四阿山
あずまやさん
2354m
嬬恋村
登山日 2009年9月13日(晴れ) しんぷるライフ、KM、I
行 程 鳥居峠登山口(8:40)…東屋(9:05)…華童子の宮跡(9:15)…東屋2040m・的岩分岐(10:00)…中ノ岳(10:25)…根子岳分岐(11:10)…山頂(11:15-12:20)…的岩分岐(13:20)…的岩(13:53)…駐車場(14:20)
 鳥居峠林道が期間限定(6/1〜11/3)で解放されている。入口の遮断機は手で押し開ければよい。片道2.9kmの歩きが短縮できるのは朗報だろう。以前、鳥居峠から家族登山で山頂を踏んだときは、山頂直前の階段で足が上がらず一人遅れてしまった記憶がある。果たして今日はどうだろうか、少しは体力が付いているのかも楽しみだ。駐車場には数台の車がが止められているが、その数は少ないと言えるだろう。お手軽にとゴンドラコースかあるいは根子岳コースからが多いのだな。鳥居峠コースが本道と思われるがどうだろうか。

鳥居峠林道
峠から最奥の駐車場まで乗り入れられる
標高1585m

最初はカラマツの林を行く

尾根に出る
標高1700m付近
このような標柱が度々立ててある
 登山口には林道解放のアンケートと簡易トイレが設置されている。コースは前回と同じく華童子経由で登り、的岩経由での下山としよう。カラマツの林に続いてミズナラ原生林となる。樹林帯はまだまだ夏の装いだ。程なく尾根に出ると展望が開ける。振り返れば浅間山がくっきりと姿を現す。広葉樹はわずかに色付きススキの穂と相まって秋の始まりを思わせる。高気圧の移動に伴ってやや風が強いが気温が高く体は汗ばんでくる。

ススキと浅間山
秋の始まりだ

マツムシソウが最盛期を迎えている

ウメバチソウも
 平坦な登山道にはマツムシソウが出迎えてくれた。この所この時期に歩いていないのか久しぶりに見ることが出来た気がする。直ぐにウメバチソウも姿を見せてくれる。初秋ですね。ウメバチソウは好きな花です。初めて見たのが白毛門直下の岩場で、すごく感激した記憶が残っている。続いてシラタマノキです。別名シロモノ、つぶしてみるとメントールの芳香がするのですね。口に含むとほんのり甘いそうですが機会があったら試してみましょう。

シラタマノキも多い

最初の東屋

樹林帯を抜けると展望が広がる
 すぐに花童子の宮跡に着く。看板には以下のように書かれている。

 古く吾妻山は、修験道の霊山で山頂には、白山権現が祀られていた。その信仰が高まると里宮との間に「中社」が祀られるようになった。その中社を「華童子の宮」と呼び、修験者(山伏)たちが加持祈祷を行う場所となった。標高約一八〇〇mの厳しい自然環境の中、この宮が吾妻山信仰の拠点であった事を物語っている。 嬬恋村

 四阿山は吾妻山(あずまやま)と呼ばれていたようだ。登山道案内板にも「あずまやま」との呼び名が反映されている。所々に古い石祠が置かれ信仰の山だったことがうかがわれる。またこの付近は夏にはお花畑となるのだ。そして展望も開けてくる。今日は北アルプス面の山は雲に隠れて見ること叶わずである。残念。

華童子の宮跡から湯ノ丸山・烏帽子方面

浅間山から湯ノ丸山・烏帽子岳を展望

中ノ岳(2144m)とその奥が四阿山
 登山道に沿って咲く花を楽しみながらゆっくりと歩いていく。やがて標高2040m、的岩との分岐に当たる東屋へとでる。今日は抜かされこそすれ追い越すことはない。東屋前の広場からの展望もよい。残り2km、あと1時間位で山頂を踏めるだろうか。中ノ岳への登りは急ではあるが短いので苦にはならない。思わず一枚撮りたくなるところだ。小ピークを過ぎいくらかのアップダウンを味わいながら樹林帯を歩けば嬬恋清水分岐だ。120mほどで美味しい水が味わえると言うが今日はパスである。水はたっぷりある。風が強くて消費量も少ないのだ。分岐からわずかで根子岳からの道を合わせる。山頂はすぐそこだ。階段の道は辛いが前回ほど足には来ていないぞ。少しは歩く力が付いているようだ。登山者で大賑わいの山頂に出た。

草津白根山方面が望める

中ノ岳(2144m)への急登

山頂へと続く階段だ、もう少しで山頂
 
←上州祠                              信州祠→

 山頂からの展望は良いはずなのだが、ガスにやられ西側の展望はなしだ。風を避けて昼食とした。徐々にガスも晴れ、風も治まってきた。眼下には嬬恋村のキャベツ畑が広がっている。小浅間山の脇には妙義山がなんとも低い。次いで稜線は鼻曲山から浅間隠山・菅峰へと続く。その遠景には榛名山さらに赤城山と上毛三山のそろい踏みである。今日は群馬側の景色だけだな。お腹も膨れたことだし下山しましょう。

リンドウも数が多い

華童子尾根コースと浅間山

的岩(屏風岩)
その上を歩ければ楽しそうだ
 上の東屋まで戻り的岩を目指す。東を眺めれば登ってきた華童子コースが一望だ。下の東屋もよく見えている。随分と緩やかな登りだったんだ。標高差770m程だからな。やがてコメツガの原生林に入る。赤テープがないと道を失いそうだ。原生林を抜けるとすぐに的岩だ。信州側では屏風岩と呼ぶそうである。登れる感じだが眺めるだけで良しとしよう。雑木林を抜けカラマツの林となると駐車場だ。車は3台だけ。おそらく10台も入らなかったと思われる。
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