四ッ又山・鹿岳
よつまたやま・かなだけ
899m・1015m
南牧村
登山日 2009年4月19日(晴れ) しんぷるライフ、IT
行 程 南牧ハーブガーデン(9:25)…四ツ又山登山口(9:42)…大天狗峠(10:18)…四ツ又山頂上(10:48-57)…第四峰(11:12)…マメガタ峠(11:37)…鹿岳鞍部(12:30)…二ノ岳(12:50-13:48)…一ノ岳(12:04-10)…鞍部(14:18)…鹿岳登山口(15:00)…南牧HG(15:04)
 象まめ隊の四ツ又山アカヤシオ開花報告から端を発した四ツ又山山行は、昨日だけで4組のネット仲間が行っている。すでにピークは若干過ぎてしまったようだが、標高が100m余り高い鹿岳まで歩いてみれば、まだまだ色鮮やかなアカヤシオが楽しめるかもしれない。周回コースを予定したため前回お世話になった南牧ハーブガーデン前に駐車し歩き出す。駐車お断りとのことだが、まだ営業はしていないようだ。鹿岳・四ツ又山の登山者のもの思われる車が数多く路上駐車をしているところを見ると、どうやら賑やかな山歩きとなりそうだ。南牧村ハイキングコースの大きな案内板まで戻り、大久保多目的集会施設前を過ぎて登山口に着く。四ツ又山登山口は駐車場が整地されていた。ミミズクみたいな木像の前を通って登山道へと入っていく。

登山者をお出迎えだ

杉林に入ると鹿岳との分岐

杉林の急登を行く
 車道も終わり小さな沢に沿って歩いていく。小橋を渡ればすぐに鹿岳と四ツ又山との分岐だ。杉林の中を右の四ツ又山方面へと足を進めればすぐに水場がある。程なく開けた畑地へ出るがそれもわずかで再び杉林だ。西上州の山らしく道は急登となる。やがて杉林を抜けると新緑の雑木林となるが急登は変わらず呼吸を整えながらの上りとなる。ジグザグと高度を稼ぐと大天狗峠へと出た。鞍部に吹く風は涼しい。さて、これからが今まで以上に急登となる。

大天狗峠の先には

ミツバツツジが歓迎してくれる

四ッ又山頂上
 大天狗の石碑前を通って尾根筋を登っていく。アキレス腱が悲鳴を上げている。鮮やかな薄紫が目に入るとミツバツツジのお出迎えだ。お目当てのアカヤシオはまだ姿を見せない。山頂付近まで行かないと駄目だろう。山頂から南西へと派生する尾根上に出ると鹿岳が正面に見える。分岐を経て右の山頂を目指せば意外なことに誰もいない山頂に着いた。ブリキ箱の記録を確認すると、象まめ隊、続けてハイトス・おK3さんの記帳が残されていた。

四ツ又山から表妙義

鹿岳が近い

第2峰から四ツ又山主峰
 前日の報告通り、アカヤシオは満開を終えて色褪せて下を向いている。落花したものも多い。でも遠目で見れば鑑賞には堪えられるし、周りの風景と相まって西上州の春を感じさせてくれる。鹿岳の岩峰にも色鮮やかなアカヤシオが見える。山頂での展望を楽しんでいると登山者が何組か上ってきた。さて鹿岳を目指そう。

アカヤシオと鹿岳

第4峰の石祠とアカヤシオ

広々としたマメガタ峠
 ロープの助けを借りながら2峰へ。主峰の北斜面には色鮮やかなものが多い。そして3峰・4峰へと上り下りしていく。ここ四ツ又山は信仰の山だったらしくそれぞれの峰に石像や石祠が置かれている。アカヤシオといえば4峰が一番良かったようだ。マメガタ峠への下りに入る前には群生地があり鑑賞に堪えるだけの花を咲かせていた。
 マメガタ峠までは一気の下りだ。もったいないほど高度を下げるが、標高差は240m程で鹿岳への上りには余り影響はないかな。
峠で一息ついて杉の植林帯を直登していく。手入れをされた林は見ていて気持ちが良い。林を過ぎると傾斜はゆるみ露岩の道を行くようになりアカヤシオの群生帯となる。四ツ又山よりも標高はないはずだが花は見頃で色も鮮やかだ。足を運んで良かった。

アカヤシオと妙義山

一ノ岳を北から巻く  二ノ岳への梯子

鹿岳頂上は近い
 アカヤシオの群生帯を過ぎるといよいよ鹿岳基部に出る。一ノ岳を北側から回り込むと鹿岳鞍部に乗り上げる。一気に登山者の波に飲み込まれるような錯覚を覚えた。鞍部には数多くのザックが置かれ、また登山道脇に陣取って昼食を楽しむ登山者も少なからず見受けられた。鹿岳に向かう途中の梯子で渋滞だ。山頂はすぐそこなので焦らず待つことにしよう。アカヤシオに彩られた岩綾帯を注意深く登り上げれば1015mの山頂に着く。記念写真を撮って先の岩場まで進む途中で象まめ隊の出迎えにあった。我々が来ることを予想していたとのこと。もう少し早く来られればゆっくりと昼食を楽しめただろうに、ちょっぴり残念な気がした。

二ノ岳から一ノ岳と四ッ又山

ニノ岳への岩稜

一ノ岳から二ノ岳(鹿岳)を望む
 1時間ほど山頂で過ごし一ノ岳へと向かう。ザックをデポし数段の梯子から痩せた岩綾帯を足早に行けば、摩利支天の石碑が置かれた山頂だ。展望は余り良くないが、少し先へ足を進め一段下がった岩上からの眺めは良い。こちらのアカヤシオはちょっと遅かったかな。鞍部に戻ると団体が下高原に向かって降りるところだ。途中に割り込み先に行かせてもらう。広葉樹林帯のザレた急斜面をジグザグと下りていけばやがて杉林となり、比較的歩きやすい道となる。1時間足らずで鹿岳登山口に出た。
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