根本山
ねもとやま
1199m
桐生市
登山日 2009年4月29日(晴れ) しんぷる
行 程 氷室山登山口(7:50)…稜線・大荷場分岐(8:25)…氷室山(8:35-50)…宝生山(9:05)…黒坂石(林道作原沢入線)分岐(9:42)…熊鷹山分岐(10:05)…十二山根本山神社(10:15)…根本山(10:30-11:20)…十二山(11:42)…大荷場分岐(12:38)…椀名條山分岐(12:48)…伐採地(13:02)…駐車地(13:23):MAP
 黒坂石バンガローテント村の分岐を左に入る。椀名條山登山口を確認するためで、今回は利用しないが将来歩くかもしれない。車を少し走らせると山側に小さな道標が立てられていた。分岐まで戻り山神社から林道椀名條線へと入っていく。何となく記憶に残っている道だ。以前、氷室山から熊鷹山までピストンしたときに通った道だからだ。道は未舗装で、先日のパンクの記憶が新鮮だがそんなに度々はあるまい。二つ目の山神社のある分岐に出ると、直進方面には「根本山登山口1.9km」の道標がある。ここは左折し車を進めると程なく「林道作原沢入線」を右に分けるが、ここを入っていくと中ノ沢登山口になり十二山の北500m程の登山道稜線に出る。以前はこの登山道を下っている。更に奥へと進み大伐採地にはいると林道はヘアピンカーブを描きその先端が氷室山登山口になっている。林道は更に続き稜線まで届きそうな勢いで延びている。林道工事中の看板が立ち「平成20年度森林居住環境整備事業 作原沢入線開設工区」とある。工事終了後は林道から100mも上がれば稜線登山道に出るに違いない。

ヘアピンカーブ地点の氷室山登山口

古く朽ちそうな小橋が続く

稜線に出る・大荷場分岐
 近くの駐車余地を利用して沢に沿った登山道を歩き出す。氷室山へは栃木県の三滝側から登られることが多いようだが群馬県人は群馬から登るのだ。 沢を右に左にと進むが大方右岸歩きが多い。古ぼけた小さな木橋を幾度となく渡りながら徐々に高度を上げていく。道は明瞭で踏み跡もしっかりしてる。沢が終わると若干急斜面の上りとなり赤テープが頻繁に付けられている。小笹の道を行くと稜線に出た。そこは三滝への分岐となっている。ピストンの予定なので先ずは氷室山を目指す。道標に従って左に進めばすぐに石祠だけの氷室神社に着く。神社の裏手の山が氷室山頂上になる。第1のピークには「栃木の山紀行」と「栃木100名山 57座」2つの山名板があった。しかし一般的には第2のピークが1123ピークになるだろう。そこには手製の山名板が5つあった。

氷室山神社

遠く日光白根と男体山

宝生山、ようやく現れたアカヤシオ
 立木で展望は優れないので神社脇の展望が開けた稜線に戻る。そこからは袈裟丸連峰が一望である。さて宝生山を目指そう。道は明瞭で間違えようがないほどだ。一応アカヤシオを目的に来たわけだがここまでは全く見あたらない。宝生山の上りになると山頂にピンク色の木が見える。氷室山と同じように多くの山名板が付けられ三等三角点が置かれた山頂に立つ。山頂だけはアカヤシオに彩られていた。春らしく鳥の鳴き声が聞こえ、吹く風も心地よい。

中ノ沢分岐付近から袈裟丸連峰を望む

十二山根本山神社

アカヤシオをアップで
 登山道は山腹をうまく利用してつけられていてアップダウンが少ない。登山道からすぐ上に稜線があり、ちょっと上がれば北方面が見える。宝生山を過ぎてからその稜線上にアカヤシオが点在している。登山道といえば南側の山腹を行くものが多く展望はあまり望めない。あまりの退屈さに業を煮やして稜線に上がってみる。薄い笹の雑木林は薄く踏み跡があり歩かれているようだ。立木越しではあるが袈裟丸連峰、日光白根山方面の展望がある。そして北斜面にはアカヤシオが姿を見せている。薄い小笹の道は歩きやすく稜線を忠実に歩くのも楽しいだろう。心配になればすぐに山腹を行く登山道に出るので心配はいらない。やがて中ノ沢登山口分岐に出ると北方の展望が広がる。更に進むと熊鷹山への分岐そして十二山頂上が近い。十二山頂上は何の変哲もないところで面白くない。すぐに戻り根本山を目指す。尾根稜線に上ると明瞭な道がある。山腹道とほぼ並行に走っている。そして十二山根本山神社前で道を合わせる。

根本山頂上

こんな山腹の道が続く

尾根上の大岩と石祠
 山頂への道はやや急登になるがアカヤシオが彩りを添える。ようやくアカヤシオを楽しみながらの歩きとなった。人の声が聞こえてくると賑やかな山頂に立つ。北に続く稜線を少し行くとアカヤシオが見事に咲いている。前日が見頃といった感じかな。少し行ったり来たりしながら登山道脇のアカヤシオの木下で休憩とした。こんにちはと声をかかられた。知人かと思ったが知らない人だった。茨城県古河から1時間ほど出来たという単独行者だ。11月から3月にかけて東毛の山を歩いているという。昔は登山者も少なく静かな山歩きが楽しめたと話していた。

アカヤシオが映える

椀名條山への稜線

大伐採地・檜の植林が始まっている
 帰路は稜線と山腹道を往路と逆に歩いた。疲労度に合わせて歩けば良いだろう。氷室山の巻き道を通り分岐を右に分け椀名條山へのコースに入る。赤テープや道標のある明瞭な道を行き檜林を抜けると大伐採地に出る。歩いてきた稜線がはっきりと見える。根本山は山頂をわずかに見せているだけだ。裸地には道が出来ているので防護ネットを越えて下っていく。ここを下れば駐車地に近いはずだ。伐採後には再び檜の植林が行われていた。急峻な植林地を下ると予想通り駐車地の側の林道に出た。そこでは3人が植林作業を行っていた。植林帯を無断通過した後ろめたさから軽く会釈をして通り過ぎた。目的のアカヤシオは結局のところ宝生山頂上と根本山周辺だけだった。展望は熊鷹山が良い。
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