竜ヶ岳(岩岳)
りゅうがだけ(いわだけ)
1410m
高崎市・東吾妻町
県道から見る竜ヶ岳
登山日 2008年4月6日(晴れ) しんぷる
行 程 登山口(7:12)…洞穴(7:35)…十八曲(7:55)…稜線(8:30)…竜ヶ岳頂上(8:38-9:00)…洞穴(10:00)…登山口(10:12)
 倉渕ダム管理事務所脇のゲートは解放されていた。思わぬ贈り物だ。躊躇なく滑川林道に入り込む。細尾沢支線にはゲートがあり施錠がしてあるが、こちらは笹塒山への道となる。「笹塒山のヒカリゴケ及びウサギコウモリ生息洞穴2.7km」と書かれた道標が置かれている。進むにつれ林道は荒れてきて落石や道の端にせり出した小枝で車を擦らないように注意をしながら進む。やがて登山口となる「洞穴880m」道標が現れた。

滑川林道から竜ヶ岳

洞穴250m道標

ヒカリゴケ洞穴
 沢に沿って杉林を行くと三本丸太の小橋を渡る。間もなく道が崩れ沢に下りるようになる。沢を渡り快適な広い道を行くと再び沢が現れる。沢の向こうには「洞穴250m」道標が置かれている。ハイキングコースのような快適な道を行くと洞穴に着く。なるほど苔がうっすらと緑色に光っている。この先道は洞穴の上に見える尾根筋を進むこととなるが、一旦石がゴロゴロとした涸れ沢へと入っていく。右の尾根に登り上げることを考えて歩いていくと良い。間もなく斜面が崩れた地点に赤布などが沢山付けられているところにでる。崩落地点をわずかに上がればヒノキ林の良い道となり尾根の一本道へと続く。

崩落地点を上がる

十八曲

笹藪になる
 ヒノキの林を過ぎると明るい雑木林となる。いよいよ十八曲に入る。踏み跡がしっかりと付いている緩やかなジグザグ道だ。直登したくなるほど大きな曲がりが続くが直登はさすがにきつい。無駄な体力は使うこともないのでのんびりと踏み跡を辿っていく。やがて笹が出てくるがすぐに背丈ほどの笹藪となる。しかし道ははっきりしていて心配ないがうっとうしい。ストックで目の前の笹をはね除けながら進んでいく。笹藪を抜けると稜線はもうすぐだ。

十八曲を過ぎ沢筋を行く

山腹が割れたザレ場

稜線へと出る
 沢筋に沿って進むとザレ場となる。右の小尾根を息を切らせながら登ると待望の稜線に出る。下山のためのテープがいくつも着いている。稜線を左に進み、赤テープを頼りに残雪の上を歩けば竜ヶ岳の頂上に着く。三等三角点と山名板が置かれ、古びた石祠は倒木の影になっていた。山頂からの展望は立木が邪魔で優れない。わずか南方の鼻曲山、角落山などが見て取れる程度だ。西の浅間隠山方面へ少し下ってみたが大した展望は得られなかった。

稜線上の残雪

竜ヶ岳(岩岳)山頂

西へ下りて浅間隠山を望む
 帰りには冒険心を出して北峰方面に足を伸ばしてみた。踏み跡はあるのだがテープの類は一切なく登山ルートとしては歩けないようだ。ただ笹塒山方面からの縦走の記録がウェブ上にあるので全く歩けなくはないようだ。
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