金剛萱
こんごうかや
788m
下仁田町
青倉から望む金剛萱
登山日 2007年1月19日(晴れ) しんぷる
行 程 舗装路終点駐車余地(14:15)…金剛萱頂上(15:15)…駐車余地(15:55)

舗装の終点
青倉の県道を行く。白石工業が大きく見えるようになると手前に「鹿の湯橋」がある。この橋を渡り舗装された林道を行く。舗装路が切れる地点は急に広くなり、左側には写真のように廃車と太い管が見うけられる。ここに駐車して舗装の切れた林道を歩き出した。歩いては見たものの車が通るのに十分な道である。何度か取りに戻ろうかと思いながらもう少し、もう少しと歩いているうちに車の通れない道となってきた。分岐は全て右方向に採った。道には枯れた萱が多く見られるようになった。そして遂に道は先細りとなりなくなってしまった。テープの類は一切ない。しかし山の中に明瞭な踏跡が続いている。それを辿ってみることにした。

尾根上の石碑と石像
やがて尾根の一角に登り上げた。広い尾根を外さないように行くと青テープが立木に下がっている。尾根には明瞭な踏跡がなく、しばらく間隔が開いているテープを頼りに高度を上げていく。周囲は雑木林の疎林である。すると石像と石碑が目に留まった。石碑にはくっきりと「三・・・神」と書かれているが私には読解不能だった。石像も見る人が見れば何の像だかわかるのだろう。それに気をよくして進むと不動明王の石像が現れた。崩れた石祠も所々に見うけられた。午後3時を過ぎたら下山を開始しようと思って歩いてきたが15分超過で山頂に立つことが出来た。

金剛から頂上
 金剛萱の山頂には数多くの石祠や石像が置かれ、かつての信仰が偲ばれる。さて灌木が煩い頂上からは小沢岳が近い。ちかいが逆光である。東に目をやれば稲含山がくっきりと見える。山頂の小枝には「爺イ」と書かれた赤テープが小さく巻かれていた。東の尾根から登ったものと思われた。わたしは山頂から北に延びる尾根を途中から辿ってきたようだ。古くからある山頂標識の標高が778mとなっていた。788mの間違いのようだ。

山頂から陰影の小沢岳
 時間が遅くのんびりともしていられない。下りも道を迷わず無事に戻れますようにと石仏にお願いしての下山だったが、落葉に足を取られて眼鏡が外れるほどの尻餅をついてしまった。
 しかし道に迷うことはなく往路を確実に戻ることが出来た。林道に入ってからはかけ足気味で車に戻った。こんな事ならもう少し近くまで来るまで乗り上げれば良かったと思った。久しぶりに西上州の山の雰囲気を味わうことが出来た。
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