金鶏山
きんけいさん
856m
妙義町
紅葉ラインから望む金鶏山
登山日 2006年11月17日(晴れのち曇り) しんぷる
行 程 登山口(9:30)…岩稜帯(9:50)…山頂(10:10-25)…登山口(10:50)

登山口
 紅葉ライン見晴広場に駐車して歩くこと数分で石の階段のある登山口に着く。
「お願い 金鶏山は岩が脆く落石もあり大変危険ですから入山をご遠慮下さい。群馬県・妙義町」との立て看板がある。各種情報によると筆頭岩付近は直下に道路が走っていて、岩が脆く登山者が落石を犯す危険性が高いため登山禁止にしたとのことである。地形図を見てみると確かに一般道に近い。しかしながら、反対側の見晴広場方面からは一般道に落石を起こす危険はないようだ。あとは登山者自身の安全の問題と思われる。遠慮せずに階段を上ってみた。その先は深い広葉樹の落葉に覆われていた。テープも付けられており歩けそうだ。
 落葉を踏みしめて急登わずかでくぼ地にでる。両側間近に尾根がある。しかし前方を見ると尾根を合わせているようだ。くぼ地を直進し急な斜面を上る。落葉の下はうっすらと軽石の層があり非常に上りづらい。立木から立木へと移動してやっとの事上り終えた。左側の尾根からは歩き易そうな道が付いていた。もっと早くに乗り上げれば良かったと思った。とにかく息が切れた。
 そこからは明瞭な踏み跡とテープを頼りに高度を稼いでいく。紅葉には早いのかそれとも遅いのか、はっきりとしない色付きの中を歩いていった。このコースは禁止とされているようだが意外と良く歩かれているようだ。

登山口から入ったところ

右手に岩稜が現れる 
やがて右手に岩稜が見えてくる。道はその岩壁に沿って続いている。ほぼ登り詰めた頃に小さな尾根筋に立つ。頭上の岩の上に石碑が立っている。道は岩稜帯の草付きに続いている。ちょっと嫌らしい感じだがずり落ちる感じもなく問題なく歩くことが出来る。その上部にはタイガーロープが付けられている。難なく通り過ぎれば石碑が見えてくる。呆気ないほどの時間で山頂に到着だ。
ほぼ登りきったところに草付きの斜面

山頂の石碑
 二つの岩の上にはそれぞれ「御嶽山神社」「山大神」の石碑が置かれていた。西側には金鶏山の稜線が見え先端には筆頭岩の白い岩肌がクッキリと見える。その先には金洞山の奇怪な岩峰が屹立している。
 この山頂には岩稜帯を辿って来ることも可能らしい。踏跡を辿って先に進んでみると三角点が置かれた平坦な場所に出た。

金洞山を望む

三角点がある平地
 そこからは北側の展望に優れ榛名山を背景に安中市の街並みが広がっていた。西側に目をやれば白雲山が豪快な岩峰を曝している。ゆったりとした気分にさせてくれる山頂である。この妙義山塊からの展望はかなりの優れもので群馬県境の山々が一望できるような位置にある。
 帰路は往路をほぼ忠実に戻ることになった。深い落葉がなければはっきりとした踏跡が残るに違いない。こちらから山頂付近までの登山道は解放しても良いのではないだろうか。岩稜帯がどのようなものかはわからないが、今回歩いた巻道?を辿る道は安全であり脆いとされる岩の危険もないと思われる。
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