丁須の頭
ちょうすのあたま
1057m
安中市
登山日 2009年10月18日(晴れ) しんぷる
行 程 御岳登山口(8:50)…麻苧ノ滝(9:00)…ザンゲ岩(9:30)…産泰山(10:00)…石祠(10:50)…御岳山(10:55-11:10)…籠沢のコル(11:55)…丁須の頭(12:05-50)…第二不動の滝(13:35)…大山祗神石碑(14:05)…鍵沢登山口(14:18)
 かつて並木沢登山口に帰路用の自転車を置いてこの御岳登山口から裏妙義を縦走したことがある。帰りには積み込むことを忘れて置いてきてしまうという失態を犯してしまった。さすがにその自転車は跡形もない。今その時の記憶がよみがえる。あさお吊橋を渡ると登山届けが置かれている。前回同様、単独行なので記載して入れて置いた。記憶のはっきりしない登山口を行く。七福神が置かれた道は良く整備されている。東屋から安産岩を過ぎると麻苧ノ滝だ。吊り橋を渡ると1番目の鎖。鎖自体は大したことはないが鍵沢の中なので岩が濡れているのが嫌らしい。

御岳登山口へと続くあさお吊橋 

麻苧ノ滝(第一不動の滝)

麻苧ノ滝上部の鎖場
 2番目の鎖場、ここも岩場だがステップが切ってあり心配はない。縦2〜3mを上り切ると横に20m程の鎖だ。岩場をトラバースしながら登山道は進む。3番目は岩場を巻いて横に20m程延びていて下は絶壁。3ヶ所の鎖場を過ぎるとしばらくは雑木林の尾根を行く。急登を行くと鼻曲りだ。稜線に出た感じで展望が広がる。下を走る車の音やら子供のはしゃぎ声などが聞こえる。少し行くとザンゲ岩にでる。立って覗き込むのは危険なので腹這いになって岩の直下を見ると鉄道文化村はまるで箱庭のようだ。

尾根に出ると展望が広がる 

ザンゲ岩から見下ろす

のんびり歩けと道もたまにはある
 登山道は雑木の中で稜線を歩いている割には展望がない。産泰山への急登を前に長袖を脱ぎ半袖のシャツ1枚となる。今日は気温が上がってきているようだ。カップラーメン用を兼ねた1Lの水では足りなくなるかな。ひと上りで産泰大神の石碑の立つ産泰山。この石碑の写真を撮るのも大変なのだ。

産泰大神(たぶん岩のこと)を振り返る 

御岳手前の石祠

御岳山頂 石碑・三等三角点・道標がある
 ルンゼの源頭を大きく左にトラバースし、谷間を木の枝に掴まりながら急登を登る。この辺りは黄色や赤色のペイントだらけだ。非常に間違いやすく危険な場所なのだな。妙義の稜線はV字のアップダウンがきついのだ。知らず知らずのうちに体力を消耗する。〜字アップダウンだと楽なのだがねえ。岩穴の中に石碑が2つある場所を過ぎると、その上に5m程の鎖が2連ある4番目の鎖場。続いて5番目の鎖場を楽にクリア。石祠から5分ほどで御岳山頂に到着だ。青空の下には表妙義の山塊が逆光に浮かぶ。正面を見れば目指す丁須の頭が見えている。西には浅間山が鎮座している。欠損した石碑は相変わらずだ。

御岳頂上から表妙義は逆光だ 

丁須の頭も見えてきた

浅間山
 御岳から岩稜の痩せ尾根を下ってくると6番目の鎖場でおよそ20m程の3連の鎖となる。岩が乾いていれば緊張する場所ではない。展望は時折あるだけでコース全体を通じては楽しめない。紅葉は高度を上げるにつれて色が出てきている。足下にはリンドウの花が多く咲いている。

危険な岩場には鎖が設置 

上信の山々

御岳と東綾
 V字型のアップダウンを繰り返し進むと籠沢のコルに出る。ここで籠沢コースと道を合わせる。鎖場の連続でぐるっと回り込むと丁須の頭の基部に出る。更に鎖で岩を登りあげれば直下に立つことが出来る。そこには2組の先客がいた。頭からは鎖が垂れ下がっているがとても登れないので最初から諦めて昼食にした。吹く風が心地よい。

紅葉は始まったばかり 

さあ丁須の頭は近いぞ

丁須の頭の基部
 気温が高いためか遠望は利かない。南に来ると秋はまだこれからなのだとの思いになる。途中を抜かしてきてしまったのかな。西上州の秋はまだまだこれからだろう。晩秋から年末にかけて通いたいと思ってはいるが、裏腹に足が遠のいてしまうのも事実だ。

浅間山ズーム 

東綾は画になる

無名峰、赤岩、烏帽子岩その奥は谷急山
 帰路は予定通り鍵沢コースを下ることにした。鍵沢のコルから長い鎖が付けられている。ルンゼの中を一気に下るのだが、北斜面で岩が濡れていて緊張する。さらに下るとクランクに鎖が付く。岩のゴロゴロする薄暗く湿った踏み跡を黄ペンキ・道標を頼りに下っていく。山ビルがウヨウヨといそうな場所だ。やがて鍵沢に沿って歩くようになると第二不動の滝に出る。

鍵沢の下りは長い鎖で始まる 

第二不動の滝

無事に鍵沢登山口へ
 鍵沢コースは御岳尾根コースと違ってアップダウンがなく、足下も土が多いので歩きやすい。沢に沿って下っていくと杉の植林帯になる。道も作業道といった感じとなり石垣も積まれている。杉林を抜け鍵沢が随分と下に見えるようになると沢から大きく離れていく。少し登り返したころに大山祗神の石碑が置かれているが山腹のやや高い位置にあるので見逃しやすい。ここから下にあさお吊橋が見える。西側に大きく進路を変え一気に下っていくと鍵沢登山口へと下りる。吊橋に戻り駐車場へと急いだ。
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