あいにくの曇天模様である。紅葉を楽しむには日の光が欲しいところだ。秋はすっかり里に下りてしまって街路樹が紅葉に染まっている。山の紅葉を楽しむには少々遅いが、地元の低山を歩いてみることにした。林道高王山線を終点まで走ると展望広場となっていて高王山まで400m、戸神山まで1.2kmとある。手ぶらでも良いようだが一応ザックを背負ってみた。戸神山の登山口脇には石墨町への道標があるが、歩く人もないようで道には夏草で覆われた名残があり、やがて廃道となってしまいそうだ。 |
登山口から歩き出す |
下発知町への分岐 |
立派な登山道 |
登山道は遊歩道と呼ぶのが適切と思われるほど立派である。落葉に覆われた道は柔らかく歩くのには快適だ。緑が多く残る道ではあるが紅葉は既に終盤であり見応えのあるものは少ない。小ピークを越え一旦下ってからは緩やかな道が続く。晩秋と呼ぶのに相応しい雰囲気の中をのんびりと歩いていく。 |
奈良町方面を見下ろす |
山頂は近い |
子持山を望む |
ちょうど中間点に道標が立つ。さらに進むと下発知町への分岐だ。やがて東側が開け、傾斜が急になると山頂は近い。 |
山頂の石塔 |
紅葉と三峰山 |
山名板 |
すっかり頭の中に入っている山頂だ。ここ戸神山は昔から石尊山と呼ばれているが、その名もやがて忘れられてしまう気がする。沼田市内を一望するにはお手軽でいい山だ。のんびりとするにも空のザックでは楽しみがない。 |
登山道から高王山 |
高王山への道 |
高王山頂上 |
反対側の高王山にも登ってみることにした。山頂までわずか400mの道のりだが、戸神山よりも傾斜がきついためうっすらと汗がにじむ。落葉を踏んで歩けば電波中継局のある山頂広場に着いた。ぐるっと広場を一周すると奥手に山名板が打ち付けられていた。そこから踏み跡が北に延びており尾根を縦走できるようだ。 |
山頂の紅葉 |
山名板 |
登山道から戸神山(後) |
そろそろ素手では指先が凍えるようになってきた。手袋が必需品になるなあ。もの悲しい晩秋をもう少し楽しみたいと思った。 |