吾嬬山
かづまやま
1182m
中之条町
岩櫃山から望む吾嬬山と薬師岳
登山日 2008年11月26日(晴れ) しんぷる
行 程 14号鉄塔(10:10)…13号鉄塔(10:25)…上の林道(10:45)…吾嬬山頂上(11:35-12:20)…寺社原・大竹分岐(12:25)…林道(12:50)…岩島駅下山路(13:00)…14号鉄塔(13:20)
 前回は積雪期に山の北側にあたる大竹方面から登っている。その時は最初から予定コースを外しいつの間にか登山道を歩いていたといった調子だった。今回は岩島駅から13号鉄塔まで車を進めてから歩く予定だ。隣の薬師岳へも同様に計画し登ったことがあるが、林道の途中にクマ・イノシシ除けの電牧が設置されていたために大分手前に駐車余地を見つけて歩いた記憶がある。今回も同様に電牧が設置されていたが、外して通行して良いと書かれていたのでそれに従った。快適に林道を上がっていったが、14号鉄塔とその15m先の道標を過ぎて間もなく荒れた未舗装路となってしまい、とても車が進める状態ではなくなってしまった。やむなく14号鉄塔まで戻って駐車し歩き出した。

暗い杉林を抜けると明るい雑木林

上の林道に出ると12号鉄塔が

上の林道には道標が立つ
 14号鉄塔からすぐに杉林へと入る道標が立つ。えぐれた道は作業道なのか東電の鉄塔巡視路なのかはっきりはしない。頻繁に置かれた東電の鉄杭からすれば巡視路なのだろう。紅葉したカラマツがなかなか良い。すぐに林を抜け13号鉄塔に出る。そのまま直進し林道に出て左へわずか進むと「吾嬬山 2.2km 1時間20分」の道標が立っている。階段を上り暗い杉林を抜けると南斜面の落葉した明るい雑木林だ。檜の植林帯を抜け高度を稼いでいくと上の林道(東電工事用道路大竹線)に出る。目の前には道標が立ち12号鉄塔が目に付く。左に行けば1.5km50分、右に行けば2.8km1時間10分とある。右は薬師岳登山口のある林道峠から尾根伝いに登るコースであり、前回下りに使った道である。今回は左50分コースを歩いてみる。

ムラサキシキブがわずかに残る

林道から尾根に取り付く

落葉の雑木林
 5分ほど歩くと尾根への取っ付き道標がある。南向きの急斜面を登っていくと所々にムラサキシキブが残っていた。最初のピークに乗り上げると比較的歩きやすい尾根となる。赤テープの類が頻繁に付けられ踏み跡もしっかりとしている。堆積した落葉を踏みしめながら歩いていくと傾斜がきつくなってきた。そこで一息入れていると上の方から話し声がしてきた。女性の二人連れでクマ棚の話をしながら下りてくる。振り返るようにこちらを見て声を上げた。クマと間違えたとのことである。そんなこともありわずかではあるが会話を交わした。

1130峰付近から雪が残る

山頂直下の分岐道標

山頂からの展望
 急登をいくと山頂に見えていた1130峰にでた。そこからは5〜10cmほどの積雪があり、いよいよ冬山の様相となってきた。山頂への最後の急登を行くと熊に壊された道標が立っている。ここは大竹方面への分岐となっている。わずかで山頂に立った。中之条町を見下ろし小野子山方面の展望がよい。その先には赤城山や榛名山が遠望できる。

山頂からの展望(中之条町)

山頂からの展望(武尊山方面)

大竹への分岐
 しかし刈り払いはその一方だけであり武尊山から北方面は立木に阻まれ本当に残念ながら展望がきかない。白砂山や草津白根山・浅間山などが立木の隙間からのぞける程度だ。三角点脇の岩に腰を下ろし一息ついた。物音ひとつしない静かな山頂だ。前回来たときには立木に付けられていたGさんの標識は見あたらなかった。

上の林道に出る

 林道から榛名山

 カラマツの紅葉
 帰路は林道峠に下りてみようと直下の道標から大竹方面に向かった。急な下りのうえに積雪と落葉でへっぴり腰になって慎重に下っていく。回り込むように尾根上に出ると再び道標が立っている。分岐から峠の林道へと向かう。途中赤ペンキが南方向に付けられ境界見出標もあったので、赤ペンキに従い下りることにした。一気に下り下りると道型に出た。左右にペンキが付いているが12号鉄塔に近づく右に進路を取る。やがて赤ペンキを失い沢に出た。下がっていけばわずかで林道に出るはずである。浮き石に注意しながら沢を下ると予想通り林道へと出た。近くには水場があり塩ビ管から水が流れ出ていた。緑色に苔生した岩場を曲がると林道の展望がよい。薬師岳のほか榛名山の展望は山頂のそれよりも良いほどだ。道標まで戻り来た道を下っていった。
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