鐘原ヶ岳・天狗山
かねはらがたけ・てんぐやま
1225m・1179m
高崎市
登山日 2006年12月3日(晴れ時々曇り) しんぷるライフ
行 程 天狗山登山口(9:50)…地蔵峠分岐(9:55)…地蔵峠(10:30)…大鐘原ヶ岳(10:55)…小鐘原ヶ岳(11:20)…登山道分岐(11:30)…九合目(11:35)…天狗山頂上(11:40-12:20)…鏡台山コル(12:55)…鏡台山往復…鏡台山コル(13:15)…天狗山登山口(13:35)

地蔵峠への分岐
 榛名神社随神門の手前にある天狗山登山口(標高850m)から歩き始める。舗装路を行くと直ぐに地蔵峠への分岐がある。今日は地蔵峠から鐘原ヶ岳を経由して天狗山へ登る計画だ。と言うよりは、ついでに天狗山も登るといった方が当を得ている。
地蔵峠へ続く広い道

地蔵峠
 地蔵峠への道は広くしっかりとした道で、右手は水量のある沢になっている。広い道ではあるが夏期には山側からは小枝が伸びてきたり脇の下草が煩い感じだ。やがて道は狭くなりヒノキの植林帯に入ると「榛名神社 唐松」と書かれた道標とベンチがある。ここからは杏ヶ岳方面の展望がよい。藪になりそうな道を行くと突然視界が開け、目の前には尾根へ上がる露岩の急斜面が現れた。しかし赤ペンキでルートが示されていて問題なく上がることができた。直ぐに地蔵峠に到着だ。

峠から尾根へ取り付く
 地蔵峠から先も歩き易そうな道が唐松へと続いている。さて目的の鐘原ヶ岳へは右手の尾根を上っていかなければならない。尾根は急登でいよいよ本格的な歩きとなりそうだ。しかし登山道は分かり易く整備もされている。かなりのハイカーが歩いている感じだ。山名さへはっきりとしない山だったことを考えると意外である。

ロープを頼りに
 痩せた尾根を軽快に登っていく。高度が上がってくると徐々に展望が広がってくる。峠方面を振り返ると旗矢岳と思われる山腹が、西方面には掃部ヶ岳や杏ヶ岳、その奧に冠雪した浅間山が大きい。最初の岩場は右に巻いていく。何れにしても登山道は分かり易く危険箇所にはロープなども張られ安心して歩くことが出来る。立ち止まっては榛名山塊そして関東平野の眺望を楽しんだ。榛名山塊の中ではなかなか面白みのある登山ルートではないだろうか。西上州の山を登っているような印象を受けた。岩場の急登を登り終えると歩き易く平坦な道となる。鏡台山コルへ尾根伝いに下る急斜面の道をを右に分けるとわずかでピークに着いた。

赤城山遠望
 標高1252mの山頂には大鐘原ヶ岳と書かれた立派な山頂標識が立てられていた。道標は県下の高校山岳部で立てた物だ。立木の間からそれなりの展望が得られる。ここから大鐘原ヶ岳山頂小鐘原ヶ岳へと足を進めることになる。途中の小ピークを越え楽しい稜線歩きだ。立木の切れ目からは赤城山方面がよく見える。昨夜は上信越の山々に雪が降ったようである。赤城黒檜山も少し白くなっていた。いよいよ本格的な冬に突入だ。今日は空気がピンと張っている。やがて同様の道標が立てられた小鐘原ヶ岳の頂上に着いた。ここは三角点が置かれており本来の鐘原ヶ岳の頂であろう。南方の展望は悪くない。

天狗山遊歩道へ下る
 この鐘原ヶ岳はすっかりと登山ルートが付けられていて周回コースとしても安心して歩ける道になっている。天狗山へと下る。間もなく石碑群が現れる。石碑の前を下っていく。笹場が出てくるがしっかりと刈られた後に大分踏まれたと見えてしっかりとしたコースになっている。道標も多く付けられていて全く迷うこともない。快適な斜面を下っていくと天狗山歩道と道を合わせる。
 直ぐに8合目〜9合目だ。この辺りはツツジの回廊になっていてその時期に歩けば楽しいプロムナードになりそうだ。西峰には行かず天狗山の岩場へと急ぐ。ここまで2組のハイカーにすれ違っただけだ。もう少し多くいてもおかしくはないのだが…。

天狗山
 太陽は大きな雲に隠れ肌寒くなってきた。天狗山の先端の岩場で昼食とした。迂闊にも例の物を忘れてきてしまったので折角のつまみが台無しだ。
 この山頂も南方と関東平野が一望である。妙義三山そして裏妙義、西上州の山並みを楽しむことの出来る山頂だ。西峰にはハイカーが登っていったがここには来ることがなかった。小さな山頂を独占だ。
 本来ならばのんびりと時間を置きたい所だが、太陽の恵みがない山頂は寒い。早めに歩き出し鏡台山へむかうこととした。天狗山遊歩道は穏やかな道で落ち着いて歩ける道が続く。

鏡台山から望む榛名山
 早々に鏡台山コルに着く。往復30分との道標で展望に優れる山頂へ足を運ぶ。岩場の山頂からは360°の展望だ。今まで見ることのできなかった鐘原ヶ岳の稜線が間近に見て取れる。何といっても掃部ヶ岳、杏ヶ岳の山容が見事だ。東方から南方の大展望を満喫する。
 コルに戻りわずかな急斜面を下ると、展望のない谷間の道を下っていくようになる。小さな沢を渡って少し行くと舗装路に出る。またわずかばかり作業道を延長したのだろうか。地蔵峠への分岐を右に分けると間もなく登山口だ。榛名神社の参拝客と混じりながら駐車場まで戻った。
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