高岩
たかいわ
1080m
安中市
西毛野外センター跡地付近から望む高岩
登山日 2006年1月17日(晴れ) しんぷる
行 程 西毛野外センター跡入口(14:20)・・・御嶽大権現(14:26)…鞍部(14:40)…鎖場(14:47)…雄岳頂上(14:58-15:20)…鞍部(15:30)…御嶽大権現(15:41)

御嶽大権現
 西毛野外センターは閉鎖された。高速道路ICができアクセスが良くなったのに残念なことだ。以前ここを訪れたときは途中で道を外してひどい目にあった。ピークを目前にして泣く泣く引き返したことから、もう一度アタックしなければと思っていた。

杉林を行く
 今回は雄岳のピークを踏むことだけにした。野外センター跡地から最短コースで雄岳に向かう。巨岩に祀られた御嶽大権現の前を通り杉林に入っていく。道はテープが切れることなく付けられていて迷うことはない。

急登の雑木林
 杉林を抜けると落葉した明るい雑木林だ。はっきりとした道はないがテープを頼りに歩く。すぐに荒れた涸沢に沿って上るようになる。最初はガレ場が多く、鞍部との中間部はザレ場だ。道は急登で立木に掴まりながらの歩きとなる。雪は全くない。間もなく雄岳と雌岳の鞍部に着いた。以前あった安中山の会の道標は見当たらない。そして休むことなく雄岳に向かった。
 いよいよ鎖場だ。鎖が狭いチムニー内を垂直に垂れ下がっている。幸いにも内部には適当な間隔で2段のテラスが出来ており、また内部が狭いことが幸いして背中を押し当てながら上ることが出来る。腕力には自信がないので、休み休み上る。3段目の嫌らしい鎖を上りきると山頂まではわずかだ。
雄岳の基部

主峰の石祠
 前回はここから積雪があって前に進むことが出来なかった。アイゼンさえあれば何とかなったかもしれないが、今となっては単なる記憶に過ぎない。雪のないルンゼは全く問題がない。ここを躊躇して進めなかったのかと思うくらいだ。上りきった鎖場を右に進む。すると道は二股に分岐している。はっきりと道筋がある右手を行くと待望の雄岳山頂に着いた。ようやく気がかりだったピークを踏むことが出来た。山頂には「御嶽」と書かれた石祠が置かれ、かつての巨岩信仰が偲ばれた。

浅間山を望む
 ここからはなんと言っても冠雪した浅間山が見事だ。妙義山塊の最高峰である谷急山が近い。その左奥には裏妙義の奇岩が姿を見せている。遠望に榛名山を挟んで山急山が、そして稲村山を見下ろす。 山頂には文字が消えて読めない山頂標識がツツジの気にかけられ、前橋ハイキングクラブの標識がその木の根本に置かれたいた。隣にはもう一つの峰があり、こちらより立派な石祠が見えた。

北峰の石祠
 山頂から少し戻ると北峰への道がある。鞍部は痩せていて緊張する。鞍部を過ぎれば特に問題なくピークに立つことが出来た。大きい方の石祠には「魔利支天」と書かれていた。展望は主峰と変わらない。隣の雌岳の岩壁もすごい迫力だ。
 鞍部に戻り下への道を辿ると分岐へと下りることが出来た。そして鎖場へと戻る。難なくチムニーを下り鞍部へと戻る。あとは滑り落ちないように下山するだけだ。予想通り高岩からの展望は素晴らしいものがあった。また碓氷・軽井沢IC付近から望む姿も一級品であると思う。私のお気に入りの風景のひとつである。
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