丸岩・高ジョッキ
まるいわ・たかじょっき
1124m・1209m
東吾妻町
鍋割山へと続く稜線
登山日 2007年10月30日(晴れのち曇り) しんぷるライフ、IT、KM
行 程 丸岩登山口(10:08)…丸岩頂上(10:32-43)…丸岩登山口(11:09)
高ジョッキ登山口(11:15)…高ジョッキ頂上(11:56-13:20)…高ジョッキ登山口(13:52)
 紅葉の時期に再び訪れたいと思っていた高ジョッキだ。2年前に少し遅れて登ったときに真っ赤に紅葉したモミジが数本あったことが強い印象として残っている。途中の吾妻渓谷の紅葉も見事で車中からでも充分に楽しむことが出来た。今真っ盛りと言ったところだろうが。高ジョッキだけでは物足りないのでついでに紅葉の丸岩に登ってみることにした。須賀尾峠手前に登山口がある。見落としてしまいそうなほど小さな道標が立てられている。初めのうちは新緑と間違えるほどの緑の葉が茂っている。でも完全な緑ではなく黄色が支配していると言っても過言ではない。土と落葉の登山道を行く。キノコが目に付くと紅葉の山行は半ばキノコ狩りへと変わってしまったようだ。全員がキノコには疎く食することに自信が持てない。持ち帰って詳しい人に鑑定してもらうことにした。

丸岩登山口の道標

浅い紅葉の登山道

丸岩頂上
 道は徐々にガレてきて、その上をホウノキの落葉が被い若干歩きづらい。ガレ場を抜けしっかりとした踏跡を辿っていくと丸岩の頂上に着いた。特に目立った山頂標識はなく立木に小さなプレートが打ち付けられていた。立木に遮られ展望には優れない。長細い頂上を歩き回り再びキノコ探しに夢中になると少しばかり収穫することが出来た。果たして味わうことが出来るのだろうか。さて本命の高ジョッキを目指そう。

高ジョッキへの登山道

山頂への岩場から丸岩を見下ろす

岩場の登り
 登山口まで戻り車で須賀尾峠に移動。移動中の紅葉もまた素晴らしい。峠を越えて下り始めたところに駐車余地がありそこから歩き出す。お隣の菅峰の紅葉も見事だ。須賀尾峠から方が若干標高があるせいか最初から紅葉の出迎えだ。地蔵の前を抜けていくと間もなく急登となり、ふくらはぎをこれでもかとばかり伸ばしながらの登りとなる。淡く優しい黄色の葉や真っ赤な紅葉、そして色付きを待つ葉を楽しみながら上っていく。足元には落葉が堆積しサクサクと心地よい踏み音を残していく。直登を終えて岩場に着く。尾根歩きは終わり高ジョッキまでわずかなアップダウンを繰り返す稜線歩きとなる。最盛期の紅葉を楽しみながらののんびり歩きだ。

高ジョッキ頂上の紅葉

コントラストが面白い

紅葉
 高ジョッキが近づき岩場の急登となる。少し上って振り返ると紅葉に彩られた丸岩が美しい。岩場を過ぎツツジの細道を進むと頂上へと出た。展望の良い場所に腰を下ろし昼食とした。登り始めはスッキリとしていた山々も空が雲におおわれた為か霞んではっきりとはしない。それでも東は武尊山、至仏山・燧ヶ岳まで見通せた。北には王城山から高間山が近い。西には菅峰の紅葉が美しい。残念ながら浅間山はガスっていてよく見えない。しかし風も少なく柔らかな陽射しが嬉しい。小さな山だが紅葉を楽しみながら歩くには手頃な山だ。大気が澄んでいれば展望だってなかなかのものだ。のんびりとした時を過ごした。紅葉は徐々に里へと下りてきている。まだまだ楽しめそうだ。
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