三国山
みくにやま
1636m
みなかみ町
お花畑より山頂を望む
登山日 2007年6月28日(曇り) しんぷるライフ
行 程 新潟登山口(10:15)…三国峠(10:45)…花畑(11:15)…三国山頂上(11:30-35)…大源太山分岐(11:45)…三国峠(12:20)…新潟登山口(12:40)
 三国峠には何度か登っているが、何れも三国トンネル手前の群馬側の登山口から登り始めている。「三国街道三国峠登口」の標柱が立つ新潟側からは初めての登りだ。さすがに旧街道だけあって広くゆったりとした道でありよく手入れがされている感じがする。先人に思いをはせながらのんびりと歩いていくと三国権現御神水がある。水量が豊富で冷たい。あまり日が差し込むことのない街道も徐々に道幅も狭くなると三国峠に着く。見慣れた風景がそこにあった。避難小屋は屋根に対して支え棒が施されていた。見ればブロックを積み上げた壁に亀裂が入り屋根がやや落ち込んでいる。一体何が起きたのだろうか。ベンチに腰掛けて湯を沸かしていた御仁が「天気が悪いね。良くなると言ってたから来たのに。」と不満を口にしていた。花畑はどうかなくらいの気持ちで登ってきた私とは思い入れが違うようだ。脇を通り過ぎて花畑を目指す。ここまでは特に何もなかった。

三国峠登口

三国峠

ニッコウキスゲ
 歩き出すと早速ニッコウキスゲが迎えてくれた。そういえば今日の上毛新聞に西御荷鉾山のニッコウキスゲ満開の写真が出ていた。まだまだ咲き始めである。木製の階段を一歩一歩上っていくとヤマツツジがなかなか良い。大方は終わりのようだがまだまだ充分楽しめた。登山道の所々にベンチが置かれているが、そこから登山道の東側斜面を見るとタニウツギが盛んに咲いている。それに混じってニッコウキスゲの黄色がポツリポツリと彩りを添えている。今月初旬にはシラネアオイが一面に咲いていたとのことだ。高度を上げていくと登山道脇にウラジロヨウラクが多いのに驚かされる。全般的には盛りを過ぎたようだが可愛らしいピンク色は健在だ。延々と階段を上り詰めると花畑に出る。レンゲツツジとニッコウキスゲがわずかに咲いているのみで、まだ準備中といったところだ。見上げればすぐそこに三国山の頂上が見える。まるで天に続くような階段を上っていくとわずかで山頂に到着した。

ヤマツツジ

ウラジロヨウラクと三国山

山頂へと向かう階段
 誰もいない山頂である。平標山や仙ノ倉はガスで見えない。大源太山がうっすらと見えるだけだ。南側も同様で稲包山へと続く稜線がぼんやりとしている。いつかは踏破しないとなあ。2度も途中で引き返しているから。今日はザックも背負わず500mLのペットボトルを持っての歩きなのでのんびりするのにも間が持たない。平和の鐘を指で弾いてから下山することにした。何か花はないかと大源太山へと続く道に入ったが、ムラサキヤシオや足元のショウジョウバカマなどもすっかり終わっていた。下からの道を合わせて三国峠へと降りていく。間もなく登ってきた木道へと戻る。あとは階段を下りていくだけだ。

山頂手前から登山道を振り返る

三国山頂上

大源太山への道
 梅雨の晴れ間も今日限りとのこと。雨の中ニッコウキスゲやクガイソウなどによってお花畑が彩られていくのだろうか。谷川山系には紹介されているコースに限っても歩いていないコースがまだまだ沢山ある。全てを歩きたいとは思わないが機会があれば歩きたいものだ。三国峠に戻るといつもは賑わいを見せている三国権現も誰もいなかった。登ってきた旧三国街道を駐車場まで戻った。
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