尾瀬ヶ原
おぜがはら
1400m
片品村

 水芭蕉を見に尾瀬ヶ原を歩いてきた。娘夫婦と婿殿の父上と一緒である。尾瀬には是非行ってみたいとの希望があり今回の運びとなった。ニッコウキスゲか紅葉か。一番早いのは水芭蕉だ。前夜祭でしっかりと飲んでしまったが後遺症はないようだ。
登山日 2011年6月12日(曇り晴れ) しんぷるライフ、娘夫婦、婿の父上
行 程 鳩待峠(8:00)…山ノ鼻…牛首…竜宮小屋…牛首…山ノ鼻…鳩待峠(13:40)
 戸倉第一駐車場はほぼ満車状態だった。乗り合いタクシーで鳩待峠を目指す。ところどころムラサキヤシオの花が目に付く。鳩待峠は比較的空いている感じ。さて標高1500m程を山ノ鼻に向けて下ろう。積雪の多い年ではあったが、さすがに残雪はなく歩き易くはなっている。登山道は新緑が素晴らしい。北斜面のためかムラサキヤシオはまだ蕾のものが多く、一部が咲き始めたばかりだ。シャクナゲはすでにピークを過ぎて色褪せている。足元にはエンレイソウが実をつけオオバキスミレが黄色い花を咲かせている。

早い時間ではないが静かな山ノ鼻

植物研究見本園から水芭蕉と燧ケ岳

リュウキンカと水芭蕉
 やがて川上川の流れの音が近くなる。また姿の見えない蛙の鳴声が気になる娘夫婦は遅れることしきりだ。ニリンソウの群生地で一服しながら追いつくのを待つ。わずかで山ノ鼻に着いた。まずは植物園方面を散策だ。水芭蕉と残雪の至仏山が素晴らしい。木道に沿って咲く黄色のリュウキンカもちょうど見ごろだ。あまり足を延ばさず山ノ鼻に戻る。さあ竜宮小屋を目指しましょう。代わる代わる先頭を切って歩いていく。ハイカーの姿は少なく木道はすいている。

わずかに雪を残す燧ケ岳

撮影スポットから至仏山
 婿殿は寝不足のせいか居眠りをしながら器用に木道を歩いていく^^; 年配組は最近の日本鹿による食害などについて語りながらヨタヨタと大湿原を歩いていく。低層湿原の水芭蕉が切れると何となく竜宮までの道のりが長く感じる。足元にはワタスゲが準備を始めヒメシャクナゲが蕾を付けている。これからだなあ、尾瀬が高山植物の本番を迎えるのは。牛首で一休み。竜宮小屋までの2.2kmは長い。尾瀬の撮影スポットに近づくが水芭蕉の白い花が少ないようだ。盛りを過ぎてしまったのか、今年は少ないのか判断に迷うところだ。

至仏山をバックにハイポーズ

同じくほほ笑みを

鳩待峠で記念の一枚
 竜宮小屋に着き昼食とする。ベンチに腰をおろし空腹を満たしていると、次から次へとハイカーが押し寄せてくる。何組もの団体と小学生の尾瀬教室だ。尾瀬らしくなってきた。木道歩きは思いのほか足に来るので寄り道はせずに来た道を戻ることにする。来たときのように自由に歩くことはままならない。抜かしたり抜かされたりと結構せわしく歩かなければならない。帰り道は一人を除いてつらく感じたようだ。山ノ鼻ビジターセンターに立ち寄り少しお勉強。下りで始まり上りで終わる山歩きを終わりにした。初めての尾瀬を楽しんでもらえただろうか。
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