小野子山
(小野子山・中ノ岳・十二ヶ岳)
(おのこやま・なかのだけ・じゅうにがだけ)
1208m・1188m・1201m
高山村・渋川市
登山日 2009年11月4日(晴れ) しんぷる
行 程 十二ヶ岳・中ノ岳登山口(9:42)…車道(10:00)…稜線分岐鞍部(10:20)…十二ヶ岳頂上(10:35-10:40)…稜線分岐鞍部(10:53)…中ノ岳頂上(11:10)…鞍部(11:28)…小野子山頂上(11:50-12:20)…▲1181m(12:34)…車道(12:50)…赤芝登山口(13:00-05)===登山口(13:35)
 完全な秋晴れだ。2日前に降った雪で谷川連峰が白くなっている。こうなれば十二ヶ岳に登りたくなるというものだ。沼田からのアプローチを考えると高山村からの登山口を利用を考えた方が良い。気になっていた林道小野子山線にある十二ヶ岳登山口から歩いてみることにした。北斜面になるので紅葉は我慢しなければならないだろう。南から登ればまだ楽しめると思うとちょっぴり残念だが仕方ない。
 赤芝登山口に自転車を置いた。小野子山まで縦走して赤芝に下りてくるつもりなのだ。その間の林道の道のりは6kmもあり、歩いて戻るのでは時間がかかりすぎる。そこで空気が抜けて放置されていた折りたたみ自転車を整備して持ってきたのである。

登山道道標

ヒノキと松の登山道だ

車道に出て右方面に5分ほど歩く
 どちらの登山口も登山者の車は置かれていない。小野上方面からの登りがが一般的なのだろう。支度を調えて初めての道を歩き出す。ヒノキとマツに囲まれた登山道は松葉が敷かれて予想していた以上に良い道だ。植林帯の作業道なのだろうが柔らかくて大変歩き易い。快適に高度を上げていくと車道林道に出た。少し迷ったが右手に進路を取る。車の轍があることから昨日もしくは今日に付けられたものだろう。

道標から再び登山道に入り明るい雑木林

初雪の上に色付いた落葉

立木に雪の白線が面白い
 道は雑木林となり広葉樹が見られる。途中にカタクリ群生地がある。色付いた葉はほとんどが雪の上に散っていて初冬といった感じだ。登山道には昨日歩かれたと思われる足跡が付いている。同じ様な思いで十二ヶ岳に登った登山者のものだろう。やがて稜線が見えるようになると、道は急登となりジグザグと上っていく。

中ノ岳と十二ヶ岳の鞍部に出る

十二ヶ岳へは男坂を上る

大展望が広がる十二ヶ岳山頂
 十二ヶ岳と中ノ岳の鞍部は交差点になっている。さあ十二ヶ岳を目指そう。急登一上りで男坂・女坂の分岐に出る。迷わず男坂だ。すさまじい急登を木の根を掴みながら高度を稼ぐ。一気に汗が噴き出してくるが我慢して進むと傾斜が緩み待望の山頂へと出る。そこには360度の大展望が待っていた。入れ違いに一組の登山者が女坂方面に下山していった。山頂を独占である。鳥居峠の奥には北アルプスがわずかに見える。南方面は気温が上がってきたせいか思いの外展望に優れない。しかし、それ以外は素晴らしい眺めだ。雪を被った谷川連峰は素晴らしい。ぐるっと一週デジカメに納める。

逆光になるが榛名山の全容を見る

武尊山をズームしてみる、ゲレンデが白くなっている

日光方面の百名山だ あまり積雪はなかったかな

谷川連峰を眺めるには絶好の位置にある
 山頂で記念写真を撮り合った後で一緒に尾根コースを下る。のんびりと紅葉を楽しみながら歩くと、上りと同じ時間を費やしてしまった。

女坂を下ると徐々に積雪が増す

中ノ岳の頂上

中ノ岳を小野子山への上りで振り返る
 さあ下りは女坂だ。急な下りにはロープが渡されている。女坂は山頂を北から巻くため冬には積雪があり、十分な注意が必要だ。鞍部から中ノ岳を目指す。これもまた急登で男坂に近いものがある。一旦平坦となり、その後一上りで山頂だ。冬枯れた山頂でも立木が多く展望は良くない。ストックの長さを調節しながら急斜面を上り下りする。中ノ岳の北東斜面から小野子山の北斜面にかけてカラマツの植林帯が広がる。その下方にはヒノキの植林帯だ。鞍部から積雪の急斜面をゆっくりと上っていく。心臓が同じ鼓動でドクドクドクと動いている。

山火事注意が目立つ小野子山頂上

赤芝方面に向けて歩く

稜線から見る中ノ岳と十二ヶ岳
 誰もいない小野子山の山頂に着いた。この山頂は谷川連峰と赤城山の展望に優れている。丸太に腰を下ろし休憩だ。風もなく何の音も聞こえない、まさに静寂の世界である。非日常がここにある。久しぶりに心が急いた山歩きだ。静かな山頂で至福の時間を過ごしているうちに、一面の青空が薄い雲に覆われてきた。さらにキリッと張りつめた空気が緩んできたような気がした。今日はこれまでだな。

檜林を抜け舗装路に立つと正面に子持山

舗装路は分岐 赤芝登山口は左方面

赤芝登山口に着いた
 赤芝登山口へと下ろう。平坦だが小さなアップダウンを越えて穏やかな稜線を行くとゴヨウツツジの分岐に出る。この季節には用がないのと冬場は緊張を強いられる道となるので直進する。すぐに道が分岐するが赤ペンキが付けられた直進の急斜面は下りてはならない。左にロープが渡されているのでこの急斜面を下っていく。やがて薄暗いヒノキ林を下ると舗装路に出る。急斜面を下っていけば赤芝登山口はすぐだ。置いておいた自転車に乗り、30分ほどで登山口に戻った。
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