蓼科山
たてしなやま
2530m
長野県
霧ヶ峰から
登山日 2009年7月26日(薄曇り 山頂ガス) しんぷるライフ
行 程 自宅6:00===七合目登山口(8:22)…馬返し(8:34)…天狗の露地(9:00)…蓼科山荘(9:22-27)…蓼科山頂・ヒュッテ(9:50-10:15)…蓼科山荘(10:37)…天狗の露地(10:57)…七合目登山口(11:26)
■七合目登山口から馬返し
 先週赤岳に登った時に北八ヶ岳最北端に位置する蓼科山が呼んでいた。疲れも多少残っているので短時間コースの蓼科山当たりが手頃だろうか。白樺高原から女神湖を抜け、蓼科山登山道としては最短である七合目登山口(標高約1900m)から入ることにする。駐車場はほぼ満車状態だったが何とか置くことが出来た。登山口の天気はまあまあだが山頂はガスの中に隠れている。そのうちに晴れるでしょう。
 鳥居をくぐると小石を敷き詰めたような傾斜の少ない広い道だ。こんなので高度が稼げるんかい。これは先に行けば行くほど傾斜を増すパターンだな。標高2530mの頂上までは標高差630mなので2時間程度の行程になろうか。やがて朝露に濡れそうな笹原になるが先人達により露払いは終わっているようだ。

七合目登山口

広く緩やかな登山道だが

笹原の道に変わる
■馬返しから天狗の露地分岐
 間もなく「馬返し」に着く。名前からしてそろそろ傾斜が急になってくるのかな。わずかに傾斜は増すが馬もまだまだ平気なようだがなあ。しかしこの辺りからはシラビソやコメツガの原生林が現れうっそうとした日陰の登山道になる。花は少なくハクサンフウロ1株とカニコウモリ、イチヤクソウ少々。何とも寂しい限りだ。徐々に薄いガスの中に入ってきたようだ。登山道は広がり足下の岩もゴロゴロしてきた。ジグザグと何回かすると「天狗の露地」道標があり西方が開けている。踏み跡を辿るとわずかで行けるようだが省略だ。

馬返し道標
急登になると思われたがそうでもない

イチヤクソウがわずかに咲く

苔生した針葉樹の原生林
■天狗の露地から蓼科山荘
 天狗の露地を過ぎると傾斜が一気に増し急登となる。ざんげ坂と呼ばれているらしい。歩きにくいガレ場の道はコース取りにも苦労する。呼吸を整えながら上っていく。ガスは更にいくらか濃くなってきているだろうか、針葉樹林帯が深い。途中親子登山のパーティーを追い越してガスの中の蓼科山荘に着く。これでは山頂の展望は期待できそうもないなあ。山荘前には縦走を終えたのだろうか、大きなザックを背負ったパーティーが休息していた。

登山道を見上げます

天狗の露地分岐道標

通称ざんげ坂と呼ばれるとか
 ここは大河原峠からの道を合わせており「将軍平」と呼ばれている。大河原ヒュッテがある大河原峠の標高は2090mであり、水平距離は若干長いものの標高差200mの違いは大きいかも。今度はこちらから上ってみよう。一息ついた後で山頂を目指す。

段々と傾斜が増し息が切れる

先が明るくなると蓼科山荘に着く

ゴーロを上っていく
■蓼科山荘から山頂
 山荘から歩き出すと直ぐにゴーロの急登となる。ストックは捨てて3点確保で上っていった方が速いかも。下りてくる登山者を気にしながらコース取りをする。普通は下山側が行うことなのだろうが、大人数のパーティーではそんなことは言ってはいられない。樹林帯を抜けると黄色のペンキが付けられている。頂上まで15分が見えれば山頂はもうすぐだ。胸付きの急登が緩み左へとトラバースするように進むと山頂ヒュッテに着いた。ガスは濃くとても展望は望めない。
 岩を敷き詰めた山頂台地はガスの中で動くと遭難しそうだ。黄色のペンキを頼りに歩くと三角点のある山頂標柱へと導かれる。風もそこそこあり記念写真だけ撮ってヒュッテへと戻る。快晴ならば長野県の山が全て見渡せるだけの頂上だという。頂上のどこかに蓼科神社の祠や方位盤があるはずだがとても歩ける状態ではない。

蓼科山頂ヒュッテ

ヒュッテの側には案内板がある

ガスで展望のない山頂標柱の前で
■下山路
 ゴーロの下りも次から次へと登山者とすれ違う。やはりお手軽な百名山なのだなあ。さっさと下りたつもりだったが上りと同じ時間がかかっている。蓼科山荘前は団体が下山し静けさを取り戻していた。ざんげ坂を下っていくと徐々にガスが晴れ視界がクッキリとしてきた。どうやら登頂時間を間違えたようだ。七合目登山口まで戻ると上空には青空が広がった。残念な山行だったがこんな事もあるさ。と割り切れないので霧ヶ峰、美ヶ原を散策して帰路についた。特に霧ヶ峰は花の多い美しい草原地帯だ。 
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