板沢山
いたざわやま
1147m
沼田市・みなかみ町
戸神山から望む板沢山 [01.29]
登山日 2007年2月10日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 石神峠(11:08)…18鉄塔(11:24)…1033峰(12:00)…16鉄塔(12:21)…板沢山頂上(12:52-13:43)…16鉄塔(14:01)…18鉄塔巡視路分岐(14:32)…石神峠(14:51)
 みなかみ町営赤沢スキー場は今後降雪が見込めないとの判断で開業1ヶ月余りで営業を終えた。今年は本当に暖冬だ。立春で冬も終わったような印象さえ受ける。
 さてこの板沢山は3回目の挑戦となる。昨年初冬に大沼からの林道を入って下調べに来たのだが、玉原線17鉄塔から入って巡視路を途中まで歩きながら、結局道がわからずにいた。年が明けて今年1月末に石神峠から挑戦したが雪の深さと時間に迫られ16号鉄塔から撤退した。その時に17号鉄塔へと降りる巡視路を下り峠まで戻った。山頂への道もほぼ目安が付き今度こそはと思っていた。 

雪のない巡視路

尾根を行く

大きな松の木
 石神峠を過ぎ、大沼集落から林道を入る。ところが少し入ったところで腐った雪に阻まれ退却を余儀なくされてしまった。林道を歩いていく手もあったようだが、石神峠から前回と同じコースを辿ることになってしまった。峠から巡視路を覗くと雪がない。3週間足らずの間にだいぶ雪が融けたようだ。これならばひょっとして山頂まで到達できるかもしれない。
 昼頃から晴れてくるとの予報も、谷川岳や武尊方面を見ているとどうもスッキリとしない。風がなく暖かい。落葉が堆積した巡視路を行く。直ぐに19鉄塔だ。道は尾根を忠実に進んでいく。残雪の具合もとても2月とは思えず芽吹きが近いことを感じさせる。カモシカがこちらの様子をうかがっているのが目に付いた。前回でも遭遇している。雪の上にはカモシカが歩いた跡が数多く残されており相当数が生息しているのではないかと思われる。18鉄塔までは快適な道が続いた。振り返れば三峰山が背中を見せている。

板沢山頂上

稜線に付いた雪庇

来た道を戻る
 鉄塔から先は巡視路が切れるためうっすらと藪も出てくるが気になるほどではない。テープなども時折立木に付けられている。ひたすら尾根に忠実に進むと大きな松の木が姿を現す。ここまで来ると1033峰は近い。雪も少し深くなってきた。峰からは北西に向きを変え急な坂を16鉄塔との鞍部に向かって下りていく。鞍部からはさらに深くなった雪の斜面を上り返すと鉄塔が間近に見えてくる。雪の少ない左手から迂回して鉄塔の反対側に出ると、17鉄塔からの巡視路に出た。
 わずかに下り巡視路から外れて板沢山へ進路を取る。雪は深いと行っても膝ほどもない。植林帯との境を行くと尾根にでる。やや痩せた尾根を滑落に注意しながら行くと、雪庇のでた尾根にぶつかった。稜線と言った感じの尾根だ。雪の薄いところを登ると立木に山頂標識が付けられており、そのやや南側に三等三角点が置かれていた。なんだか稜線の一部といった感じで山頂らしくない場所だ。高檜山へと続く稜線には雪庇がわずかに付いていた。
 風が冷たいので少し下った木の根本で昼食にした。水を持ってこなかったため雪を融かして湯を沸かした。妻は汚いから嫌だと言っていたが暖かい物の誘惑には勝てなかったようだ。

山植林地を下る

17鉄塔

林道を戻る
 16鉄塔の巡視路まで戻り植林帯を降りていく。道ははっきりとしていて迷うことはない。急な斜面をジグザグと下っていくと沢に出る。この小さな沢を渡っていくと17鉄塔だ。直ぐそこまで林道が入り込んでいる。林道を歩いていくと18鉄塔巡視路入口とある。ここから巡視路へ入り往路へと合流だ。
 山頂は立木に阻まれ展望には優れなかった。ここが山頂かいと言ったところだったが、3度目の挑戦でようやく頂上を踏むことが出来て宿題を終えたような気分になった。初めての藪山に辟易していた我が妻であった。
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