白毛門を目指すが思わぬミゾレに松ノ木沢の頭で撤退
2007年4月26日(木)
松ノ木沢の頭から白毛門を望む 東黒沢を渡りブナの林の急登に取り付く。道のりにして3kmちょっとの行程だ。ブナ林を登り始めると直ぐに桜色をしたイワウチワが目に留まった。谷川山塊は春と呼ぶにはまだ早い。谷川岳東面は冬の間に付いた雪が大分落ちたが、西黒尾根登山道に沿って残雪が続いているように見える。

 それでも陽気は春、気温は上昇しているようだ。木の根の張りだした急登を喘ぎながら高度を稼いでいく。鈍った足腰には急登がこたえるが、もう少し、あと少しと粘りながら登っていくとヒノキのウロに着いた。木の根に腰を下ろし小休止だ。何やら気分がよい。

 ウロを過ぎると登山道には残雪が見られた。スパッツを装着だ。松ノ木沢の急登に入ると完全に雪面となり登山道はその中に埋もれてしまっていた。キックステップを踏みながら一歩一歩確実に登っていく。時折雨が頬を濡らすが気になるほどではない。徐々に視界が開け東には武尊山、尾瀬笠ヶ岳、至仏山がぼんやりと姿を現わしている。谷川岳東面は灰色の雲に覆われてはいるがまあまあの視界だ。目前に白毛門が大きく姿を見せるようになると松ノ木沢の頭に着いた。標柱がしっかりと立っていた。再び小休止だ。

谷川岳東面の岩場と一ノ倉沢 さあもう少しで白毛門だ。突然雷鳴が轟いた。と同時に雨が降り出してきた。谷川岳山頂部が霞んできた。これは危険だ。白毛門に踏み出していた足を逆に向け一目散に退散することにした。雨はみぞれ交じりの雪となってきた。雪面を滑るように降りていく。雷は最初の一回だけだった。雪面が終わり夏道へと入る頃には本格的な雨になった。ヤッケを着る。あとは急な斜面で尻餅をつかないように無事に降りるだけだ。

 今回は不思議と満足できた山行になった。松ノ木沢の頭に立てたからだろう。白毛門も間近に見えたし周辺の百名山も見ることができた。何よりも谷川岳の素晴らしさを再認識することが出来たからに違いない。又来ればいいさ。山はいつでも迎えてくれるだろう。雨滴に濡れたイワウチワを足元に見ながらブナの林を降りた。東黒沢で足回りとストックを洗い車に戻った。何やら心の中にあったモヤモヤが晴れてきたかな。

東黒沢登山口(8:32)…ヒノキのウロ(9:32-9:42)…松ノ木沢の頭(10:36-10:50)…ヒノキのウロ(11:20)…東黒沢登山口(12:05)

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