仙人ヶ岳
せんにんがたけ
622.9m
桐生市・栃木県足利市

 仙人ヶ岳は何度か訪れているが不動滝コースで登り、猪子峠方面へと下ることばかりった。このコースは下りに時間がかかってしまうので、今回は逆コースで歩いてみることにしよう。
登山日 2011年4月17日(晴れ) しんぷるライフ、IT
行 程 岩切登山口(8:45)…丸太橋(8:55)…P511(9:50)…犬返し(10:10)…松田湖分岐ピーク(10:45)…熊の分岐(10:57)…仙人ヶ岳頂上(11:15-12:15)…熊の分岐(12:35)…生満不動(13:00)…登山口(13:40)
ルートマップ
 アカヤシオとニリンソウの便りに誘われて仙人ヶ岳岩切登山口にやってきた。北関東自動車道の全線開通でこちらの山域も時間的なアクセスは良くなってきた。仙人ヶ岳、石尊山・深高山ハイキングコース案内板の手前に駐車して歩き出す。初夏を思わせる日差しの中、花粉症を発症しながら登山口を目指す。昨日の強風であらかた花粉は飛散し終わったのではないだろうか。林道を過ぎ沢沿いの登山道に入り、最初の丸太橋を渡ってすぐに「きままな男の山歩き」赤城良常さん御用達の藪尾根へと入る。急斜面を我慢しながら登ると尾根端へと出る。ここまでくればしめたものだ。赤テープが所々付けられ踏み跡もしっかりとしている。

登山口に向かう

最初の丸太橋

藪を抜けると尾根だ
 ミツバツツジやヤマツツジの蕾が最初に目についたが案外と開花している株も多い。高度を上げるにつれ見頃のアカヤシオも現れてくる。山椒の木を見つけいい香りだと話していたが採ってきたのかな?いいね、いいね、きれいだ、きれいだと発しながら稜線を目指す。

アカヤシオ満開

P511猪子山に出る

深高山・石尊山方面
 P511・猪子山に出ると仙人ヶ岳と猪子峠とを結ぶ稜線へと出る。立木に道標らしき板が付けられていたが文字が消えていて読めない。ここから先「~岳」がいくつか出てくるが文字が消えかかっている。アカヤシオや時々開ける展望を楽しみながら、岩場が多くアップダウンを何度も強いられる骨のある稜線を行く。登山者の足は速く道を譲ることが多い。体力を温存してゆっくりと歩いていこう。

アカヤシオの花が美しい

犬返しの鎖を上る

松田湖を見降ろす
 見頃なアカヤシオもあるものの、全般的には少し盛りを過ぎてしまっている印象だ。稜線の北側には色の濃いものも見受けられる。犬返しの難所もすんなりとクリアして行く。標高こそ低いがアップダウンの多さに目指す山頂が遠く感じる。まだかまだか、こんなに長かったっけ、なんて話しながら歩くが、途中から黙りこくってしまうことも…。

アカヤシオを眺めしばし休憩

松田湖分岐のピーク・知の岳

歩いてきた稜線を振り返る
 やっと禿ピーク・知の岳が見えてきた。登山道を上って行くハイカーは暑そうだ。埃も気になるぞ。下を向きながら黙々と歩けば禿ピークに出る。展望に優れ歩いてきた稜線や松田湖が眼下に見える。熊の分岐へと下り山頂を目指し分岐を左に分け、アカヤシオがまばらな急登を上り返せば、やれやれやっとのことで仙人ヶ岳だ。喉も渇いたしお腹もぺこぺこだ。

分岐ピークでポーズ

▲仙人ヶ岳

▲仙人ヶ岳での一枚
 山頂の広場で腰をおろし昼食だ。ビール味のジュース(ノンアルコールビール)で乾杯。気温はまさに適温で昼寝にちょうどいい陽気だ。特に展望も無いが、のんびりとした時間を過ごすことが出来た。
 帰りは熊の分岐から生不動を経由するコースだ。急な斜面をロープを頼りに一気に下って行く。石車に要注意。すぐにのんびりと歩けるハイキングコースになる。沢沿いはニリンソウの群生となり飽きることがない。下手な写真も数撮りゃ1枚くらいは見られるものもあるだろう。カタクリ群生地は既におしまい。ケマン、ヤマルリソウ、ネコノメソウ、山吹などもたくさん咲いている。ミツバ、ヤマツツジはまだこれから楽しめそう。
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