子持山
こもちやま
1296m
沼田市・渋川市

子持山は北、特に谷川岳方面の展望がすっきりとしないのだけが残念だ。ただ、毎日のように眺めている山なので1年に1回は登っておきたい山ではある。子持山登山道案内板には、登山道の様子が詳細に記載されており、大いに参考になるのではないだろうか。
登山日 2010年12月7日(薄曇り) しんぷる
行 程 子持神社(8:55)…6号橋登山口(9:20)…電波塔(9:54)…獅子岩(10:20-30)…柳木ヶ峰 (10:52)…▲子持山(11:08-49)…柳木ヶ峰(12:02)…オオタルミ(12:14)…牛十二(12:21)…浅間(12:39)…5号橋分岐(12:51)…炭釜(12:54)…仏岩(13:10)…二本木(13:14)…ソゲ岩(13:26)…子持神社(13:43)
 今回は子持神社から周回しようという魂胆だ。浅間山からの下山時は5号橋へと下ることばかりで、直進方向の子持神社への道が気になっていた。ようやく歩く機会がやってきた。天気は予想のほか悪くはない。6時間ほど見積もっておけばいいだろう。
 子持神社駐車場に止めて歩きだす。まずは林道歩きだ。1号橋から5号橋へと歩を進める。橋を渡ると6号橋の手前に登山口がある。ここから電波塔を経由して獅子岩・子持山へと登っていく。簡易舗装の道を進めば山道へと入る。舗装路は続いているのでその先が気になるが、機会があったら歩いてみよう。

6号橋手前の登山口

尾根に出ると道標がある

 落葉の堆積する明るい尾根
 登山道は杉林の急登だ。先を急がずゆっくりと行こう。杉林を抜けると落葉した明るい雑木林だ。初冬ならではだろう。薄日が射して心なしか汗ばんでくる。今のところ冬の風はない。尾根に出ると道標が立つ。最近地籍調査が行われたらしく、登山道には写真の様なテープが間断なく残されている。いつか回収するのだろうか。そればかりか同様のテープが同じように付けられている。先日の鍋割山でもあったので、誰かが意図的に付けて歩いているのかもしれない。しかし、度が過ぎていて山歩きにとっては興ざめである。

このようなテープが登山道全般にある

電波塔から獅子岩を望む

電波塔道標と関東平野
 やがて獅子岩が見えてくると平坦な痩尾根となる。しばらく尾根を行く。やがて急な岩場を上り切ると電波塔に着く。そこは風が強い。案外と展望は良く、西上州の御荷鉾山方面が見える。赤城山方面、そして皇海山は山頂が雲を被っている。西に目をやれば、今回周回する予定の浅間山から子持神社への尾根が見て取れる。

武尊山に雪雲がかかる(展望岩から)

展望岩から望む獅子岩

皇海山を盟主とする袈裟丸連峰
 電波塔から先に進むと7号橋への分岐点だ。急な上りである。更に進むと展望岩にぶつかる。展望岩も知らずに毎回ここを右に巻いて歩いていた。良く見れば赤ペンキが付いていて歩けるようだ。右巻きは一旦下って上り返すのが以外ときついのだ。岩場を歩いてみよう。丁度、屏風岩のようだ。北からの風が強いが怖いほどではない。獅子岩を見上げる位置にありながら、展望岩の名の通り予想以上に展望に恵まれている。思わず何枚もシャッターを切ってしまった。

浅間山の尾根(遠方は榛名山)

小野子山と上信県境の山々

獅子岩から子持山を望む
 展望岩を渡り切ると7号橋への分岐がある。7号橋への分岐はこの展望岩の両側にある。すぐに獅子岩と子持山頂上方面への分岐だ。獅子岩方面は胸突きの急登である。四つん這いになって岩場を上っていく。やがて傾斜が緩むと獅子岩の基部だ。風の音がすごい。鉄梯子を上って獅子岩へと着く。今日は誰も登ってこないのだろうか。冬の風の音だけが少しの恐怖を伴って聞こえてくる。

赤城山

獅子岩から展望岩を見下ろす

武尊山と沼田市街地

獅子岩(大黒岩)

浅間山と榛名山

柳木ヶ峰
 獅子岩を下り次のピークへと向かう。ここからは振り返りながら展望を楽しむのがよい。柳木ヶ峰に着けば子持山の頂上は近い。振り返り、そして岩場の上に立ち展望を楽しむ。風は気になる程ではない。

獅子岩から続く尾根

浅間山方面

榛名山

▲子持山

袈裟丸連峰を望む
 二等三角点の置かれた山頂には誰もいない。天気予報の悪さと平日ということもあって誰も登ってこないようだ。あまり風が気にならない山頂で、冬の定番のカップラーメンと五目稲荷の昼食だ。静かな山頂である。さあ子持神社に向かって歩いていこう。

牛十二

落葉でふわふわ

浅間山頂上
 柳木ヶ峰まで戻り、浅間方面へと急斜面を下っていく。こちらは岩が少なく優しい感じの登山道となる。落葉も多くサクサクと気持ちがいい。オオタルミで8号橋への分岐を分け浅間へと向かう。相変わらずテープが無数に付けられている。これでは迷いようがない。

5号橋への分岐

大日とはどこだ?

炭釜 石祠が置かれている
 牛十二そして浅間山を過ぎて5号橋への分岐を迎える。ここから子持神社へと続くみちへと入る。延々と尾根を下っていくコースだ。道は相変わらずの様相である。このコースは尾根めぐりコースと名づけられているようだ。色々な地名が付けられていて、良く歩かれていた登山道と思われる。

登ってきた尾根が一望だ

仏岩道標 尾根めぐりコースとある

仏岩

二本木

桧の植林帯が出てくる

ソゲ石への岩の階段

ソゲ石道標
 道はおおむね快適で小走りで下ってしまうようなところも多い。短い間隔で炭釜、仏岩、二本木、ソゲ石と続く。東西の展望もそこそこで、楽しい尾根歩きができる。やがて笹が見られるようになると西側は桧の木の植林帯となる。更に尾根を下ると、遂に登山道は尾根を西側に外れ杉林へと入っていく。薄暗い杉林だ。一旦林道に出るがすぐに登山道が続く。林道工事で登山道は分断されたようだ。テープを頼りに踏跡をジグザグと下っていくと子持神社へと出た。今日は暦の上で大雪。明日からは寒気が南下してくるという。
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