富士浅間山
ふじせんげんやま
899m
南牧村
登山日 2008年2月14日(晴れ) しんぷる
行 程 九十九谷登山口(10:12)…分岐(10:18)…迷…分岐(10:32)…鷹巣山分岐(11:00)…黒滝山分岐(11:22)…幕岩(11:30-11:35)…鷹ノ巣山(12:00)…分岐(12:24)…再迷…登山口(12:50)
焼山橋(13:15)…ガードレールの青テープ(13:25)…2/11休憩地点(14:00)…杉の青テープ(14:28)…山頂(14:50-15:10)…焼山橋15:50

参考 2/11:焼山橋(9:40)…林道終点を経て分岐に戻る(10:32)…昼食地点(11:30-12:15)…焼山橋(12:56)
2008年2月11日ライフと
 「黒滝山不動寺2.5Km」と書かれた立派な道標の前を左折し小さな焼山橋を渡る。直線を行くと間もなく谷を挟んだヘアピンカーブとなる。この先ははっきりとした積雪があるが車の跡はない。十分な駐車余地があるのでここに駐車し歩き出すことにした。歩き始めるとすぐに林道の幅半分ほどが10mにわたって崩落している。これでは車の通行は無理である。これは昨年の台風9号による被害に違いない。その爪跡は小沢橋を渡ってからここに来るまでも所々に残されていた。

 崩落跡を通過すると道は再びヘアピンカーブとなる。雪道には狩猟者のと思われるものと犬のものと思われる足跡が残されているだけだ。この林道を行けばやがて途絶え踏み跡も怪しい焼山峠へと続く山道となるはずだ。先ずは途中から左へ分岐するコンクリート舗装の道へ入らなければならない。沢にかかるガードレールのある小さな橋を渡るとその沢に沿って道がある。青テープが目印となるはずだがいくらなんでも早過ぎる気がする。先を覗いて見ても沢の先で途絶えているしもう少し先だろう。

 林道を直進して行くとやがて道は途絶えてしまった。ここが焼山峠へと続く破線の終点だろう。どうやら来過ぎてしまったようだ。積雪もあり踏み跡も確認できないことから引き返すことにした。ここまで左への分岐は最初の橋の地点しかなかった。橋に戻りガードレールの柱を見ると青テープが巻かれていた。やはりここだったのか。ストックで足首ほどの積雪を掻き分けてみると確かにコンクリート舗装の道である。

 道を行くと道は途絶えていたのではなく沢に崩落していたのである。上流を見ると堰堤があり、その先から向こう岸へ渡ることが出来た。林道には全く足跡がついていない。足首ほどの積雪であるが、ほぼ新雪に近い感じなのでアイゼンなしで問題ない。一歩一歩足跡を残しながら歩いて行くと数多くの倒木が林道に放置され、しかも道が崩落し寸断されている。根こそぎなぎ倒された感じだ。凄まじいばかりの降雨量だったのだろう。ここでも沢に降りて崩壊地を越える。そこからは道は沢から離れ右へ左へと大きく折り返しながら続いた。時折鹿の足跡が林道を横切って見受けられた。雪道は負担が大きいのか妻が右膝の不調を訴え始めていた。徐々に高度を稼ぎようやく稜線が見える地点まで来た。日の当たらなかった道に暖かな日差しが差し込んでいた。その頃には右膝に加え左膝の痛みも訴えていた。こうなるともう無理である。残りわずかと思われたがここで引き返すことにした。日溜りに腰を下ろしゆっくりと昼食をとった。帰路は折り返しの道がわずらわしく、雪の斜面を滑るように降りていった。

下底瀬から望む鷹ノ巣山

富士浅間山登山口

重要な分岐

2008年2月14日
 さて、富士浅間山頂上までは先日引き返した地点からは残りわずかと想像していた。そこで今日は下底瀬から焼山峠経由で登ってみようと考えた。六車で右折し九十九谷登山口より歩き出す。民家の軒下を通り沢沿いに歩けば九十九谷への分岐だ。丸太橋を渡り沢に沿って直進すれば焼山峠へ出るものと思われる。かつては底瀬と塩沢とを結ぶ峠道であったが、最近は歩く人も少なく道も不鮮明になっているとのこと。積雪した道は踏み跡はないがしっかりとした道である。しかし10分も経たないうちに沢は倒木によって遮られてしまった。道を探すが見当たらない。このままその中を歩いて行くのは困難と思われた。仕方なく引き返して九十九谷への分岐を行ってみることにした。どこかに峠への分岐があるのかもしれない。

幕岩から鷹ノ巣山への稜線

幕岩から鹿岳・四ッ又山

大屋山
 石垣の畑を過ぎ暗い杉林の急登を行く。道は明るい雑木林へと続き道標を頼りに高度を上げていくが何処にも分岐はない。実は以前に黒滝山不動寺から幕岩・九十九谷を巡り、下底瀬に下った際に通った道だったのだが全く記憶になかった。とうとう鷹ノ巣山へと続く稜線に出てしまった。左が上底瀬・鷹ノ巣山、右が九十九谷方面だ。右へと進み痩せた岩場の稜線を上がっていくと幕岩(観音岩)に着いてしまった。何たることだ、まあ仕方ないか。南方に見える富士浅間山をカメラに収め、一通りの展望を楽しんだのち下山にかかる。ついでに前回立ち寄ることが出来なかった鷹ノ巣山まで足を運んでみた。山頂標識はなく木の枝に「kumo」と書かれた退色した布が縛り付けられていた。下底瀬の集落を見下ろすが、ゆっくりする気にもなれなくて下山を急いだ。
 最初の分岐まで戻り再び沢に沿って歩いてみた。ここに違いないはずだが。倒木の地点まで進み巻いていけるかどうか観察してみたがやはり無理のようだ。暗澹たる気持ちで車に戻った。

鷹ノ巣山から望む富士浅間山

焼山橋から延びる林道

分岐してからの林道
 オニギリを一つほお張ったあとで焼山橋を目指した。同じところに駐車し歩き出す。積雪は前よりも少なく二人が残した足跡には氷が張っていた。青テープまで10分、引き返した地点まで45分を要した。残り30分足らずとふんでいたが大きな誤りだった。その先は日陰となり積雪も深くなっていた。踏み跡のない林道はやがて平坦となり、焼山峠から山頂へと続く尾根が近いことを感じさせた。2本の杉に巻かれた青テープが頼りだ。既に13年も経っているし、残っているだろうか心配ではある。林道にまばらに付けられていた退色した青テープも目立つ。確か下り始めた後に付けられているはずである。雪の下はコンクリートが切れたのか立ち枯れたカヤが残されている。カヤ場を過ぎ杉木に注意を払いながら歩いて行くと1本の杉にガードレールに巻かれていたものと同じ青テープが巻かれていた。とにかくほっとした。あとは踏み跡をしっかり残して高みを目指すだけだ。鹿の足跡が縦横についているため注意が必要だ。途中に付いていた青テープも見受けられた。そして尾根に上がった。立木には赤ペンキや赤テープが付けられている。南に向かい更に雪が深くなった尾根を辿ると二つの石祠が置かれた富士浅間山の頂上に出た。すっきりとしない登頂ではあるが仕方ないか。ゆっくりとする時間もなく大急ぎで腹ごしらえだ。立木に遮られなければ素晴らしい展望を楽しめるはずだがなあ。帰路は小走りで雪道を下っていった。

林道を登り上げてきた

重鎮さんの青テープ

富士浅間山頂上
 今回は「群馬山岳移動通信」「上州山歩」等を参考にさせてもらった。しかし台風の影響や曖昧な記憶に頼って失敗を重ねてしまい、納得の出来ない山歩きとなってしまった。この他にも作業道が山頂近くに延びているようだ。
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