岩櫃山
いわびつやま
795m
東吾妻町
登山日 2007年11月7日(晴れ) しんぷる
行 程 登山口(9:36)…岩櫃城址(9:53)…岩場・迂回路分岐(10:03)…岩場・迂回路合流(10:08)…赤岩通り分岐(10:16)…八合目(10:29)…9合目(10:36)…岩櫃山頂上(10:40-52)…八合目(11:01)…五合目(11:11)…登山口(11:25)
 岩櫃山には何回か上っているが何れも密岩通りを上って赤岩通りを下るものだ。密岩通りはいかにも山を登っているという感じが良いので好きなコースだ。子供達とも登っている。紅葉には少し早い気がしたがこの季節に来たことがないので登ってみることにした。今回は岩櫃城址を見ていこう。沢通りを往復だ。トイレが設置された立派な駐車場から歩き出す。蒟蒻芋を掘り出す農家の脇を通り林道を行くと直ぐに尾根通りとの分岐だ。行きは尾根通り、帰りに沢通りを歩くことにする。杉林の道は整備され歩き易い。大きく回り込むような感じで城址の一角に着く。道標に従い丸太階段を上っていくと東屋が建つ広場に出る。一段と高くなった場所が本丸跡で、岩櫃城由来記が掲げられている。

登山口

岩櫃城址

岩場・迂回路分岐
 城址を過ぎ道標に従い尾根通りに入る。色付き始めた雑木林を上ると明るい尾根に出る。足元には茶色の落葉が堆積している。紅葉せずに枯れてしまったものだろう。快適に歩いていくと分岐道標が現れた。左は岩場あり、右は岩場迂回路とある。左に進むことにした。すると直ぐに岩場になるが大したことはなく経過した。心なしか木々の色付きも増してきたようだ。やがて迂回路と道を合わせて尾根を行くと赤岩通り分岐に出る。ここからは沢通りに下り山頂を目指すことになる。

鮮やかな紅葉

旧赤岩通り分岐

沢コース
 直ぐに天狗の蹴上げ岩と呼ばれる巨岩の基部に降り立つ。しばらく巨岩の間を梯子や鎖に助けられて徐々に高度を稼いでいく。2本めの鎖を登り上げると八合目の稜線に立つ。この八合目から岩場を歩くコースと迂回するコースに別れる。道標はないがしっかりとした踏跡はある。右の岩場を選択する。簡単な鉄柵が打たれた岩場を過ぎると9合目の岩の上に立つ。ここから山頂は近い。

尾根コースを行く

天狗の蹴上げ岩

沢コースに入る

8合目への鎖
 9合目には駐車場から先に歩き出した夫婦と思われるハイカーがいた。一言二言交わして山頂を目指すが、この夫婦は下りの鎖を前に引き返すことにしたようだ。やはり沢通りを歩いた方が早いようだ。登山口の案内板を見ても10分ほど違う。

9合目から山頂を望む

9合目から歩いた岩場を振り返る

山頂
 鎖をスルスルと下り山頂へと急ぐ。岩の頂上へは鎖を頼りの上りだ。平行して設置された鎖を左右の手で掴み登っていく。4等三角点が置かれた展望の山頂に立つ。方位盤が置かれた山頂からは吾嬬山と薬師岳が近い。山肌には茶色が目立つことから紅葉はあまり良くないようだ。というか終わってしまった感じを受ける。目を凝らせば妙義山が薄ぼんやりと険しい山容を見せてくれている。妙義山はこの週末あたりの紅葉が丁度いいかもしれないなぁ。
 山頂から眼下を見下ろしてみれば郷原の集落が箱庭のように見える。紅葉にはまだ早かったのだろうか、正面から見たわけではないのでわからないが、この岩櫃山もあと一週間程経てば紅葉は丁度いいかもしれない。さて下っていこう。
 9合目の展望の岩場に戻り沢コースを歩くことにする。天狗の蹴上げ岩から本格的な沢通りだ。しばらく岩に挟まれた涸沢を行く。日が差さない薄暗い道だ。沢なので石がゴロゴロしていて歩きにくい。その点を考えると尾根コースがずっと歩き易いだろう。それでもすれ違うハイカーの数は多い。雑木林を抜け杉林となると道は広がり麓が近いことを思わせる。間もなく尾根通りとの分岐に出ると駐車場は直ぐそこだ。
 岩櫃山登山口休憩所に立ち寄ってみた。中には観光ガイドや近くのホテルのパンフレットなどが置かれていた。11月3日には祭りが行われたようだ。ここ岩櫃山を始め嵩山でも祭りが行われる吾妻の山々。地域の人に愛される山なんだと感慨深いものがある。

吾嬬山と薬師岳

山頂から郷原を見下ろす

ススキと榛名山
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