鍋割山
なべわりやま
1332m
前橋市

鍋割山は展望を楽しむ山だ。東は筑波山から東京都心、西上州の山々と富士山、奥秩父山塊と北岳、八ヶ岳、浅間山を盟主とする上信国境の山々を一望することが出来る。大気が澄んだ冬の展望は見事なものだ。
登山日 2010年12月4日(快晴) しんぷるライフ
行 程 鍋割山登山口(8:41)…青年の家方面分岐(8:47)…鍋破山前不動(9:19)…登山道合流(9:31)…▲鍋割山 (9:41-51)…岩場(10:03)…分岐道標(10:37)…分岐道標(10:45)…登山口(10:50)
 いつも通り箕輪の駐車場から登るつもりでいたが、日陰を歩くより日向を歩こうということで獅子ヶ鼻コースを登ることにした。箕輪から林道鍋割相吉線を下って最初の登山口に着く。ここは不動尊コースの登山口だ。簡単に支度をして歩きだす。作業道のような道が萱場まで続く。分岐道標があり、右に行けば獅子ヶ鼻コース、直進方面には「鍋破山前不動を経て鍋割山(急坂につき要注意)」とある。さらに標高差470m、距離1.0kmともある。何だかわからないまま直進してしまった。

鍋破山前不動尊コース登山口

獅子ヶ鼻コース方面への分岐 

分岐を過ぎると身の丈を超す笹道となる 
 間もなく身の丈を越えるほどの笹が現れた。人一人の幅に笹刈りがしてあるが、熊除けの鈴を高らかに鳴らしながら手でかきわけていく。それもわずかで抜けると冬の雑木林となる。風は上空で吹いているが登山道は静かなものだ。予想に反して日蔭の道を行く。
 しかし、この登りは急直登であり非常に疲れる。しかも落葉の下が濡れていて滑るものだから難儀する。あまり歩かれていないのか道も薄く、ところどころにある赤布を頼りに歩く始末だ。やがて虎縄が付けられていて、これを手繰るように登っていくと鍋破山前不動の前に出る。

笹を抜けると雑木林だ

鍋破山前不動とある

鍋割高原に上がると石碑がある
 不動からも延々と虎縄が続き、やがて鍋割高原を思われる平地へと出る。そこには石碑が置かれている。さらに広い笹道を進むと分岐道標だ。やれやれ、獅子ヶ鼻コースと合流したようだ。鍋割山まで標高差80m、距離0.3kmとある。あともう一息だ。温かな日の光を浴びながら、のんびりと丸太階普段を上って行くと、待望の山頂だ。

獅子ヶ鼻コースと合流して

山頂へ続く階段を上る

日陰に霜柱が立つ山頂
 強風が山頂の木を揺らしているが、三等三角点のある山頂には吹いてこない。しかし、この分だと荒山高原へと続く稜線を吹く風は相当強いに違いない。しかも、谷川・武尊方面は雲の中だから、北側の展望がなく意気消沈というものだ。南から登ってきて正解かな。山頂に積雪はなく、日蔭には霜柱が残されている。これが溶けると山頂は田んぼのようになる。展望を楽しんで獅子ヶ鼻コースで下ろう。

真っ白に冠雪した浅間山と榛名山

獅子ヶ鼻から鍋割山を振り返る
 階段を下り分岐を真っ直ぐに獅子ヶ鼻方面へと進む。ツツジの回廊を抜けると岩場の急斜面となる。登りの時とは違って登山道は風が強い。浅間山や八ヶ岳など展望を楽しみながら下って行く。すれ違う人も多い。やはりこちらがメインルートだな。獅子ヶ鼻を過ぎて分岐を前不動方面へと進み登山口へ戻る。
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