戸神山・高王山
とかみやま・たかおやま
771m・761m
沼田市

 正月を過ぎると利根沼田の山には縁遠くなる。積雪と北風が登山意欲を奪うのだ。日々寒いところで暮らしているのだから、陽だまり登山を楽しみたい気持にもなろうというものだ(笑)。少し南のほうに足を延ばしてみたいが平日のため近場で楽しもう。となれば気軽に歩ける戸神山がいいだろう。今日は温か陽気で心もはやる。
登山日 2010年2月23日(晴れ) しんぷる
行 程 南登山口駐車場(8:53)…戸神山頂上(9:32-36)…林道終点(9:58)…高王山頂(10:14-24)…戸神山頂上(11:00-15)…石墨(11:45)…登山口(12:11)
 お気に入りの竹内まりやの曲を聴きながら登山口を目指す。自宅から登山口まではほんのわずかな距離だが、音楽に触れる時間は大変貴重なのだ。登山道には雪はない。南斜面であるためすっかりと溶けている。3/7大雪の雪かき作業で腰痛が再発してしまった。若いころギックリ腰をやってから中腰での作業を行うと必ず固まってしまうのだ。弱った腰である。歩くことでリハビリをしようというわけなのだが…。

戸神町南登山口

途中からは岩場の連続

山頂からの展望は素晴らしい
 石段をまっすぐ上って虚空蔵神社へと着く。そのまま脇を通って登山道に出れば急登コースを一気に進む。風もなく本当に暖かな陽気になった。春はもうすぐだな。ここ戸神山は短時間(40分程度)で登れるため、どうもオーバーペースになりがちだ。途中から息が切れてきた。しかも足がヨタヨタしている。およそ一ケ月近く歩いていないものだから、身体が付いていかないようだ。ペースを大幅に落とし南の展望を楽しみながら歩き続ける。

上州三峰山が近い

北斜面には雪が残る

高王山へと向かう道
「幸せは歩いてこない だから歩いてゆくんだね 一日一歩三日で三歩 三歩進んで二歩さがる
人生はワン・ツー・パンチ 汗かきべそかき歩こうよ ・・・
腕を振って 足を上げて ワン・ツー ワン・ツー 休まないで歩け ・・・」365歩のマーチ
などと元気なくつぶやきながらヨレヨレ歩いていく。苦しい思いをして何で山に登るのだろう?…いまさら〜?
山頂まで10分の道標が出れば山頂はすぐそこだ。山頂直下のロープを登れば展望のよい頂上に着く。一番は銀嶺の武尊山だ。いつ見ても素晴らしい。汗が引くのを待って高王山を目指す。今までこのコースで高王山へは登ったことがない。こんな良い日に歩かないのでは勿体ないだろう。

高王山の山頂にはTV中継局がある

戸神山頂上から望む赤城山

同じく武尊山
 戸神山の北斜面にはまだ雪が残っている。凍結はないので登山靴だけでも心配はないだろう。池田地区を見下ろしながら高度を下げていくと広い遊歩道となる。多少の↑↓はあるが息が切れることはない。ひと汗かいたところで身体も慣れてきたかなぁ。カモシカの足跡を見ながら進めば林道終点へと出る。広場へと降りて高王山へと登り返すのだ。10分ほどで山頂に立つ。展望は決していいとは言えないが、なんとなく落ち着ける場所である。

西登山道から望む高王山

11月末の戸神山イルミネーションの残骸

尾根には雪が残る
 戸神山までは来た道を戻る。再び展望を楽しみ、ついでに腰痛体操などもして山頂で過ごすが、帰路はどうしようか?西尾根を下りることにした。さすがに人は歩いていないようである。立木・枝・岩につかまりながら急な斜面を下りていく。急斜面が一段落つくと尾根歩きとなる。尾根を外さないで行くことが肝心だ。途中、立木に何か付けられていた。目印かと思いきや昨年11月28〜30日に行われた戸神山イルミネーションのLEDと電池が残されていたものだ。二つあったが一つ回収してきた。
 あとは作業道にぶつかるまで下りればよかったのだが、どこでどう間違えたか、そのまま石墨町まで下りてしまった。上りは間違え難いが、下りは裾が広がるだけに間違える可能性が高い。下る時から危惧していたことが的中してしまった。車道を歩いて行くのも面白くないので、畑道を通って登山口まで戻ることにした。途中で一ヶ所藪を漕いで手に数ヵ所擦り傷を作ってしまった。何んとも冴えない結末である。
 戸神山イルミネーションは3年連続で行われている。地元のボランティアが活躍しているが、近いうちに参加してみたいと思っている。
2009年11月28日画像(上毛新聞)
紙皿にアルミホイルをはり、中央に15個の発光ダイオード(LED)を取り付け、単3電池3本で発光させる。
inserted by FC2 system