稲村山
いなむらやま
953m
安中市
竜馬付近から望む稲村山
登山日 2006年1月25日(晴れ) しんぷるライフ
行 程 赤坂橋(9:48)…作業道分岐(9:52)…登山道分岐(9:59)…鞍部(10:06)…稲村山頂上(10:30-10:54)…鞍部(11:17)…赤坂橋(11:32)

作業道に入る
 碓氷バイパスに入って上信越道の高架橋をくぐると直ぐに左折だ。今は営業していないようなカラオケボックスが目印になる。道なりに行くと赤坂橋にでる。橋の手前には2〜3台の駐車スペースがあり立木に「稲村山 頂上まで約40分」と書かれた古い道標がある。その直ぐ脇に駐車し準備を整えた。
 幅が広く傾斜のきつい林道は大きく右に曲がるとほぼ平坦になり道幅も狭まる。すると左手に指導標が目に付いた。足下には簡単な地図が書かれたもの、そして2本のカラマツの立木にも道標が付けられている。おそらく見落とすことはないだろう。ここまで車で入れるが駐車スペースが問題だ。歩いてもわずか5分足らずである。さらに入る気になれば作業道まで進入可能だが、そこまでやる必要はないだろう。

鞍部
 作業道は杉とカラマツの林となっている。冷たい風が吹き抜けていく。脇には伐採された杉の木が横たわっていた。広い作業道を数分行くと再び左手に指導標がある。足下には最初のものと同じ地図付きのもの、そしてカラマツには「稲村山」と書かれた古い道標が打ち付けてある。道標に従って足を進める。ようやく登山道と言った感じになってきた。周囲は雑木林で、足下にはカラマツの落葉がわずかに堆積していた。
 程よい上りの道を行くとヒノキの植林帯に着いた。まだ幼木である。そして立木に道標が見えた。ここは鞍部になっていて、高岩・八風平方面への分岐にもなっている。その方面を見れば恩賀の高岩が望めるが距離はありそうである。鞍部のためか風が強く冷たく感じる。先を急ごう。

尾根を行く
 青々としたヒノキの下を抜けるといよいよ急登になる。尾根道は浅間山噴火の軽石が露出しザレた道で歩きにくい。立木を頼りに上っていく方が楽だ。ストックを持ってくれば良かったと思った。西方を見れば浅間山が立木の間から望める。上るにつれ風も弱まり、また南斜面になったこともあって日の光が暖かい。

 やがて別の尾根を合わせると稜線といった感じになる。北側の展望が開け鼻曲山や浅間隠山などが望める。そこからはザレた道ではなく露岩の比較的歩きやすい道となる。急登は緩みのんびりと歩けるようになると石祠のある山頂に着いた。石祠のすぐ脇には三角点が置かれている。

浅間山を望む
 この山域に来るとなんと言っても浅間山を語らずにはいられないだろう。本当に見事な山容である。目の前には山急山の岩峰が榛名の山脈を遠景にしてそそり立ち登山道もあるようだ。南には先週登った高岩や谷急山が、さらに赤岩・烏帽子岩・西大星などの裏妙義の岩峰が逆光の中にその稜線を見せている。そして眼下には上信越道や碓氷バイパスが箱庭のように収まっている。

山頂から望む山急山
 山頂は風がほとんどなく腰を下ろしてのんびり時間を過ごすのには打ってつけだった。しかし昼食にはまだ早くお腹も空いていない。そばにはかつて立てられていたと思われる東屋の残骸が残されている。また一段下には共同受信アンテナが設置されている。妻との山行なので記念写真を撮ってみた。帰路はザレた尾根の下りに注意を払いながら赤坂橋まで戻った。 

仙ヶ滝
 短い山歩きだったので、近くの仙ヶ滝とろうばいの里に寄ってみた。千ヶ滝は信仰の対象になっていたようで石碑などが多くあり、あまり落ち着ける場所ではなかった。ろうばいの里は入園料300円で、中に売店があり酒・甘酒、うどんなど手頃な料金設定だった。地元の農産物も置かれていた。
ロウバイ
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