荒船山
あらふねやま
1422m
下仁田町
烏帽子岳から望む経塚山
登山日 2006年4月29日(曇り) しんぷるライフ
行 程 登山口(9:02)…沼の平(10:00)…星尾峠(10:28)…黒滝山分岐(10:33)…行塚山(荒船山)(10:50-11:30)…星尾峠(11:47)…線ヶ滝分岐(12:12)…いもりの滝(12:16)…威怒牟畿不動分岐(12:36)…立岩分岐(12:55)…登山口(12:58)
 線ヶ滝から立岩を巡ってくるつもりだったが荒船山に急遽変更した。せっかくだからまだ歩いていない道を歩いてみようということになったためだ。立岩に向かって進めた足を戻し、荒船山へ3.6qの道標に従って杉林の中の道を歩き出す。
 ようやく新緑が芽生え始めたばかりの道だ。道に落葉した杉葉を踏みながら程よい傾斜の道を歩いていく。道は沢に沿って続いていて水の流れる音が耳に心地よい。足下には時折エンレイソウやネコノメソウが姿を現す。何度か脇からの沢に架かる丸太橋を渡りジグザグと高度を稼げば、いよいよ沢から遠ざかっていく。東側には歩く予定だった立岩の険しい岩峰が聳えている。

登山口

杉の伐採地
 杉の伐採地に出ると御岳と兜岩山が姿を現した。ローソク岩も見える。予報では晴れの天気もどんよりと曇ってきた。やや道が荒れた感じのする伐採地脇の道を抜けると10分程で沼の平に着いた。そこには道標が立ち「←田口 荒船山→」とある。その上のカラマツの立木にも道標があるが文字が消えていて読み取れない。
 

沢筋を行く
道は杉に代わり広葉樹の落葉が敷かれた道となる。道標から10分程度で威怒牟畿不動からの道を合わせる。線ヶ滝へ3.4qとある。朽ちかけたベンチが置かれ、傍の標柱には「登ってもいいかな 広げよう友達の輪」とおかしなことが書かれている。相変わらず沢筋を行く。この荒船山は本当に沢の多い山だ。夏場に涸れさえなければ水の心配はいらないようだ。ここにきてハシリドコロが多く見られる様になった。エンゴサクやネコノメソウも多い。

星尾峠
頂上台地の稜線を見ながらジグザグと登っていく。そしてようやく星尾峠に着いた。峠には立派な妙義荒船佐久高原の案内板と道標が置かれていた。そこからは立岩や高岩・御岳を、そして目指す経(行)塚山が立木の間から望むことが出来た。平坦で快適な道を進むことわずかで分岐だ。

黒滝山歩道分岐
 分岐に立つ妙義荒船佐久高原国定公園の看板にはコース略図が描かれ、黒滝山歩道の説明文があった。ここから黒滝山不動寺までの9.6qメールが所謂プロムナードコースとして整備されている。一度は歩いてみたい道だ。さて荒船山に向かって階段を上っていく。段差のある丸太階段だがそれもわずかだ。すぐに荒船山の頂上台地の一角に出た。反対側の展望に優れる艫岩まで往復1時間ほど。平坦な笹原の道を行けば、経塚山への最後の急登だ。息を切らしながらも一気に登れば見覚えのある山頂だ。立木が邪魔で展望には優れない。それでも南の一角から御岳、兜岩山さらに八ヶ岳が遠望できた。

経塚山頂上
 ゴールデンウィークということもあり混雑した山頂になるかと思っていたが数組だけの静かな山頂だ。荒船不動からのハイカーが多いようだ。この荒船山周辺は登山道が多く、山と高原地図を見ると赤線で真っ赤になっている。バラエティーに富んだ山歩きを楽しめることになるのだろう。
 久しぶりにインスタントラーメンとおにぎりの昼食を済ませ下山に入る。今回は艫岩まで行かずこのまま戻ることにした。星尾峠に戻りさらに立岩方面への分岐に立つ。例のおかしな標柱の場所だ。変化の少ない杉林が続く帰路なので線ヶ滝3.4qの道標に従ってみた。こちらは遊歩道になる。カラマツの多い道だ。

いもりの滝
 沢に下ると「いもりの滝」だ。小さな滝で立ち止まる程ではない。滝からは一旦上りに入る。高岩の基部に入ると露岩の多い道となり、兜岩方面を立木の間から眺めながら進む。平坦な歩きやすい道だ。立派な東屋を過ぎるとようやく下りになる。この遊歩道は道標がしっかりとしていてなかなかよく整備されている印象を持った。
 下りにはいると杉の林の中に突入。歩きやすい下り坂で膝への負担は少ないようだ。威怒牟畿不動への道を分け、さらに立岩(中級向け 直登)分岐を分ければ登山口だ。大上の桜はちょうど満開を過ぎたばかりで見事なものだった。
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