草津白根山
くさつしらねさん
2160m
草津町・嬬恋村
逢ノ峰から望む草津白根山
登山日 2007年10月21日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 駐車場(9:54)…逢ノ峰(10:08)…ゴンドラ山頂駅(10:20)…山頂標識のある展望所(10:59-11:05)…遊歩道最高地点(11:20-30)…展望所(11:45-12:28)…鏡池(12:44)…ゴンドラ山頂駅(13:15)===駐車場(13:20-25)…2160m地点(13:52-14:05)…駐車場(14:30)
 山頂駐車場近くまで来るとさすがに混んでいる。秋晴れであるから横手山に登って北アルプスの山並みでも眺めようかと思っていたが、どうやらそれも大変なようだ。サッサと案内に従って第3駐車場に止めて歩き出す。先ずは本白根山だ。逢ノ峰に登りゴンドラ山頂駅へ下るコースを選ぶ。段差の大きい階段は足を上げるのに大変だ。北斜面の登山道には霜柱が立ち冬の訪れを告げる。水たまりもしっかりとした氷が張られている。風は強いが凍えるほどではない。しかしながら耳に若干の痛みを覚える。歩くことわずかで逢ノ峰の山頂に立った。白根山湯釜に続く登山道は観光客が絶えることなく続いている。その西側には白根山の2160mピークがくっきりと見える。三角点はないが一度は踏んでみたい頂である。

逢ノ峰

逢ノ峰から望む草津白根山

榛名山を望む
 山頂の東屋に到着。北アルプスの山並みは真っ白な雪を冠している。浅間山に初冠雪したのであるから当然か。白根山の向こうにはあまり格好の良くない横手山が姿を見せている。山頂を後に白根火山ゴンドラ山頂駅へと向かおう。登山道は直ぐにゲレンデと化し、黄葉した柔らかい草の上を下っていく。前方には榛名山が青い山脈を見せてくれている。群馬県のほぼ中央に位置する榛名山はどこからでも見ることのできる山だ。その左手には赤城山、その遠方には栃木県境の山々が続いている。北は雲が目立ち皇海山から北側は雲の中だ。白根レストハウス近くに降り立つと「草津・白根山エリアガイドマップ」が立っていた。鏡池経由コースではなく展望地への最短コースをとる。30分とある。

山頂標識のある展望地

三角点のある本白根山

展望地と旧火口
 スキーリフトの基点から登り始める。斜面を横切るように登っていくとシラビソやコメツガなどの疎林となる。良く整備された木道を行く。傾斜がなくなり平坦になると間もなく風景が一変し旧火口が見えてくる。火口跡にはクロマメノキが紅葉している。西側を回っていくと展望地との分岐に出る。露岩の急登を階段で上ると展望地だ。眼下にカラマツの黄葉と草津の町を見下ろす。その遠景には榛名山、赤城山、袈裟丸連峰がくっきりと見える。さらに目をやれば浅間隠山、鼻曲山から奥秩父の山々、冠雪した富士山そして浅間山が大きい。湯ノ丸山や四阿山の遠景には北アルプスの山並みだ。

展望地の山頂標識

鏡池

弓池と逢ノ峰
 一通り展望を楽しんだ後分岐まで戻り白根山遊歩道最高点を目指す。展望に優れる尾根から三角点のある本白根山を見ながら歩いていく。やがて最高地点に着く。歩いてきた登山道が一望である。山頂へは行けないので再び展望地へと戻り昼食とした。
 さて帰路は鏡池経由とする。ハイマツの道を行くと再び樹林帯に入る。水の澄んだ鏡池を見下ろし広葉樹林帯へとはいる。ダケカンバは既に葉を落とし白い幹枝をさらしている。足元にはマイヅルソウの透き通った赤い実が散見される。梯子のかかったフリコ沢を渡ると間もなく山頂駅だ。グッドタイミングで巡回バスが止まっていた。慎ましやかに乗車し弓池まで戻る。

登山道から弓池

2160m地点のケルン

笠ヶ岳を望む
 さて、通るたびに気になっていた白根山2160m地点を踏んでみることにしよう。渋峠側の駐車場先から遊歩道が着いている。石が埋め込まれた舗装路だ。登り詰めると立入り禁止のロープが張られているが、しっかりとした道跡が出来ているので、またいでケルンを目指す。草付きのザレた道だ。徐々に湯釜方面の展望が開けてくる。見下ろす弓池もなかなかのものだ。そして遂に白根山最高点へと到達した。そこは南北に長い台地状になっている。西側には笠ヶ岳が見事な山容を見せてくれている。

白根山

本白根山全景

湯釜
 白根山の遠景には上州の山々が連なっていた。本白根山山頂部の全景も見渡せる。来た道を戻りロープに沿って白根山方面へ歩いていく。湯釜まで行けるかと思ったがロープは張り巡らされていて禁を犯して行くしかない。かつて遊歩道であったと思われる道が湯釜方面に続いていたが、さすがにまずいかと思いロープの外側に沿って下ることにした。やがて藪こぎとなったが大したことはなく駐車場へと戻った。
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