御嶽コース案内板 |
子王山に登り「みはらし茶屋」に下りた際、ハイキングコースの案内板があった。そこには御嶽コースと鎌取コースが描かれていた。小梨山から下りてきて時間が余っていたので、みはらし茶屋まで車で行ってみることにした。御霊神社を左手に通りすぎると御嶽コースの案内板が林道入口に設置されていた。近くに駐車余地があり、そこで準備を整えて歩き出す。 |
林道はロープが張られ一般車両は通行禁止のようである。「塩水線 平成11年度事業 延長311m」とある。簡易舗装の急な傾斜を上っていくと「平成12年度事業 塩水2号線 延長330m」との看板が現れた。まだ林道歩きが続くのかと思いながら歩く。さすがに舗装路が終わる。なんと再び看板が現れた。「平成13年度事業
塩水線 延長L=300m」とある。毎年300m延長されているのでは、まだ1km以上歩くのではと不安がよぎったが、この事業は3年で終わったようで、林道は終点を迎えた。そして御嶽の小さな道標が立てられ登山道らしくなった。 |
林道を終え登山道に入る |
追分 |
道は露岩の雑木林の中登である。北面にはロープが張られている。わずかで左からの尾根を合わせるが、どうやら林道が通じるまでは合わせた尾根が登山道であった気配もある。右に尾根を上ると「追分」に着いた。関東平野の眺めがよい。今日はあいにくの天気で展望は良くないが、天気次第では素晴らしい景色を味わえるはずである。眼下にはゴルフ場と化した丘陵地帯が痛々しい。 |
低い稜線ではあるが展望の尾根は快適だ。すると道に四等三角点が置かれていた。地形図を見るとどうやら405mの三角点のようだ。さらに進むと「絶景」だ。しかしながら景色は追分にはかなわないようだ。 |
展望の稜線 |
ヒノキ林 |
絶景を過ぎると檜と杉の混じった稜線となり展望が無くなる。徐々に高度を稼いでいくと急登に「もう少し、がんばれ」とある。そしてわずかで「御嶽」に着いた。ピークには「意波羅大神」「八海山大神」「少彦名命」の石碑が置かれている。調べてみると、どうやら木曽御嶽山信仰にまつわる山らしい。まあいずれにしても信仰の山だったことは確かなようだ。さして気持ちの良い場所でもないので先を急ごう。 |
少し下ると「三笠山刀利天」があり、間違いなく御嶽信仰の山であると確信できる。そこからわずかで「欅」に出た。名前の通り大きな欅の木が立っている。ここは高山中組への分岐となっている。ここで県道に下ろうと思っていたが、時間も十分あることなので日向山まで足をのばすことにした。 |
御嶽頂上 |
大欅(高山中組への分岐) |
西の子王山へ向かって進むコースが男コースだ。逆からが女コースである。普通男と名が付けば急登である。欅を過ぎるとアップダウンを繰り返しながら確実に高度を上げていく。少ピークに立つと周囲の杉木の幹が薄緑色に染まっていて竹林と見間違えるほどだ。2連のロープ場を過ぎると見晴らしのあるピークに立つ。「おそ松」である。おそ松を下り平坦な痩せ尾根に出ると、そこが「龍背」。さらに下った鞍部が「秘竹」でちょっとした竹林になっている。鞍部を乗り上げゆったりとしたアップダウンを行くと、正面に子王山が見えてきた。右手前方には午前中に登った小梨山も見えている。 |
日向山から小梨山を望む |
そして北側の雑木が伐採された日向山の山頂に立った。
「日向山 N36°11′41″、E139°00′53″」と書かれた小さな山頂標識が立てられていた。道は「ロマン橋」を渡り椚山へと続いているが、駐車場所まで戻るのには県道が大きく迂回し過ぎているため、欅まで戻ってから県道に下ることにした。欅からは急斜面の檜林をジグザグと下っていく。直ぐに竹林となり、それを過ぎると沢に沿った灌木帯を一気に下りる。すると「藤岡散策未来21有志 平成13年11月吉日/御嶽コース」との道標に出た。近くには「御嶽大神」の大きな石碑があった。川沿いの県道をせせらぎを聞きながらのんびりと車まで戻った。 |