三ツ岩岳 みついわだけ 1032m 南牧村 |
南牧村ではアカヤシオを「ひとつばな」と呼び、観光の目玉の一つとしている。ゴールデンウィーク前になると、ひとつばなを求めて多くの登山者が南牧村や隣の上野村の山々を訪れる。短時間で登ることができて、山頂からの展望もすぐれる三ツ岩岳は、山頂付近の岩場を飾るひとつばなもとても見事だ。 |
登山日 | 2010年4月27日(霧雨) | しんぷるライフ、IT |
行 程 | 龍王の里宮登山口(9:25)…龍王大権現分岐(9:33)…稜線(9:53)…正規登山道(10:15)…三ツ岩岳山頂(10:30-50)…龍王大権現(11:08)…登山口(11:30) |
大仁田ダム前の駐車場に着くと霧雨だった。他に登山者はいないようだ。アカヤシオの時期に静かな西上州の山を歩くには、こういった日を選ばないとならない(泣)。今年の春の異常気象で戸惑っているのは人間ばかりではない。花を咲かせ始めた草木こそが、一番の影響を受けているのではないだろうか。ここ、三ツ岩岳は5年ぶりとなる。アカヤシオはどうかな?重い雪で大分やられてしまったらしいが…。 登山口には、登山道の一部が倒木により通行不能である旨の案内がある。周回コースは素直に諦めて龍王コースを往復することにした。杉林の登山道は雨にぬれ、時折、雫を落としてくる。数多くの杉が倒れてはいるが、登山道を確保するように手当がされている。「ひとつばな祭」を直前に控えて地元により整備されたものだろう。 |
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龍王の里宮 |
登山口の注意案内 |
杉の倒木が |
ムラサキケマン、エイザンスミレ、ネコノメソウなどが咲く登山道を行くと、間もなく龍王コースへの分岐だ。MHCの道標が立つ。さて、コースに入るとアキレスけんが伸び切ってちぎれそうなほどの急登が待っている。滑ってずり落ちないようにこらえながら上っていく。記憶の通りだ。濡れたロープの助けを借りて杉林を上っていく。やがて稜線が見えるようになった。正面には大岩。稜線を目指して踏み跡を行く。これが道間違いの始まり。青色のビニール紐が左方向に下がっていたのを見落としてしまったのだ。ガスの中で視界が悪かったせいかもしれない。その大岩が大権現になっていたのだ。 間もなく稜線を外れ、赤布や踏み跡を頼りに歩いていく。その道はけもの道のようだ。どうもおかしいと思いながらも道なき道を行く。再び稜線に戻ると反対側へと降りていった。すぐに下からの明瞭な道と合わせた。さらにMHCの道標が現れた。ここに至って漸く道間違いを確信したのだった。 |
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龍王コース、杉林の急登を上る |
ヒカゲツツジと雨空 |
アカヤシオもチラホラ |
その後は明瞭な登山道を辿り、ポツリポツリと小雨の降る三ツ岩岳の山頂に立った。当然、展望はない(涙)。登山道に戻ってからは、道々、アカヤシオやヒカゲツツジが咲いていた。雨模様の天気であり視界はやはり冴えない。雨に濡れた花も趣があって良いが、今年のひとつばなは花つきが悪いかもしれない。さてさて、今年の花見山行きはどうしたものか。 | ||
山頂のアカヤシオは見頃だが… |
雨に曇るアカヤシオ |
龍王大権現 |
山頂で簡単に腹ごしらえをして龍王コースを下る。道標通りに下れば龍王大権現だ。どこで道を間違えたのかと考えながら、更に下って行けば解りました。そこは稜線が目に付いたところ。取り敢えず落ちていた枝で通せんぼをしておいた。まあ、間違える人はいないだろうけど…(笑)。登山口の沢水で泥だらけになった登山口を洗って車に戻る。雨足が少し強くなった登山口は相変わらず静かなものだった。「ひとつばな祭」は5月3日午前10時と書かれていた。 |