北岳
きただけ
3192m
南アルプス
北岳バットレス
登山日 2008年7月26日〜27日(晴れ) しんぷるライフ、IT
行 程

Map
<1日目>
戸台口(8:05)===50===北沢峠(8:55-9:45)===25===広河原(10:10)…15…広河原山荘(10:25)…2:20…二俣分岐(12:45)…1:45…白根御池小屋分岐(14:30)…20…小太郎山分岐(14:50)…45…北岳肩の小屋(15:35)
<2日目>
肩の小屋(5:20)…20…両俣小屋分岐(5:40)…20…北岳山頂(6:00-20)…13…八本歯コル分岐(6:33)…47…八本歯コル(7:20)…1:15…二俣分岐(8:35)…1:25…広河原山荘(10:00)…10…広河原(10:10-30)===北沢峠===戸台口
 頸城方面と思っていたのだけれど、天気予報がよくないのだ。山梨は晴れマークが付いているので、急遽南アルプス北岳に変更した。無計画なものだから、長野側の玄関口である戸台口で1時間ほど待たされる羽目になってしまった。北沢峠行きは日に往復4便と数が少ない。50分ほどバスに揺られて北沢峠に着くと、標高2000mを超えた峠は静かで涼しかった。バスの連絡が悪くここでも50分弱待たされることになってしまった。始発バスは連絡がよい。登山のことを考えれば始発バスに乗り込まなければなるまい。ただ人数が集まれば臨時に運行するようだ。

長野側の玄関口である戸台口
仙流荘前のバスターミナル
バス時刻表

甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳の登山口
北沢峠は標高2030m
バス時刻表

南アルプス登山基地の広河原
標高は約1600m
バス時刻表
 ここ北沢峠は甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳の登山口になっているが、またの機会に登るとして南アルプスバスに乗り広河原へと下っていく。林道は野呂川に吸い込まれるようで気持ちのいいものではない。落ちたらアウトだ。何となくにぎやかな広河原に着く。時刻も10時を回っているし、山頂までの標高差も1600mもあり不安の出発だ。バス停から北沢峠よりに戻る。途中でおろしてくれればいいのになあ。広河原アルペンプラザを過ぎ、南アルプス北部案内図を見てから広河原山荘への吊り橋を渡る。山荘前は登山者で賑わっている。

広河原山荘への吊り橋前から望む北岳
南アルプス北部案内板が置かれている

吊り橋を渡ると広河原山荘だ

南アルプスの清流

大樺沢に沿って登山道は続く

やがて雪渓にでると二俣の分岐になる

二俣には仮設トイレが置かれ休憩所となる
 大樺沢コースで二俣まで歩く。尾根をわずかに登った台地が御池コースとの分岐になる。展望のない沢に沿った樹林帯を進めば、下山してくる登山者とすれ違うことが多い。出遅れの間は否めないなあ。途中で昼食をとり、さしたる傾斜のない道をさらに歩けば、コースは大きく開け北岳バットレスが見えてくる。大樺沢にはまだまだ雪渓が残っている。雪渓の足下までくるとそこが二俣だ。ここから北へトラバース気味に行けば白根御池小屋、西へ右俣左岸を登れば草すべりとなっている。

鳳凰山が徐々に全容を現してくる

二俣の分岐から右俣のお花畑を行く
シナノキンバイなどの黄色の花が多い

白根御池小屋への上の分岐だ
草すべり経由のコースとなる
 振り返ると鳳凰山が壁のように見えるが地蔵岳オベリスクは姿を見せてくれない。雪渓が残る右俣左岸に沿って草地を上っていく。草すべりと呼ばれる草原の急登を上っていくとシナノキンバイなどが群生したお花畑となっている。徐々に近づく小太郎尾根を励みに進むと白根御池小屋への分岐にでた。尾根はもうすぐだ。

稜線にでれば小太郎山への分岐だ

手前が小太郎山で奥の白根が甲斐駒ヶ岳

北岳山頂とそれに続く稜線
 ようやく稜線にでる。時間が許せば山頂往復と思ったが無理なようだ。夏の山岳展望を楽しみながら山小屋に向かう。稜線では高山植物が数多く姿を見せてくれる。さすがに花の北岳と言われるほどのことはあるなあ。キタダケソウは残っているだろうか。キタダケキンポウゲはどうかなあ。

ようやく肩の小屋に着く

日の出の仙丈ヶ岳

雲海に浮かぶ富士山
 花と展望を楽しみながら歩けば肩の小屋に着いた。まずはビールで乾杯、よく冷えていた。350mL缶500円、宿泊代2食で7500円也。大混雑と言われていたが、意外とゆったりとした寝床に恵まれた。もっとも本館ではなく3号館であったが。夜中に外に出てみれば満天の星。しあわせしあわせ。

肩の小屋から見るご来光

さあ 北岳山頂に向けて出発だ

両俣小屋への分岐

肩の小屋方面を振り返る

仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳

ハクサンイチゲとミヤマダイコウンソウ
 朝日とやや冷たい風が吹く中を歩き出します。甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳もくっきりと見えます。そしてたくさんの高山植物も歓迎してくれています。北岳山頂からの展望はどうでしょうか。岩場を行けばややガスがかかってきました。

間ノ岳頂上は雲の中だ 残念!!

小太郎山の両脇は仙丈ヶ岳と甲斐駒ヶ岳

雲海に浮かぶ富士山 その2

富士山に次ぐ標高を誇る北岳山頂3193m

八本歯のコルの分岐ではガスが出てきた

八本歯のコルへの稜線 池山吊り尾根だ
 山頂に着くと西側からガスがあがってきます。ブッロケンが何度も現れては消えていきます。間ノ岳方面は雲がかかり山頂がわかりません。鳳凰山のオベリスクが小さいながらはっきりと見えています。

八本歯のコルの上下は階段が多い

雪渓が残る左俣を見下ろす

左俣から仰ぎ見る北岳バットレス
 山頂からは八本歯のコルを目指します。相変わらず花の多い北岳です。コルまでに道は階段などが整備され心配なく歩くことができます。前々日に事故があったようで通行は控えた方がいいと山小屋では言っていたのです。落石も多いとか。コルからは左俣へと下りていきます。ここも急な下りで大変ですが階段が整備され危険箇所も見あたりません。眼下には雪渓が見えています。

雪渓の上でポーズ

左俣の雪渓と青空が見事だ

二俣の分岐をすぎて北岳を振り返る
 雪渓に沿って夏道を下っていきます。登ってくる登山者も多くなりました。傾斜がゆるんだところで雪渓にあがってみます。雪渓を吹く風は涼しい。バットレスを何度も振り返りながら雪渓を下りていきます。山頂はすっきりと晴れています。
 広河原からは10人集まったところで臨時バスが出てくれました。2時間待ちではガッカリです。北沢峠でも臨時バスです。人数さえ集まれば融通がきくようですね。何とか天候にも恵まれて楽しい山歩きとなりました。


ウサギギク

オヤマノエンドウ

シナノキンバイ

ヨツバシオガマ

ミヤマシオガマ

チョウノスケソウ

センジュガンピ

タカネグンナイフロ

タイツリオウギ

イブキトラノオ

ハハコヨモギ

イワベンケイ

キンロバイ

ミヤマオダマキ

イワヒゲ

クロユリ

ハクサンイチゲ

ミヤマハナシノブ
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