黒檜山
くろびやま
1828m
沼田市・桐生市
戸神山から望む黒檜山
登山日 2009年2月15日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 黒檜山登山口(10:33)…猫岩(10:46)…山頂分岐(11:30)…山頂(11:32-12:22)…大タルミ(12:45)…駒ヶ岳(12:55)…駒ヶ岳登山口(13:30)
 毎日眺めている赤城山だが冬場はなんとなく足が遠のいてしまう。積雪時に登るのは決まって鍋割山だけで、今まで他の頂には登ったことがない。今日は思い切って赤城の最高峰に登ってみよう。箕輪の駐車場はことのほか空いている。大沼まで全く積雪はなく夏タイヤの愛車でも黒檜山登山口まで順調に走ることができた。
 先日の浅間隠山とは違って最初からアイゼンは必要だ。例によって4爪の軽アイゼンを装着し上り出す。先頭は妻なのでどこかで先に行かせてもらわねばなるまい。すぐに膝が痛くなるくせに上りのペースが速く息が上がってしまうのだ。

黒檜山登山口

大沼を見下ろす

展望が開けると猫岩
 日陰の急登をアイゼンをきかせて行けばすぐに展望が開けてくる。一面氷結した大沼と地蔵岳が素晴らしい。考えてみれば山に登ったことだけではなく、氷結した大沼を見るのも初めてなのだ。3月下旬の暖かさとのことでワカサギ釣りも居眠りが出てしまうのではないだろうか。展望が開ければすぐに猫岩だ。緩斜面を先に行かせてもらうことにする。やれやれ。

平坦な道で一息付ける

駒ヶ岳と長七郎山

山頂はもうすぐ
 すっかり落葉した尾根は春のような日差しを浴びて明るく暖かい。再びの急登をにじむ汗を我慢して上っていく。何組かの登山者に道を譲ってもらいながらハアハアと高度を稼げば山頂稜線の分岐道標が現れる。もう着いたも同然だ。雪を踏み抜かないように注意して歩けば意外と空いている黒檜山頂上1828mに到着だ。冬だけあって案外と展望がよいが、やはりもう少し足を延ばして絶景を楽しみながら昼食としよう。さすがに皆さんご存じのようで山頂の比でなく混んでいました。

大沼と鈴ヶ岳への稜線

写真が撮れたかな

真っ白な谷川連峰
 さあ空いたスペースに腰を下ろしのんびりとしよう。谷川は平標山からの主稜線、さらに馬蹄形から巻機山までが並んでいる。その右には武尊山、さらに尾瀬の至仏山・燧ヶ岳、その遠景に平ヶ岳・会津駒ヶ岳、さらに日光の山々と続いている。東には皇海山から袈裟丸連峰が近いぞ。雪はあまりないようだ。定番のカップ麺とおにぎりで空腹を満たして駒ヶ岳へ足を進めよう。
 駒ヶ岳への分岐からは延々と階段が続くのだがあらかた雪の下だ。それでもこの所の陽気と南斜面が手伝って一部露出している。板木は爪にえぐられ痛々しいようだ。雪が腐ってアイゼンが利きにくくなっているので少し気を遣って急斜面を下っていく。

手前駒ヶ岳と地蔵岳

黒檜山を振り返る、手前は駒ヶ岳山頂

氷結した大沼と地蔵岳
 斜面が緩んでくると大タルミだ。ここから駒ヶ岳まで上りとなるがわずかな我慢だ。先行する登山者を何組か追い越し、急登となった斜面を歩幅を小さくして休みなく上れば駒ヶ岳頂上(1685m)だ。ここからは下りだけとなる。少々痩せた稜線歩きを楽しんだ後は鉄階段の下りだ。手すりに掴まり慎重を期して下りる。ジグザグと下り雪が切れたところでアイゼンを外し車道に出た。大沼の氷上歩きをしてみたが、氷の表面はやや融けていて割れてしまうのではないかと尻がむず痒くなってしまった。ワカサギ釣りの穴に気を付けながら歩くことが必要だ。冬の赤城山を満喫でき、よい山歩きとなった。
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