小野子山
おのこやま
1208m
渋川市・高山村
登山日 2009年2月17日(晴れ) しんぷる
行 程 赤芝登山口(10:11)…姉ツツジ(10:53)…小野子山頂(11:12-11:52)…鞍部(12:06)…林道(12:32)…登山口(13:03)
赤芝登山口のマップ
 春の陽気から一転して真冬日に逆戻りした感があるが、思ったほど風はなく快晴に近いものがある。近場に行ってみよう。小野子山は山頂からの展望があまり良くない印象があり最近登っていない。久しぶりに赤芝登山口から登ってみる気になった。わらび荘前をキャンプ場に向かって下りていく。そこから林道小野子山線に入ると塩化カルシウムが蒔かれているが積雪はない。沼田市内の積雪量からすると夕べこの辺りは降らなかったと考えられる。順調に登山口に着いた。

国道145からの小野子三山

レストラン展望台からの小野子山

赤芝登山口
 登山口脇には林道小野子山線の案内板が置かれ、高山村の観光施設と小野子三山の登山道が記載されている。また、高山村の天然記念物である姉妹つつじの石塔も置かれている。今は残念ながら妹つつじは枯れてしまったとのことである。ヒノキの植林帯の広い登山道を歩いていくとコンクリート舗装路と交わる。置かれた道標には赤芝登山口530m、小野子山山頂1920m、ゴヨウツツジ930mとある。登山口から山頂まで2450mとなる。以前は未舗装の道で多少の風情があったような気がしたが、黙って淡々と上っていくしかない。傾斜もそこそこきつく時折振り返りながら歩いていくと、同じ道標が現れていよいよ舗装路から離れて本格的な登山道となる。

コンクリート舗装路に出る

檜が植林された登山道

振り返ると子持山から赤城山
 延々とヒノキの植林帯だ。さすがにうっすらとした雪が見られるようになる。軟らかいはずの土の道は凍結しているが、日向になると緩んで少しぬかる感じだ。やがて植林帯を抜けると明るいツツジの尾根となる。間もなくゴヨウツツジへの分岐があるのでちょっと寄り道をしてみる。北斜面の道は凍結し落葉があり注意を強いられる。この大木は花を咲かせれば見事なものになるだろう。分岐に戻るのもしゃくなので、何となく踏跡が上に延びている様に見えたためそれを辿って稜線へと出た。稜線上の道標には山頂まで840mとある。標高は1100mを越えているので、あとはのんびりと稜線を行けばいいのだ。日当たりの良い稜線は寒さを感じさせない。

稜線へと出る

中ノ岳と十二ヶ岳

展望が利くようになった山頂
 立木の間に見える銀嶺を楽しみながら小ピークを2つほど越えていくと待望の山頂に立つ。以前と比べてだいぶ展望が利くようになった気がする。周囲の伐採が行われたようだ。吹く風は強くないが冷たい。一通り展望を楽しんだ後に南側に腰掛けて昼食とした。久しぶりにすっきりとした浅間山を見ることができた。樹氷になっているだろう黒檜山をはじめ赤城の一連のピークも一望である。山頂には、真新しい山名方位盤が置かれていた。標高1208は覚えやすい数字である。

浅間山

浅間山と赤城山

鞍部から小野子山林道へ続く道
 帰路は中ノ岳との鞍部に下り林道に出てみよう。最初に三山縦走をしたときにはたっぷりと雪が残り、階段脇の凍結していない部分を下りたが、今日は雪がほとんどない。しっかりした階段も今はなくなって、枝を使って簡素な段差が作られているだけだ。大気が冷たく久しぶりに顔が凍えるようだ。急斜面を一気に下れば林道への道標がある。見れば新しいコンクリート舗装路が来ているではないか。どこもかしこも舗装路になっている。舗装路を下っていくと舗装工事中の場所に出た。上から順に敷設してきたらしい。やがて小野子山林道まですべて舗装になるのだろう。見るべき景色もないのでカラマツやヒノキの林の中を早足で下ると小野子山林道に出た。赤芝登山口からは2km以上離れているようで失敗したと思った。まあ歩いたことのない道だからと挑戦してみたが全然おもしろみのない道だ。山頂から登山口までピストンで戻った方がよかったようだ。
inserted by FC2 system