武甲山・大持山・小持山
ぶこうさん・おおもちやま・こもちやま
1304m・1294m・1269m
埼玉県秩父市
城峰山から

 武甲山は秩父市と横瀬町にまたがる1304mの山だ。この山は奥武蔵の山の盟主とされると同時に最高峰でもある。この山の名称は日本武尊が東征の際に、甲をこの山の岩室に奉納したという伝説に由来し「勇者の肩を怒らせるが如し」と評したともいわれる。
だが、石灰岩の採掘によりその肩は見るも痛々しいものとなっている。武甲山の標高は(1336-41+9)mである。
登山日 2011年1月29日(晴れのち曇り) しんぷるライフ
行 程 一の鳥居(9:15)…妻坂峠(9:55)…大持山の肩(10:50)…▲大持山(11:00-05)…展望台(11:15)…▲小持山(11:38-45)…シラジクボ(12:10)…▲武甲山頂(12:30-13:15)…大杉の広場(13:40)…不動滝(14:00)…林道生川線(14:05)…一の鳥居(14:30)  ルートマップ
 駐車場は鳥居をくぐった先にある。広くて立派だ。目指すは妻坂峠だ。大持山・小持山を先に登って武甲山を眺めながら歩くコースだ。林道を妻坂峠に向かって歩いていくと道標がある。ここで林道を離れ小道を行く。杉林の道を抜けると再び林道へと出るが、そのまま突っ切って登山道へと入る。

一の鳥居から妻坂峠に向かう

杉林の小道を行く

林道二子線から妻坂峠に向け登山道に入る
 妻坂峠への道はよく踏まれて大変歩き易い。ジグザグと徐々に高度を上げていく。徐々にわずかな積雪が見られるようになるが問題はない。峠が近くに感じられると、西に武甲山が見えてくる。風もなく暖かな日になりそうだ。

妻坂峠への道

武甲山が見えてくる

妻坂峠に出る
 やがて道標の立つ広々とした妻坂峠に出る。峠には小さな地蔵さんが置かれている。左へ行けば武川岳・二子山登山コース、右へ進めば武甲山・大持山登山コースだ。大持山までは「急な登り坂あり約1時間40分」とある。まあ、そんなにはかからないだろう。所々わずかな積雪があり、乾燥した稜線は雑木と桧の境界線にもなっている。

妻坂峠からは気持ちのよい稜線歩き

広々とした気持ちのよい雑木林だ

急登を上りあげ大持山の肩
 広くて気持ちのよい登山道が続くが、やがて大持山の肩に向け急登が出てくる。呼吸を整えながら登っていけば一気に展望が開ける。ここは鳥首峠への分岐になっている。よくわからないが別の登山道なのだろう。この山域は初心者で予定コースのことくらいしかわからないのである。

肩からの展望

▲大持山

奥秩父の山々
 展望も開け山々が連なっているのだがさっぱりわからない。面白さが半減だなあ。まあ仕方ない、小持山へと足を伸ばそう。

小持山へと続く稜線

岩場に富む変化のある道

わずかな積雪だが要注意
 大持山から小持山への稜線は、岩場も出てくる痩せた尾根となり、変化が出てきて面白い。その分、わずかな積雪にも注意が必要になってくる。振り返れば妻坂峠から歩いてきた稜線が一望だ。広い尾根が続いているのがわかる。更に進むとちょっとしたピークに出る。ここからの展望も良い。時間が時間ならゆっくりと昼食でも摂りたいところだ。西には両神山そして浅間山が大きい。

歩いてきた稜線を振り返る

大持山を振り返る

中間点の展望台・雨乞岩

小持山はすぐそこ

小持山から望む武甲山

▲小持山
 すれ違う登山者も出てきた。武甲山から歩いてくるのかは分からないが、みんな我々と逆回りだ。挨拶を交わしながら変化のある道を進めば小持山に到着。こじんまりとした山頂ではあるが武甲山の展望がよい。いよいよシラジクボへと下っていく。積雪の急斜面は小石が隠れていて神経を使う。上ってくる登山者の顔も苦しそうだ。残念なほどに高度を下げてしまったなあ。小持山から180mほどだ。

急斜面を下ってシラジクボ

シラジクボ標高1088m

武甲山への登り出し
 シラジクボは持山寺跡方面、橋立方面への分岐点にもなっている。小持山50分、武甲山45分とあるからほぼ中間地点の鞍部ということになる。小持山からよく見えた雑木と杉の境界を上っていく。急登なのでゆっくりだ。やがて道標の立つ山頂の一角に出る。振り返ると大持山・小持山が近い。杉林を抜け武甲山御嶽神社へと出る。すっかりと曇り空になってしまった。

山頂の一角に出る

大持山・小持山を望む

杉の林を抜けると

広場を抜け第二展望台

第一展望台からの展望


第一展望台だ
 神社の右手からまわり、鐘を一つ鳴らして第二展望台から第一展望台へと進む。展望は大分霞んでしまっている。わずかに雪を被った上信越の峰々や奥日光の山々が見える。すっきりと晴れていればなかなかのものだがなあ、残念。

大杉の広場

丁目石が延々と付けられている

不動滝
 避難小屋の近くで昼食にした。一の鳥居に向かって表参道を下っていく。うっそうとした杉林だ。52から始まった丁目石が数字を下げていく。補修されたもの、新しく作り直されたものなど大切にされているようだ。いくつか杉の大木がある。そのうちの一つが大杉の広場にある。さらに下って行き、木橋を渡ると正面に滝が見える。不動滝だ。黄色いマグカップが置かれているが、今日は遠慮しておこう。

林道生川線へと出る

舗装路を行く

戻ってきました
 さらに下ると林道へと出る。舗装された林道にも丁目石は続いている。分岐には道標があり迷うことはない。途中で表参道から外れてしまったようだが大持山から武甲山周回の山旅を終えた。
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