諏訪山
すわやま
1549m
上野村

 諏訪山は2002年の春に浜平から往復している。新緑とアカヤシオを楽しもうというわけだ。今回は楢原から小倉山経由で登りたかったのだが、以前登山口を下見に行った帰りにパンクの憂き目に遭っている。そのため前回と同じ浜平登山口からの往復とした。
登山日 2010年11月2日(晴れのち曇り) しんぷる
行 程 自宅(6:10)=浜平登山口(7:40-45)…湯の沢の頭(9:35)…避難小屋(10:23)…三笠山(10:50-11:00)…諏訪山(11:20)…三笠山(11:40-12:25)…湯の沢の頭(13:15)…登山口(14:15)
 新たに整備された諏訪山登山口駐車場には、1台の車が止められて登山の準備をしているところだった。準備を整えて先に出発する。道標に従って簡易トイレの前を抜けて木橋を渡る。左手前方には、前回渡ったことのある青色の鉄製橋が見える。社の脇を抜けると登山道になる。先日の台風の影響だろうか、今日は川の水量が多い。湯の沢に入っても水量の多さが気になる。沢を歩かなければならないし、また何回か渡渉もしなければならないのだ。しばらく行くと、案の定、水量が多くてわずか2m程の対岸へ渡れない。どうしようかと思案していると、駐車場の初老夫婦と、別の単独行者が追いついてきた。結局、皆で近くの石を放り込みなんとか渡ることが出来た。そんなことが3回目になると、夫婦は諦めて帰ってしまった。しかし、これ以降はひどく難儀することもなく、なんとか足を進めることが出来たのだ。もったいないことをしたなあ。帰路には少しは水量も減るだろう。

わずかな幅だが渡るのには大変
もっとも靴を脱げばいいのだが…

湯の沢の水量と丸木歩道

湯の沢の頭だ
この稜線は風の通り道
  二股を過ぎて沢から離れてくると周りの景色も目に入って来る。まだ紅葉にははやいようだ。山頂付近に出れば少しは紅葉しているだろうか。山懐奥まで進む。やがて登山道はジグザグと急登になる。我慢して高度を上げれば枝尾根へと出る。そこからひと踏ん張りで湯の沢の頭だ。西風が強いが岩陰に腰かけて一息入れる。目指す諏訪山が木々の陰から見えている。しばらくはいくつかのピークを右に左にと絡みながら平坦な道を行く。が、途中道間違いを起こしてしまった。西上州の山は油断禁物だ。

朽ち果てそうなトタン小屋

三笠山頂上と社

三笠山頂上部の紅葉が見事 後は諏訪山
 稜線の西側は相変わらず風が強い。やがてトタン小屋へと着く。さあここからは急登になる。間もなく2連の梯子だ。岩場に赤が目立つようになるが、日焼けしたようで鮮やかさはない。梯子を登りきると三笠山の岩峰が姿を現す。一旦下って登り返せば三笠山(下ヤツウチグラ)の頂上だ。西上州の山がほとんど見渡せる。帳付山が近い。ここで終わりでもいいやと思ったが、わずかな時間と距離なので諏訪山頂上まで空身で足を伸ばしてみることにした。

湯の沢の頭から小倉山方面へと続く稜線

南牧の山々と遠景に浅間山
 50m程下って100m程登り返すのだ。途中西沢への分岐がある。諏訪山への登りは緑のアセビの木が多い道だ。見覚えのある山頂標識が置かれた山頂は、相変わらず展望もなく静かな佇まいをしていた。記念写真だけ撮って直ぐに山頂を後にした。

黄葉もあるが…

西沢林道14への分岐 80分

諏訪山の静かな山頂
 三笠山で昼食だ。何故か風はおさまって、三笠山の頂上も静かなものだ。歩いてきた稜線上は黄色く色づいているが、時期が早いせいもあろうが、やはり今年の紅葉は駄目みたいだ。青空も雲に覆われてきた。北方面もすっきりとは見えない。

紅葉と赤岩方面

登山道の黄葉も少しは見られる

帳付山から続く尾根
 寒くなってきたので先行した単独行者を追って帰路につく。小走りで下り、同じ場所を渡渉して登山口に戻った。
inserted by FC2 system