嵩山
たけやま
789m
中之条町
登山日 2007年11月7日(晴れ) しんぷる
行 程 東登山口(12:00)…経塚(12:20)…五郎岩(12:30)…経塚(12:37)…大天狗(12:42-13:42)…天狗の広場(13:55)…天狗(13:59-14:21)…休石(14:27)…表登山口(14:38)
 嵩山は家族4人で登った思い出の山だ。あれから8年以上も経つが、不動岩に息子と上ったこと、大天狗を多くのハイカーにまみれて上ったことを覚えている。その後数回訪れているがいずれも表登山口からの上りだ。今日は逆コースを辿り東登山口からの上りとしてみる。先ずは明るい雑木林を丸太階段に沿って上っていく。胎内くぐり分岐を左に分けコンクリの階段を行く。5合目に着くと正面は岩壁だ。間もなく一升水。水は岩にしみ出ているくらいで一日かかって一升の水を貯められるかどうかといったところ。7合目を過ぎ少し上りと経塚だ。大天狗への上り口に当たる。広場には東屋があり休憩するには丁度いい場所である。

東登山口から登る雑木林

階段を登っていく

経塚
烏帽子岩 腹も空いたが以前から気になっていた烏帽子岩・五郎岩へ足を運んでみることにする。はっきりとした踏み跡がある山腹を行く。紅葉はもう一つといったところだ。道標の立つ烏帽子岩の基部に立つ。道があるので進んでみると岩の基部を巻くように道が付いている。しかし途中で道は途絶えていて烏帽子岩へは上れないようだ。諦めて五郎岩へと行ってみることにしよう。下り加減の道を行くと簡単に五郎岩だ。小野子三山や子持山がよく見える。大天狗とも近く烏帽子岩は大天狗のすぐ下に立っている。眼下にはゴルフ場が一望である。
 風はなく、しかも低山であるため何となく暑い。わずかな道のりを戻り大天狗へ急ごう。経塚まで戻り大天狗へと続く鎖場を上っていく。5月の連休には多くのハイカーで大渋滞の岩場であるが、平日でもある今日は誰も上る人はいない。上り7合目で一人の老人とすれ違っただけだ。岩場を無事に上りきるとなにやら華やかな色が目に付いた。なんとツツジである。一株の木全体が狂い咲きだ。紅葉が今ひとつ優れないのも季節の移り変わりが曖昧ではっきりしないせいでもあるのだろう。でも思わぬご馳走を頂いた気になった。大天狗直下には1組のハイカーが昼食を楽しんでいた。声を掛けて大天狗の岩に立つ。霞んで見える南側以外は秋空に相応しい展望が広がっている。日光白根山を中心とする山々、谷川連峰から白砂山が近い。もちろん草津白根や四阿山、浅間山も大きい。石祠の前に腰を下ろし大休憩とした。

山ツツジ狂い咲き

烏帽子岩・五郎岩を見下ろす

大天狗石祠り
 ゆっくりとした時間を過ごした後に小天狗へ足を伸ばしてみることにする。小天狗には登山帳が置かれているからだ。子供達が卒園した保育園では近年この嵩山に登っているようなのだ。なにか書かれていないかが楽しみなのである。中天狗は巻道を進み、所々で数少ない紅葉を楽しみながら天狗の広場に着く。岩場をわずか上ると小天狗直下に設置されたポストの中に登山帳があった。それを持って小天狗の頂上に上る。展望の良い岩場に腰を下ろしノートを開いた。県内外を問わず遠くは北海道からの訪問者もあった。そしてその中にお目当ての名前があった。クラス名だけだったが間違いはないだろう。思わず保育園時代の子供の姿が目に浮かんだ。今の自分は何と至福の時を過ごしているのだろう。
 さて現実へと戻ることにしよう。天狗の広場まで戻り表登山道を下る。休石付近の紅葉は見事だ。そこからはジグザグと雑木林を下っていく。杉の林から竹林に変わる頃、子供達の声がしてきた。登山口付近には子供向けの遊戯施設があるためだった。たけやま館の前を通り駐車場に戻った。嵩山の紅葉は始まっているがまだこれからが本番だろう。嵩山は小さい山ながら変化に富んで楽しめる山である。再び5月5日のツツジ祭りには訪れてみたいものだ。

小天狗から大天狗方面

小天狗から不動岩

榛名山
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