八海山
はっかいさん
1778m
新潟県越後三山
登山日 2009年10月4日(晴れのち曇り) しんぷるライフ
行 程 ロープウェイ山頂駅(8:00)…四合目半出合(8:20)…女人堂(8:50-55)…薬師岳(9:30)…千本檜小屋(9:35)…迂回路分岐(9:55)…地蔵岳(10:00-05)…不動岳(10:12)…白川岳(10:40)…迂回路分岐(10:43)…摩利支岳(10:51)…大日岳(11:03-09)…迂回路分岐(11:15)…入道岳(11:39-12:05)…新開道入口(12:30)…月ノ池(12:48)…地蔵岳分岐(13:07)…千本檜小屋(13:10-20)…女人堂(13:53)…山頂駅(14:40)
【参考】八海山ロープウェイ
 関越トンネルを抜けると好天だ。早速tomoさんから電話が入る。屏風道を登り今4合目で雲海の上は快晴だと言う。雲海と言われても何の事やら?標高を下げていくと平野部は霧にすっぽりと覆われてた。なるほどこのことか。しかし関越道を降りる頃にはすっかりと晴れ渡った。今日は八海山登山の日と銘打ってスタンプラリーを行っているとのこと。用紙を手渡されての登山となった。押すのは山頂駅と千本檜小屋の二カ所となっている。始発のゴンドラから押し出されて歩き出す。
 天気は上々、嬉しいねえ。右手の階段を上ると「天地人」の幟旗と遙拝場だ。逆光である。これはお日様に向かって進むことになるわけだ。考えても仕方ないので登山者の流れに乗って遅れないように行こう。足下は粘土質の泥濘だ。スパッツをザックに入れてきていたのだが、その時は忘れていた。注意して歩いても汚れてしまうのは免れないようだ。小さなアップダウンを繰り返しているだけでなかなか高度が上がらない。そのうち四合目半出合で大倉ルートと道を合わせる。
山頂駅から丸太階段を上ると八海山遙拝場
女人堂(6合目1370m)

歩いてきた尾根を振り返る
 尾根が広がり薬師岳が大きく見えるようになってくる。登山道は傾斜を増しジグザグと上るようになると6合目女人堂だ。薬師岳が逆光の中に大きく立ちふさがる。その西斜面は適度に紅葉に染まっている。昼過ぎになれば光もちょうど良いそうだ。振り返れば歩いてきた尾根が一望できる。水場となっている祓川を渡ると「これより浅草登り あなたをスリムにします ガンバッテ小屋まで四〇分」と狸の腹に書かれている。途中で七合目を過ぎ、薬師岳への急登を喘いで上っていくと再び狸の腹に「ようやく登りもめどついた 一息入れて小屋まで十三分」とある。お言葉通り一息入れましょう。

露岩の急登を鎖を頼りに登ると…
薬師岳(△1653.8m)の頂上だ
八ッ峰第1峰地蔵岳と千本檜小屋が見える

千本檜小屋前には案内板がある
 そこからは露岩の急登だ。2本の長い鎖を頼りに上っていくと薬師岳頂上に出る。そこには赤鳥居と行者の像が置かれていた。そして前方には八ッ峰第一峰である地蔵岳が姿を見せている。その手前には9合目に当たる千本檜小屋だ。軽く下って上り返せば小屋に着く。ここで屏風道ルートと道を合わせるのだ。小屋の間を通って西側に出ると登山道がわかる。そこには、屏風道は危険なため下りには使わないこと、とある。

千本檜小屋(9合目)
ここで屏風道ルートと道を合わせる
越後平野を尾根越しに望む
この尾根の谷間に屏風道の破線がある

八ッ峰第1峰地蔵岳頂上
薬師岳・千本檜小屋を見下ろす
 往路は八ッ峰の岩峰群を進もう。迂回路との分岐手前で中年婦人の団体とすれ違った。「上を歩いてきました。」と誇らしげだ。先頭の泥だらけさんは「わたしは巻道でした。」どうやら迂回路も険しいようだぞ。泥濘も予想されるし。

地蔵岳(1707m)
その名の通り地蔵さんが置かれる

不動岳から見下ろす

不動岳と登山者
 道標に従い岩峰群を目指す。上っては下り、下っては上りを繰り返していく。前や後の登山者を見ながらの歩きも楽しい。剣岳別山尾根尾根より難しい感じですね。ライフはすっかり慣れっこになったようだ。でも筋肉痛が待っているでしょう。時々岩にしこたまぶつけて痛がることしきり。

鎖場を下る

余裕を見せるライフさん

岩と紅葉と登山者、ガスが出始めてきた
 頼むから鎖から手を離さないでくれよ。滑り落ちたらアウト、絶対助かりません。ザイルをもってくれば良かったと思ったくらいですからね。しかし他の登山者も難なく難路を通過していきます。振り返れば色鮮やかな景色が見られるが、前方は逆光で振り返って写真を撮ることが多くなってしまった。

摩利支岳前の鞍部で一息 紅葉が美しい

目に鮮やかな紅葉と岩峰の対照を楽しむ

摩利支岳の登りから振り返る
 あれれ、歓迎されない訪問者が少しずつ辺りを伺ってきたぞ。気温が高いせいか遠望は駄目だったので、せめて八海山くらいは楽しませてくれ〜。標石を確認しながら歩いていたはずだけど、七曜岳、釈迦岳は見落としてしまった。剣ヶ峰は北側の岩腹を進むため岩の上は歩けなかった。

摩利支岳から縦走路を振り返る

大日岳への登り 谷が深い

大日岳頂上(1720m)
入道岳(1778m)をバックに
 垂直に近い上りを終えて大日岳の頂上に立った。ここが八海山の頂上かなと思っていたら、山頂はその先の入道岳だよとのお言葉が聞こえた。なになに、それでは行ってみなければなるまいて。長い鎖場を下り八ッ峰を終えると穏やかな稜線が入道岳へと続いている。鎖場も面白いが、やはり落ち着けて歩ける道が良いなあ。

八ッ峰最後の鎖場を下る

入道岳へと続く穏やかな尾根道
紅葉が最盛期を迎えている

大日岳を振り返る
 途中から振り返ると八海山核心部の八ッ峰の全体が見えてくる。おお、入道岳を目指して正解だった。大日岳を下って戻る登山者には決してみられない景色だ。一ヶ所緊張するところがあったが快調に歩いていくと、山頂間もなくのところで下ってくるtomoさんとバッタリ。山頂でゆっくり腰を下ろして今までのことを話した。

入道岳下山路からの八ッ峰

同じく北側の露岩帯

同じく八ッ峰

越後駒ヶ岳が漸く見えてきた
中ノ岳は終日ガスの中だった

迂回路(新開道入口)を下る

迂回路とはいえ難路だ
 復路tomoさんは新開道を下るとのことで誘いを受けたが、しんぷるライフは往復チケットを買ってしまっていたのでもったいないと来た道を戻るのであった。新開道入口兼迂回路は長い梯子で始まる。頭上の落石を気にしなければならない梯子だ。狭いバンドを鎖を頼りに通過したりと案外と大変である。途中で道は分岐しここでtomoさんとは別れた。

紅葉に岩峰が映える

迂回路鎖場を下る登山者

迂回を終え縦走路に出る やれやれだ
 迂回路もなかなか楽しい。岩と鎖をたっぷりと味わって歩いていくと月ノ池にでた。なるほど三日月の形をしている。日ノ池は分からずに通過してしまったが道が違ったかな?地蔵岳への分岐を過ぎると見覚えのある薬師岳と千本檜小屋が見えてきた。スタンプを押しベースキャンプでの抽選に備えた。ロープウェイを降りて抽選だ。ライフはコシヒカリ一合、しんぷるはオリジナルタオルをゲットして帰路についた。
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