角田山
かくたやま
481m
新潟県

 角田山は春の訪れに雪割草やカタクリを楽しむのにいい山だ。角田山に限らず新潟の山は花の量の多さに驚いてしまう。
登山日 2011年4月10日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 自宅(6:40)=沼田IC=巻潟東=桜尾根登山口(8:53)…▲角田山(10:16-45)…角田山灯台(12:20)
 トンネルを抜けるとそこは雪国だった。北陸自動車道へと続く関越自動車道から眺める風景は、まさに雪国そのものだ。道路と建物の屋根のほかは一面雪におおわれている。気温が高いためか六日町周辺の自動車道路は霧の中に続き、米どころ新潟の水田地帯を抜けていく。角田浜に着いて準備をしていると、隣に駐車した地元の登山者が話しかけてくる。先週はカタクリが開き始めで、今日あたりが雪割草やカタクリが一番の見頃ではないかとのことだ。そして白花のカタクリを一株見たとも話してくれた。白花のカタクリは見たことがない。準備を整え、お先にと歩きだす。桜尾根を上り灯台コースを下る予定だ。

雪割草は下を向いている

少し上を向き始めた

急登もある
 昨日、一昨日の雨のためか登山道はぬかっている。階段を上がっていくと最初にキクザキイチゲが目に留まる。朝まだ早いせいか花は半開きで寝ぼけているようだ。やがてお目当ての雪割草が足元を飾る。オオミスミソウが多いらしい。今年は例年より10日ほど開花が遅れていると言われたが、雪割草のピークは少し過ぎてしまった感じだ。撮りたい花株があまりない。

カタクリが見事だ

山一面カタクリ

雪が残る山頂に着く
 そのうちにカタクリの群生が現れる。六日町のカタクリで花数の多さに驚いた昨年だったが、角田山も負けず劣らずのようだ。カタクリは今を盛りと咲き誇っている。さあ、白花のカタクリを見ることができるだろうか。登山者の数が多く道は渋滞気味だ。ぬかるんだ足元に気をつけながら花を愛でていく。目的は花見であり山頂ではないのだ。のんびりと歩いていこう。やがて灯台コースと道を合わせ、残雪の木道を行けば明るく広い山頂だ。山全体を覆っていた雲も晴れてきた。ベンチに腰をおろし簡単な昼食だ。後から後から登山者が山頂に着く。

恥ずかしがりやな白花のカタクリ

日差しを浴びて元気な雪割草

海が見えてきた
 桜尾根の分岐を右に分けて直進すると、道は大いにぬかっている。そしてすれ違う登山者も非常に多い。色々なコースから合流してくるためだろう。みんな登山靴を汚している。角田山をよく知っている登山者は長靴をはいている。滑って転んだら大笑いして開き直るしかないなあ。見上げればマンサクがまだ咲いている。そしてアブラチャン?ダンコウバイ?が咲いている。こちらのコースはあまり花を期待していなかったが、カタクリに関しては非常に多いし、雪割草もそこそこだ。田んぼの様な登山道を抜けて灯台コースへと入る。ありましたよ、白花のカタクリが一株だけ背を向けて咲いていました。これで心おきなく下ることができるのだ。春の風に吹かれ、青い海を見ながら灯台へと下っていく。
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