ケ岳がうっすらと
 今日は展望は期待できないな。それでも尾瀬ヶ原方面は見えているので気持ちの良い歩きができる。団体さんが追い付いてきたので先に行きましょう。何となく登山者の数が少ないようだ。 

小至仏山方面を望む

オヤマ沢の水場

モミジカラマツ

ハクサンシャクナゲ

オヤマ沢田代

ワタスゲ
 オヤマ沢田代に出ると展望が開け気持ちがよい。ここではワタスゲを見るのが楽しみだが、そのほかにもタテヤマリンドウ、イワショウブ、ヒメシャクナゲなど多数の花がある。

ワタスゲ

至仏山まで1.4km

オヤマ沢田代湿原

ヨツバシオガマ

ベニサラサドウダン

ドウダンの前で

シナノキンバイ

チングルマ
 小至仏山への登りに入るとお花畑が現れる。ベンチが置かれ尾瀬ヶ原の展望も良いのでゆっくりと花を楽しみたいところだ。尾瀬の名を冠したオゼソウの数も多いぞ。チングルマの群生がみごとだ。この後は花花花の登山道だ。

ウラジロヨウラク

ハクサンイチゲ

イワカガミ

オゼソウ

ハクサンイチゲとシナノキンバイ

小至仏山への登り

ヨツバシオガマ

タカネアオヤギソウ

コバイケイソウと尾瀬ヶ原

ジョウシュウアズマギク

チングルマの花穂

ヨツバシオガマ

ウスユキソウ

イワシモツケ

ホソバヒナウスユキソウ

 ミヤマウイキョウ

尾瀬ヶ原を見下ろす

賑わう小至仏山頂

タカネバラ

タカネバラ

タカネナデシコ

タカネナデシコ
 タカネナデシコの数が多いのには驚きだ。タカネバラもそこそこあるのだが花弁がすぐに傷んでしまってきれいなものが少ない。イブキジャコウソウが登山道に這いタカネアオヤギソウも地味だが数が多い。キバナノコマノツメ、ダイモンジソウなども岩陰に隠れるように咲いている。いいね、いいね、至仏山はいいね。

至仏山は近い

賑わう山頂
 山頂が近付くにつれどんどん登山者の数が増えてくる。朝の閑散とした鳩待峠がうそのようだ。山ノ鼻から登ってくる登山者も少なくない。いつもながら至仏山の山頂は登山者で大賑わいだ。最近話題の山ガール、山ボーイが多いねえ。色鮮やかな服装で山頂も華やぐ。

ハクサンシャクナゲに立ち止まる

クルマユリ

ヒオウギアヤメ

ニッコウキスゲ
 帰りは行列となった。すれ違いも譲り合いで蛇紋岩で歩きにくい登山道は渋滞気味だ。道を譲られたり、譲ったりしながら渋滞を緩和する。鳩待峠からの往復なので、同じ花を行き帰りに撮ってしまうこともしばしば。それだけ花に魅力があるということだろう。

ヒオウギアヤメ

山頂での一枚
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