唐沢山
からさわやま
1243m
みなかみ町
保戸野山から
登山日 2006年11月5日(曇り時々晴れ) しんぷるライフ娘
行 程 永井三国路自然歩道(旧三国街道)入口(8:30)…大般若塚(9:40)…唐沢山(10:30-35)…鉄塔(11:30-35)…猿ヶ京スキー場跡(12:00)…関所跡(12:30)

三国路入口
 唐沢山は3年位前に法師温泉まで村営バスを使い、大般若塚経由で猿ヶ京温泉まで歩いてみようと計画していたがそれっきりになってしまっていた。tomoさんによると紅葉が良いと言うことなので娘の帰省に合わせて暖めていた計画を実行することにした。娘の運転練習を兼ねて公共バスは使わずに車2台を使用、1台を猿ヶ京温泉に置いて永井の三国路自然歩道入口を目指す。

街道の紅葉
 道はかつての街道であったことを伺わせるに十分な道幅と傾斜を以て続いている。落ち葉が敷きつめられた道は歩き易く快適だ。20分ほど歩いていくと紅や黄色に色づいたモミジやカエデの木が見られるようになった。やや時期が遅かったか。10月中旬からが見頃と言った感じだ。道沿いにはカラマツが多い。時折吹く風にカラマツの落葉のシャワーが気持ちよい。脇には所々ベンチが置かれている。
 道は大きくつづら折りを続けながら大般若塚に登っていく。広葉樹の多いこの道は紅葉だけでなく、初夏の新緑の季節も気持ちの良い歩きが出来るに違いない。三国の山の良さを認識させられた日である。

大般若塚
 やがて紅葉が終わり落葉した木々が立ち並ぶ様になってくると大般若塚に着いた。そこには慰霊塔が置かれ、また新しい東屋が建てられていた。分岐道標によると3.5kmの道のりを歩いて来たようだ。猿ヶ京までは6.5km、少しの休憩後予定通り唐沢山を目指すことにした。50mほどの急斜面を一気に上り上げる。するとそこからは稜線沿いに平坦な道が続いていた。道沿いには再び紅葉が現れ、うっすらと差し込む日差しの中を快適に歩いていく。やや道が細くなり右手が杉林に変わると、登山道は尾根を跨ぎ北側に移る。赤線は山頂を通っていないのでどこからか分岐があるはずだ。

唐沢山頂上
 北側に道を移して直ぐ青テープと赤テープが枝に付けられていた。踏み跡はあるが藪こぎだ。それでも薄い藪で不自由を感じるほどではない。シャクナゲの間を進んでいくと三角点の置かれた山頂に出た。近くの立木には山名標識が打ち付けられていた。山頂の標識があるとなしでは大分気持ちが違うのである。立木が邪魔で展望には優れない。記念写真だけ撮って直ぐに下山だ。来た道を戻らず北側に付いている道を目指して藪こぎをした。数分で広い道に戻った。徐々に高度を下げながら快適に道は続く。本当に歩き易い道である。やがて猿ヶ京2.5kmの道標が立つ場所まで来た。ここからは緩やかに下り上ノ山との鞍部に出る。ちょっとした窪地になっている。

登山道標
 窪地から登り返していくが、今までの明瞭な道と異なり踏み跡を進んでいくようになる。上ノ山を過ぎやや下り始めると大きな送電線鉄塔が見えてきた。その先には猿ヶ京1.5kmの道標があった。道は尾根の北側を一気に下っていく。高度を下げるとまだ立木の葉が青々としているものがある。これから紅葉が楽しめそうである。どんどんと高度を下げると谷間のような場所に出た。どうやら猿ヶ京スキー場跡地の様だ。朽ち果てそうな道標が立つ道を歩いていくと前方に動くものが見えた。その先には建物が見えている。熊か、いやよく見ると毛は灰色をしていてじっとしている。観察していると道に沿って動き出した。若いカモシカだ。そうなると我々も追いかけるように歩き出した。やがて舗装路に出た。

鉄塔を過ぎての下り
 道なりに歩いていくと駐車場所の「まんてん星の湯」の前に出た。さてもう1台を回収に行くかと思いきや鍵がない。どうやら別の車の中に置いてきてしまったらしい。仕方なく関所跡まで歩いてタクシーを利用することにした。たしか猿ヶ京にはタクシー会社があったはずだ。ウロウロしている内に空車が通りかかった。登山口まで無事に送り届けてもらい難を逃れた。ちなみに村営バスも通っているし(便が少ない)、地元のタクシー会社もあります。何度かは歩いてみたい道である。
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