烏帽子岳
えぼしだけ
1182m
南牧村
稜線から望む烏帽子岳と三ッ岩岳
登山日 2006年5月3日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 天狗岩登山口(9:00)…ニリンソウ群生地分岐・作業小屋(9:20)…天狗岩(9:40)…横道コース分岐(9:55)…シラケ山(10:02)…横道コース分岐(10:55)…烏帽子岳(11:10-12:10)…横道コース分岐(12:40)…作業小屋(13:00)…天狗岩登山口(13:20)

天狗岩登山口
 アカヤシオを求めて西上州にやってきた。大仁田ダムでは午前10時よりお祭りが催されるらしい。確か稲含山も祭りのはずだ。大仁田ダムの下を横切り烏帽子岳シボッ沢登山口を横目に御荷鉾林道に入る。登山口には多くのハイカーの車が所狭しと駐車されている。どうもアカヤシオのピンク色が目立たない。もう終わってしまったのだろうか。ダートコースをしばし行けば塩ノ沢峠に出る。ミツバツツジの紫が鮮やかだ。天狗岩登山口駐車場は一杯で仕方なく路上駐車となった。
 寒気が入り込んだため肌寒い陽気ではあるが、その分展望に優れるに違いない。タルノ沢沿いの登山道に入っていく。

天狗岩頂上
 杉の林を抜ければ、足下にエイザンスミレとネコノメソウそしてハシリドコロが見られる。雑木林の登山道は明るい春の光に覆われている。見上げればミツバツツジが岩肌に映える。作業小屋前にニリンソウ群生地を経て天狗岩へとの分岐があり、小屋の後ろを通って群生地を目指す。ジグザグとしばらく歩けば山の斜面一面ニリンソウの群生。水も多くないと思われる斜面によくぞ、その数には驚くばかりだ。しかし残念ながら花付きが良くない。そこは新芽を付け始めたカラマツの林となっていた。ジグザグと群生地を登っていけば天狗岩下の鞍部に出て展望が開ける。そこから直登にちかい道を細かくジグザグと登れば天狗岩だ。
 今日は烏帽子岳までなので展望台はパスだ。アカヤシオは終わったわけではないようだが花の数が少ない。どうも今年はハズレ年のようだ。シラケ山の頂上には多くのハイカーの姿が見える。道標には以前はなかった烏帽子岳の文字が刻まれている。おそらく上野村が南牧村に対抗して登山道を整備したのだろう。鞍部からシラケ山を目指せば直ぐに分岐。横道コースは山腹をいく無難な道のようだ。しかしシラケ山の頂上から展望を楽しまなければなあ。自ずと岩稜の上級コースへ足が進んでしまった。
 ツツジの灌木帯を登れば360°の大展望だ。北アルプスのパノラマが三ッ岩岳の遠望に広がっていた。そして西上州の山並みが一望だ。北には浅間山から草津白根山、上越の山々、谷川連峰、武尊山、日光白根山等々上州の山々が余すところ無く見渡せた。しかし目指す烏帽子岳は遠く小さく見えるのだ。

烏帽子岳と三ッ岩岳

岩の険しい稜線を行く
 ここからは西上州独特の岩峰の稜線を行く。アカヤシオがところどころ姿を見せるが生憎その数は少ない。途中のピークにはハイカーの姿が必ずある。登山道にはヒカゲツツジが目立つことのない地味な花を付けひっそりと咲いている。
 立木に掴まり、アップダウンの激しい痩せた岩場の稜線に苦労しながらゆっくりと烏帽子岳を目指す。いくつかのピークを経た後、マルが近づくと横道と合流した。やれやれやっと一安心だ。それにしても賑やかな道だ。かつてはこんなにハイカーが訪れるコースではなかったはずだが、今では一般コースとなっているようだ。西上州の中でも難易度の高い上級コースと言えよう。

烏帽子岳頂上
 マルは北側の巻き道を通過で烏帽子岳直下の鞍部に到着。この巻き道は唯一落葉が堆積する歩きやすい道だ。シボッ沢からの道を合わせていよいよ烏帽子岳に登る。急登だがわずかだ。狭い頂上はハイカーでごった返していた。展望を楽しんだ後、記念写真だけ頼んで少し下に降りて昼食とした。肌寒かった登り始めも今はちょうど良い体感温度。居眠りが出そうな陽気だ。大仁田ダム方面からは祭りの太鼓などが聞こえてきた。果たして人は集まっているのだろうか、ちょっと気になってしまった。大展望を楽しみながらゆったりとした時間を過ごした。
 横道分岐からは初級コースの横道を選んだ。一旦下り徐々に登りのコースとなる。足下には岩もなく明るい歩きやすい道だ。 天狗岩鞍部まで戻り一般コースで登山口まで戻った。上野村から烏帽子岳までは横道を使えば楽なコースである。こちらからがメインルートになりそうな気配である。 横道を行く
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