矢ヶ崎山
やがさきやま
1184m
安中市

矢ヶ崎山は群馬県と長野県の境界にある碓氷峠の南に位置する標高1184mの山である。山の西側には軽井沢プリンススキー場が広がり、山頂直下までゴンドラが伸びている。東の群馬県側は垂直に切れ落ちているので、うっかり落ちないように注意が必要だ。
登山日 2010年12月14日(曇りのち晴れ) しんぷる
行 程 碓氷峠(12:40)…ゲレンデ(13:05)…▲矢ヶ崎山(13:15-14:25)…碓氷峠(14:53)
 矢ヶ崎山はお勧めの山だと紹介されていた。気になっていた山ではあるが中々訪れることができなかった。登山口は碓氷峠で群馬・長野県境である。碓氷峠には「信濃の国みちしるべ」と書かれた大きな案内板が置かれている。登山口はすぐ右手にあり、傍らの立木には道標が付けられている。登山道は送電鉄塔の巡視路となっていてわかりやすい。

碓氷峠にある道しるべ

案内板の横の立木に道標がある

 送電鉄塔が続く
 道標とテープに導かれて歩きだす。登山道は落葉に敷き詰められて気持ちがいい。県境尾根をアップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていく。道脇にはテープが張られ登山道が明確になっている。

矢ヶ崎山の頂上が見えてくる

笹も出てくる

落葉が堆積する柔らかな道
 登山道は基本的に東側の群馬寄りに付いていて、群馬側は妙義山が見えるが、西側の展望はない。やがてスキー場のゲレンデに出る。人工降雪機によりわずかの雪があるがとても営業はできそうもない。ゲレンデの向こうには軽い沢の街並みと浅間山が見える。

ゲレンデに出るが…

矢ヶ崎山の頂上
 ゲレンデを過ぎると道は急登になる。さらにゲレンデ最上部を過ぎ急登を喘ぎながら上ると矢ヶ崎山の頂上に着く。正面に留夫山・鼻曲山方面だ。東に目をやれば妙義山塊とその周辺の山々が目に入ってくる。西から吹く風が少し冷たいが、二等三角点に腰をおろしゆっくりとしていこう。

妙義山塊が一望 手前は稲村山

榛名山も
 山頂からの展望は見事だ。関東平野を通り越し太平洋さえ見えるような気にさせてくれる。赤城山の背景には袈裟丸連峰から栃木県境の山々、榛名山の左手には武尊山。谷川岳は鼻曲山が邪魔で見えない。南は両神山のギザギザが特徴的だ。灌木がなければ素晴らしい展望が広がるはずだ。

ちょっと遠くに赤城山

留夫山・鼻曲山方面だ
 上空を覆っていた雲は少しずつ消えていく。やがて隠れていた浅間山が全容を現わす。昨日の雨で雪も溶けてしまったようだ。すっきりと晴れ渡った日にもう一度訪れてみたい山だ。

軽井沢の街並みと浅間山
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