破風岳・土鍋山
はふだけ・どなべやま
1999m・2000m
嬬恋村
毛無峠より望む破風岳
登山日 2007年8月17日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 毛無峠(10:40)…分岐(11:04)…破風岳頂上(11:09-14)…五味池分岐(11:28)…鞍部(11:33)…土鍋山頂上(11:49-12:32)…毛無峠(13:24)
 毛無峠はもう3度目になる。最初は御飯岳登山の際に、2度目は妻とのドライブでだ。峠を吹き抜ける風は来る度に強く、頭痛を催すほどである。この山域に来るハイカーは破風岳、土鍋山そして御飯岳の3座を登っていくらしい。この峠は開放的で気持ちよく1度きりの訪問では勿体ない気がする。行き止まりの峠としては誰かしら居るところを見ると人気スポットのようだ。そしてグライダーファンが集まる場所でもある。天気はやや下り坂で陽射しは雲に遮られているせいもあるが、何よりも2000m級の高原のため下界よりはずっと涼しい。
 山頂に向かってジグザグに笹刈りされた道をゆっくりと歩いていく。峠から登りに入ると嘘のように風が止む。振り返れば本白根山方面が遠望できる。浅間山も近い。足元にはハナニガナ、アキノキリンソウなどが散見できる。間もなく破風岳頂上分岐だ。数分で展望に優れる山頂に立った。山頂標柱と赤い郵便受けが置かれていた。山頂から先は五味池への道標が立っていた。岩に腰を下ろし一服だ。

破風岳山頂から毛無山さらに本白根山

五味池分岐

毛無山が見えてくる
 分岐に戻り土鍋山を目指す。度々現れる道標には土鍋山の文字はなく五味池ばかりである。少し不安ではあるが初めの分岐に土鍋山と書かれていたし、特に迷う道ではないので先に進むと漸く明確な道標が現れた。五味池と土鍋山との分岐である。分岐を過ぎると間もなく土鍋山が見えてくる。笹原と樹林帯の間を登山道が通っているのが見える。背丈ほどの笹の間を抜けて徐々に下っていくと樹林帯の鞍部に入る。わずかでそこを抜けるといよいよ土鍋山への登りだ。相変わらず笹の中だ。やや傾斜が急になり樹林帯にはいると一気に登山道の様子が変わる。山頂直下は岩場であり安心できない梯子まで付いている。ルートも途中で変えられたらしく踏み跡も残されている。岩場の急登を抜けると再び笹の原だ。背丈を超える笹は広く刈られ難なく山頂に立つことが出来た。三角点は見当たらなかった。山頂標柱近くに腰を下ろし昼食とした。

笹刈りされた道を行く

山頂直下の梯子

土鍋山頂上
 シラビソの立つ山頂は展望には優れないが笹刈りをウロウロと歩いてみるとそこそこの展望にはありつける。山頂からは県境に沿って道があるらしく、浦倉山5.8Kmと書かれた小さな道標が置かれていた。来た道を忠実に戻る。破風岳からは毛無峠を見下ろしながら下っていく。標高1823mの峠に戻ると吹く風は強かった。峠へ来る途中、黒湯山登山道入口なる道標が目に付いたので車から降りて確認してみた。猛烈な笹藪の山にも登山道が出来たのだろう。山頂の展望はどうなのだろうか、登山口からは横手山の展望が良いし気になるところである。標高2007mであり本年の山ではある。
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