三ッ峠山
みつとうげやま
1786m
山梨県

三ッ峠山は日本一の富士山を眺める山だといわれる。冠雪の富士山は群馬からでも眺められるが、一度は間近で見てみたいものだ。
登山日 2010年12月19日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 沼田I.C(6:10)===三ッ岩山裏登山口(9:10)…三ツ峠山荘(10:05)…▲三ツ峠山(10:20-35)…御巣鷹山(10:55)…富士見荘(11:10-35)…登山口(12:30)
 御坂トンネルの手前を右に入り、三ツ峠山の裏登山口に着く頃には富士山の展望は叶うまいと覚悟していた。ライフさん「やめる?」「可能性は残っているから」と言い訳をして山頂を目指すことにした。今年4月に息子と来た時には、完全にガスの中で思わず笑いが出てしまった。富士山が見られない三ツ峠山は、とても面白い山とは言えない。トイレ付近の駐車場は満車状態で手前の林道にも数台止められている。駐車場から少し進めば駐車余地があるのでそこに駐車した。微かな希望を胸に抱いて歩きだす。

林道を歩きだす

途中の広場にはベンチが置かれている

 二つの山荘の分岐
 もう12月中旬と言うのに積雪はない。今年の雪は遅れているようだ。すでに下山してくる登山者もいる。三ツ峠山は山頂まで林道が通り、それが登山道となっている。高度を上げていくと道脇には10cm程の霜柱が続くようになる。それなりに冷え込んではいるのだろう。河口湖から見た富士山はもやっとした白い背景に冠雪の山頂が浮かんでいるようだった。とてもじゃないがすっきりとした日本一の富士山は見られそうもない。気力も萎えるというものだ。やがて中間点であるベンチを過ぎると、所々日蔭にはわずかな積雪が見られるようになる。道は凍土となり大地から浮きあがっている。

三ツ峠山荘のテラスから

同じくズーム

三ツ峠山荘前
 そろそろ1時間になろうとするところで山荘の分岐だ。三ツ峠山荘を目指す。山荘のテラスに出れば、お~!、富士山の姿があるではないか。青空にくっきりとはいかないが、なんとかその姿を見せてくれている。少し元気が出てきた。上の広場へと進む。南アルプスはどうかな?こちらは雲がかかっていて展望には堪えない。さあ、山頂を目指そう。

三ツ峠山を望む

桜が咲いている?いや霧氷だ
 おや、桜が咲いているようだ。当然ながら霧氷なのだが、まるで桜の木のように色がついて見えるのだ。山頂には電波塔が隣立している。日向の道はぬかり始め、靴を汚さないように山頂へと向かう。段々とすっきりした展望になってきた。南アルプスも徐々にはっきりとしてくる。風が山頂を吹き抜けるがさほど冷たくはない。東京から来た老夫婦に一枚お願いする。もう7~8回目になるけれど、今までで今日が一番いいとの話を聞いて少しうれしくなる。本当に富士山は美しい。

霧氷と青空

なんとか富士山が

黒岳の遠景には南アルプスの峰々

御巣鷹山方面
 木無山は展望がないということで、近くに見える御巣鷹山まで足を延ばすことにした。富士見荘前の分岐まで戻り林道を行くが、途中に三ツ峠山からの道を合わせる。どうやら直接道が付いていたらしい。同じように電波塔が経つ山頂は、あまり展望に優れない。そのせいか訪れる登山者も少ないようだ。縦走路が続いているが戻ることにしよう。山荘のテラスで軽い満足感に満たされながら昼食を摂る。

南アルプス白根三山 右端は甲斐駒ケ岳
 名残は惜しいがそろそろ下山だ。まだまだ登ってくるハイカーが多い。帰りがてら「ほったらかし温泉」に寄ってみよう。
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