大高山
おおたかやま
2079m
中之条町
大高山頂上より本白根山
登山日 2007年8月12日(晴れ) しんぷる
行 程 野反湖キャンプ場(6:45)…三壁山(7:47)…カモシカ平分岐(8:12)…カモシカ平(8:27-30)…大高山頂上(9:30-10:25)…カモシカ平(10:55)…カモシカ平分岐(11:13)…高沢山(11:16)…エビ山(11:42)…キャンプ場(12:20)
 渋峠から野反湖まで歩きたいと思っていたが、それもなかなか難しいようだ。それではと大高山だけ登ってみることにした。野反湖から三壁山経由が最短コースのようだ。かつて野反湖外輪山周回したときに歩いた道ではあるが仕方がない。キャンプ場の駐車場に車を置かせてもらい歩き出す。お盆の連休に入ったためか場内はキャンパーで一杯である。山を始める前に家族キャンプを楽しんでいたことを思い出しながら場内を歩いていく。道標を見落とすことなく進めばやがて登山道だ。登山道は広く笹刈りがしてあり単調ではあるが歩き易い。山名のごとく3回ばかり壁を登るように急登を行くと山頂に着く。三壁山頂上は展望がないので振り返り歩いてくることが肝心だ。野反湖を挟んで八間山や白砂山が望める。暦の上では秋にはなったが、まさに夏本番であり水分補給は欠かせない。

野反湖キャンプ場からの登山口

八間山と野反湖

三壁山から高沢山へ続く稜線
 三壁山から高沢山へは下りとなる。ちょっとした稜線歩きを楽しめるがすぐに樹林帯となる。樹林の切れ目から草津白根山方面が時折姿を現わすが、気温が高く遠望には優れない。樹林帯の中にカモシカ平への分岐があり、分岐道標には「カモシカ平・大高山・明石山」と記されている。コースタイムは5時間強だ。東館山に抜ければ歩けなくはないが交通手段が問題だ。歩くことはない気がする。さて分岐からは緩やかな下りだ。やがてカモシカ平が見えてくる。笹原に一本の道が大高山方面に向かって付いている。さすがにニッコウキスゲはすっかり終わっていたが、思いもかけずツリガネニンジンの群生を見ることができた。コゴメグサ、ツルリンドウ、アキノキリンソウなども今を盛りと咲いていた。原に降りるとマルバダケブキがニッコウキスゲの後に黄色の花を咲かせていた。笹の絨毯と呼ぶにぴったりの場所である。

稜線から白根山・横手山を望む

マルバダケブキとカモシカ平

カモシカ平・水場分岐
 水は心配ないので大高山を目指す。樹林へと続く笹刈りの道を登っていく。決して急な斜面ではないのだが足取りが重い。しっかりと地に足が着いている感じがしないのだ。久しぶりの山歩きだからだろうか、心臓もしっかりとした存在感を示している。ヨタヨタと歩くはめになってきた。樹林に入りしばらく行くと広く刈られていた登山道はいつの間にか細くなってしまった。朝露の残る笹でズボンがビッショになってしまったが、返って冷たくて気持ちがよい。晴天でもあるし直ぐに乾いてしまうだろう。ダラダラと続く道をまだかまだかと歩いていく。大高山は一度も山容を見せてくれないため見当が付かない。結局コースタイム通りに待望の大高山に着いた。登山道の一部の様な山頂は残念ながら展望に優れているとは言えない。南側のみ開けているが今日は全く駄目である。

大高山頂上

三壁山(左奧)と高沢山(右)

エビ山道標
 ささやかな乾杯をして大休止に入る。腹を満たすと急に眠気に襲われてしまった。適当なところがなかったので山頂標識前の登山道に横になった。道には柔らかな草が生えておりなかなか快適なベットとなった。今日は登りはヘロヘロだが下りは好調のようだ。快調にカモシカ平まで戻るとそこそこハイカーが来ている。さすがに大高山まで登るもの好きは少ないようだ。高沢山頂は分岐の直ぐ先にあるが、登山道の一部のような山頂である。猛暑の中吹き抜けていく風が気持ちよい。清々しさと歩く意欲をくれる。エビ山に向けてやや急な斜面を下っていく。この道は木の根がやや張りだしていて歩きにくい。多くのハイカーとすれ違った。長い緩斜面を登り返すと広い山頂のエビ山だ。キャンプ場に向けて下っていく。キャンプ中の親子連れが何組も登ってきていた。
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