鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳
かしまやりがだけ・じいがたけ
2889m・2670m
北アルプス
(長野県)

後立山連峰のほぼ中央に位置し、双耳峰の美しさとともに、左右に五竜岳・爺ヶ岳を従えた山容が見事な鹿島槍ヶ岳は、後立山連峰の盟主と呼ばれる。立山・剣に登った際に、剣山荘のテラスから鹿島槍ヶ岳や五竜岳を見て、いつかは登ってみたい山と思っていた。
登山日 2010年9月18-19日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 沼田IC(2:30)=柏原新道登山口(6:00-6:50)…ケルン(7:50)…種池山荘(9:40-10:00)…爺ヶ岳南峰(10:45-:50)…爺ヶ岳中峰(11:15)…赤岩尾根分岐(12:20)…冷池山荘(12:30-5:30)…布引岳(6:20)…鹿島槍ヶ岳南峰(6:55-7:15)…布引岳(7:50)…冷池山荘(8:35)…爺ヶ岳南峰(10:10-:15)…種池山荘(10:45-11:30)…柏原新道登山口(13:35)
 扇沢出会いにある柏原新道入口の駐車場になんとか駐車できた。少し仮眠をして頃合いを見計らって出発だ。登山道に入ると関係者が登山届を書いていくようにと指示している。1泊目は冷池、2泊目は種池、目的地は鹿島槍と記載して歩きだす。柏原新道は大変歩き易く、北アルプス入門コースとしても有名らしい。

柏原新道を行く

ケルン

ケルン付近から蓮華、中央に針ノ木・スバリ
 道はよく整備され、また傾斜も手ごろなため大変歩き易い。蓮華岳・針ノ木岳を見ながらの歩きだ。例年ならば紅葉も始まっているはずだが、猛暑の今年は遅れているようだ。ナナカマドの赤い実だけがほんの少し秋を感じさせる。じんわりと汗をかく頃にケルンに着いた。

蓮華岳、針ノ木岳、スバリ岳、赤沢岳

赤沢岳(奥)、鳴沢岳、岩小屋沢岳
 途中、注意しなければならないのがガラ場で、唯一の危険個所だ。頭上からの落石や滑落にも気を使って歩こう。すれ違いも危険なので譲り合いの気持ちが大切になる。ここを過ぎれば種池まではもう一頑張りだ。

樹林帯を抜けると稜線上に種池山荘

種池山荘付近から爺ヶ岳南峰
 階段を上っていけば種池山荘。小屋の前には小さな種池がある。ベンチに腰をかければ目の前には立山が正面に見える。
一休みを入れて爺ヶ岳を目指そう。

種池山荘と立山・剣岳
今日は剣岳、立山は少しご機嫌斜めなのか山頂部は雲に隠れている。しかし、それはそれでいいもんだ。

爺ヶ岳中峰 鹿島槍はガスの中

爺ヶ岳北峰を望む

冷池山荘の朝
 爺ヶ岳は晴れているが、鹿島槍は南峰東側にガスがまいている。まあ、明日晴れてくれればいいや。爺ヶ岳は南峰が展望に優れる気がする。上空は青空だが、周囲から徐々にガスが上がってきている。爺ヶ岳は思いのほか大きな山だ。冷池山荘は近くに見えているのに、爺ヶ岳をぐるっと回り込んで行くものだからなかなか着かない。北峰を下る頃にはガスも濃くなり、冷池に着くころには山域はすっかりガスに包まれるようになっていた。

朝焼けの鹿島槍ヶ岳

ハイマツ帯から布引岳を望む

布引岳頂上から鹿島槍
 朝を迎えると展望はすっきりとしている。遠望は利かないようだが十分だ。昨夜は大混雑もあり、布団1枚に2人(常時そのようだ)。夕食1回80人で4回まわしたことから定員250人を大分越えていたようだ。まあ、なんとか睡眠を確保し歩きだす。
 布引岳への登りに入ると風が強く冷たい。危険なほどの強さではないが、露出部分はどんどん熱が奪われる。ガレ場の道が続いていく。急登を登り切ると布引岳だ。いよいよ鹿島槍が近くに見える。

立山・剣岳が近い  朝日を浴びて山々が輝きだす

歩いてきた稜線だ
 手前から布引岳、爺ヶ岳そして針ノ木岳への稜線が見える。布引岳からの登山道はガラを積み重ねた道として整備されている。山頂は登山者で賑わっていた。北峰への道は険しい感じがした。帰りのことも考えて残念ながら南峰まででお終いとしよう。

鹿島槍頂上で
風が強く寒かった

鹿島槍ヶ岳北峰を望む  その先は五竜岳へと続く

種池山荘と蓮華岳 その後ろには槍・穂高連峰が霞む

五竜岳への稜線 その先には白馬岳

鹿島槍ヶ岳を振り返る

爺ヶ岳登山道から鹿島槍ヶ岳

爺ヶ岳登山道から種池山荘 後ろは立山、別山、剣岳

針ノ岳を中心とした展望 扇沢駅も見える(爺ヶ岳南峰から)

爺ヶ岳を下りて 立山・剣と山荘
 冷池まで戻りコーヒーを一杯。爺ヶ岳は南峰だけ立ち寄ることにしよう。そこからはのんびりと種池まで戻るだけだ。ライフさんの足の調子もいいようなので予定を変更して扇沢へと下る。なんとか天気に恵まれて楽しい山行となった。大町温泉郷に寄って汗を流した。山と温泉はいいなあ。
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